トヨタの完全子会社で、軽自動車に特化し顧客の様々なニーズに応えた上で遊び心満載の車を多く産出している国内屈指の自動車メーカーであるダイハツ工業。
自動車メーカーでは唯一関西に本社を構えており、自動車業界には興味あるけど関西にいたい…というような方にとっては非常に魅力的な会社ですよね。
とはいえ
- 「子会社ってどうなの?」
- 「トヨタや本田技研は有名だけど、それらと比べてどれくらいの難易度なの?」
などと疑問をお持ちの方も多いのではないのでしょうか。
本記事では実際にダイハツ工業の内定をゲットした筆者が、ダイハツ工業がどんな会社で就職難易度はどんなものなのか?どんな学生が採用されているのか?勝ち組なのか?など、感じたことをお伝えしていきます。
ダイハツ工業を少しでも志望する方々の企業研究に役立てば幸いです。
【最終更新日.2024年6月26日】
目次
ダイハツ工業の就職難易度&就職偏差値&倍率
そもそも求人倍率について、オフィシャルには出されていないため、正式に何倍というのは言えませんが、募集人数は例年100〜200人、就活サイトのプレエントリー登録人数は最新のものだと3300人と書いてありました。
プレエントリーをしても最終的にエントリーをする方はこの中で1000〜2000人程度、採用される人数を150人程度と考えると、全体的な倍率は7〜14倍程度かと考えられます。
ただこちらは、全体の倍率であり、技術系でいくのか、事務系でいくのかによっても変わってくると思います。
実際、技術系が例年115〜125人程採用されているのに対し、事務系は20〜30人程度とのことですのでそれぞれ分けて見ていきましょう。
技術系(理系)
技術系は理系学部からしか進めないため、理系学部の中でも工学系という狭い世界の中からの115〜125人です。
ダイハツ工業といえば理系の方からの馴染みが深いため、事務系で8〜16倍、技術系で6〜12倍程度ではないかと予想できます。
事務系(文系)
事務系は基本文系全般の学生か、技術職に就かない理系の学生からの応募での20〜30人となります。
日本の大学生全体の7割が文系の学生だと考えると、事務系の倍率は技術系の倍率よりもかなり高くなるのではないかと考えられます。
トヨタや本田技研は20〜50倍とも言われているので、自動車業界で考えると易しい方ではあると思います。
そういったことから考えると、就職難易度偏差値は59〜63程度なのではないでしょうか。
ずばり、ダイハツの就職難易度を事務系と技術系の星で表すと下記のように表せられるでしょう。
技術系:
就職偏差値
ダイハツの就職偏差値は58のAランクと言われていて、国内自動車メーカーの中で上位の就職偏差値を誇ります。
Sランク(偏差値65~75) | トヨタ自動車、本田技研工業(ホンダ)、日産自動車、スズキなど |
Aランク(偏差値55~64) | ダイハツ、いすず、スバル、マツダ、三菱自動車など |
トヨタ、ホンダ、日産など最大手にまでは及ばないもののかなり高い就職偏差値を有していることが分かりますね。
ダイハツ・スズキ・マツダ就活/就職難易度比較
ダイハツ・スズキ・マツダの就職難易度を比較すると、以下のようになります。
Sランク(偏差値65~75) | スズキ |
Aランク(偏差値55~64) | ダイハツ・マツダ |
3社を比較するとスズキの就職難易度が一歩頭抜けていて高く、ダイハツとマツダの就職難易度についてはほぼ同じくらいと言えるでしょう。
ダイハツの合格率はどのくらい?通過率は?
ダイハツの合格率はES通過率から見ていくと70%程度で比較的通過率は高いです。
面接通過率については面接回数が1~2回とそこまで多い方ではありませんので、およそ30~40%程度と考えられるでしょう。
ダイハツへの就職は勝ち組?理由は?
実際にダイハツへ就職すると勝ち組と言われることもありますが、具体的にどういう理由で勝ち組なのかが気になるところですよね。
ダイハツへの就職は勝ち組と言われる理由としては、不正問題で工場勤務の社員が週2~3勤務で給料9割補償という状態に陥ったからです。
しかし、ダイハツに就職していたことで同業他社からの批判が厳しくなってしまい、転職することができなくなってしまう、転職しづらい、というデメリットもあります。
勤務時間が短くなってしまったことで賞与ボーナスがカットされる可能性もありますし、空いた時間でバイトすれば良いから勝ち組!と短絡的に考えるのは良くないでしょう。
ダイハツ工業内定者の出身大学&採用大学
リクナビやマイナビといった就活サイトに載っているダイハツ工業の採用実績校は以下の通りです。
愛媛大学、大分大学、大阪工業大学、大阪市立大学、大阪大学、大阪電気通信大学、大阪府立大学、岡山大学、鹿児島大学、金沢大学、関西大学、関西学院大学、北九州市立大学、九州工業大学、九州大学、京都工芸繊維大学、京都大学、近畿大学、近畿大学工業高等専門学校、熊本高等専門学校、甲南大学、神戸大学、佐賀大学、滋賀県立大学、滋賀大学、静岡大学、芝浦工業大学、信州大学、中央大学、筑波大学、電気通信大学、東海大学、東京電機大学、東京農業大学、東北大学、徳島大学、鳥取大学、トヨタ神戸自動車大学校、同志社大学、長崎大学、名古屋工業大学、名古屋大学、奈良先端科学技術大学院大学、日本大学、兵庫県立大学、法政大学、北海道大学、舞鶴工業高等専門学校、山口大学、横浜国立大学、立命館大学、早稲田大学
レベルとしても場所としても、随分と幅広くいろいろなところから採用されていることが分かります。
こう見ると、ダイハツ工業は学歴フィルターは定められておらず、学歴はあまり関係ないのかもしれませんね。
とはいえ実際の内定者は名の知れた国公立大学や有名私立大学の方が多かったように思います。
ですので、中堅〜難関大、大学院の方なら、まず学歴の段階で落とされる、いうことはないでしょう。
もちろんそこからはいかに自分を良くアピールできるかにかかっているので、中堅〜難関大、大学院出身だからといって安心はできませんが、逆に言うと自分の裁量次第でどんな学歴でもチャンスがあるともいえるのではないでしょうか。
ダイハツへの就職や新卒採用はどうなる?
ダイハツの自動車不正問題で、そもそも新卒採用は行われるのか?どうなるのか?と疑問に思っている人も多いと思います。
結論から申し上げると、今現在すでに内定を貰っている学生が内定取り消しになる可能性は低いですが、今年度以降の新卒採用人数の採用枠が減ってしまう可能性は十分あると考えられるでしょう。
不正問題は過去に遡るとかなり前から行われていたようですし、調査も含めた全ての問題が解決するまでは時間を要することが考えられます。
ダイハツ工業の会社概要と事業内容!売上高は?
ダイハツ工業会社概要
企業名 | ダイハツ工業株式会社 |
設立日 | 1907年3月 |
資本金 | 280億円 |
従業員数 | 13,033人 |
売上高 | 1兆3270億円 |
本社所在地 | 〒563-0044 大阪府池田市ダイハツ町1番1号 |
電話番号 | 072-751-8811 |
会社の規模は一兆円を超えており、従業員数1万人以上の大企業ですね。
ダイハツ工業の事業内容
軽自動車で有名なダイハツ工業は「低燃費」「低価格」「省資源」を追求した自動車作りを行っています。
2016年にはトヨタの完全子会社として合意し、より広い視野を持って事業に取り組んでいます。
子会社とはいえ、単なるトヨタの下請け会社となった訳ではありません。
それぞれの会社の特色を活かしながら、互いのノウハウや事業の基盤を融合させることで、世界で戦える車をつくることが目的です。
いわばダイハツ工業は、トヨタの軽自動車を担当する部門、と考えても良いでしょう。
実際軽自動車の販売シェアは2006年から2019年まで、14年連続で第1位を獲得しており、実績も伴っています。
生産面では冒頭の「低燃費」「低価格」「省資源」だけでなくさらに、「安全性」「多様性」も実現しユーザー視点の車作りも徹底的に追求しています。
販売面でも、より地域に密着した販売活動を展開することにより、お客様とのコミュニケーションを強化すると同時に、ユーザーの声を次の車作りへ反映しています。
要はお財布や環境、たくさんの人に対して優しい車作りを徹底されている自動車メーカーです。
ダイハツ工業の売上高を競合と比較
ダイハツ工業の売上高を競合のトヨタ自動車やホンダ技研などと比較すると以下のようになります。
トヨタ自動車 | 29.9兆円 |
本田技研工業 | 14.9兆円 |
日産自動車 | 11.5兆円 |
スズキ | 3.8兆円 |
マツダ | 3.5兆円 |
ダイハツ | 1.5兆円 |
大手自動車メーカーのトヨタ自動車や本田技研工業などと比較するとまだまだ及びませんが、それでもダイハツ工業には1.5兆円もの売上高があります。
自動車メーカーへの就職は勝ち組?
前述した通り、大手自動車メーカーの売上高は1兆円〜10兆円を超える企業も多く、大企業で働くという観点から見ると勝ち組と言えるでしょう。
特に自動車メーカーの中でもTOP3であるトヨタ自動車・本田技研工業・日産自動車のTOP3については4位、5位のマツダやダイハツを大きく引き離して10兆円もの売り上げがあるので、かなりの大企業です。
年収や給料、福利厚生についても社会的・世間的な評価を得たい人にとっては、メリットは大きいと言えるのではないでしょうか。
ダイハツ工業内定者の志望動機例文!評判は?
会社概要でも述べたとおり、ダイハツ工業は「様々な方にとって優しい自動車作り」を目指している会社です。
志望動機には、その理念に共感したことを言うとダイハツ工業を志望する気持ちが伝わりやすいでしょう。
私の場合は、叔母が若い頃に事故を起こしかけたことをきっかけに運転が怖くなってしまい、現在までペーパードライバーであることを例に挙げ、
「アシスト機能などが発展してきた現在でも、まだまだ交通事故は絶えないこの世の中で、本当の意味で、誰でも安心できる自動車社会づくりに携わりたい、運転が苦手な人からお年寄りまで乗られ、経済的に優しい軽自動車に焦点を当てているダイハツ工業でその夢を叶えたい」という旨を話しました。
"インドネシアやマレーシアに活動拠点を持っているダイハツ工業で、日本以外の土地にも日本車の素晴らしさを広めて、安全な自動車社会を世界中に発展させたい"
大企業の面接では海外での勤務についてどうか、ということをよく聞かれるだろうということも踏まえて、上記のような志望動機の話は喜んでいただけるでしょう。
ダイハツ工業の最終面接で落ちる!
ダイハツ工業の最終面接で落ちる学生は少なくなく最終面接で聞かれる質問としてダイハツ公式HPに掲載されているホットニュースから質問されることもあります。
例えば近年ダイハツが力を入れて開発している、同業界で活躍するスズキ、トヨタと共同開発したBEVシステムを搭載した商用軽バン電気自動車のプロトタイプ版など最新のニュースには常にアンテナを立てておくべきです。
自動車業界で注目されている自動車業界のカーボンニュートラル(CN)達成に向けた取り組みも行っていますので、そう言った点に最終面接で答えられるように準備をしておきましょう。
ダイハツ工業株式会社の評判
ダイハツ工業株式会社で実際に働いている社員の評判を調査したところ、以下のような声が挙がっていました。
現場の人間関係は非常に良好なので働きやすい環境ではあります。
有給は月に1回は取るように推奨されるのでワークライフバランスは良好。
残業も多くても月40時間ほどで、残業手当は出るので問題なし。
新人事制度というものが何年も前に導入され、より実力主義になった。
年功序列の感じもなく、TOEIC基準点に加え、プラス評価が2回続けて取れる。
ダイハツ工業の給料制度や社風などについて不満を言うほどは比較的少なく、働きやすい環境が整えられているホワイト企業と言えるでしょう。
ダイハツ工業に新卒入社時の年収は低い?
ダイハツ工業は事務系職種と技術系職種での給与の差はなく、最終学歴によって変わるようです。
基本給は修士了で234,000円、学部卒で212,000円と書かれています。
それから考慮すると、技術系職種はやはり修士了の方が多いので、基本給や年2回の賞与などを合計するとおよそ340万、さらに時間外勤務などもあると考えて技術系は大体340万〜360万と考えることができるでしょう。
一方事務系は学部卒の方が多いと考えるとおよそ315万〜340万ほどと予想できます。
ダイハツ工業の年収は低い?
ダイハツ工業株式会社全体の平均年収は554万円と言われていて、入社直後の給料は競合他社と比較するとやや低い傾向があります。
しかし残業代が支給されるので、若手の間から徐々に年収の幅は上がっていき、年収範囲は300~1300万円とかなり幅広い年収帯の社員が在籍している状況です。
ダイハツはTOEICで評価が上がる?
ダイハツはTOEICの点数が一定以上あると評価がプラスされるという評価制度を取っており、年功序列というよりも実力主義の風潮が徐々に強まりつつあるようです。
国内自動車メーカーが比較的年功序列制度を多く採用しているのに対して、ダイハツはTOEICをはじめとする実力評価主義に脱却しようとしていると考えられます。
ダイハツ工業の就職成功確率を高める方法
自動車がとにかく好きであることをアピール
合格していた周りの人は何かしらの車好きアピールをしていました。
当然ですが、皆さん車がお好きでしたね。
運転をするのが好きであったり、小さい頃からかっこいい車を見るのが好き、車好きが高じて大学でエンジンについて勉強していたという熱い方もいました。
海外に行くことも視野に入っているということをアピール
先ほども述べましたが、ダイハツ工業はインドネシアとマレーシアにも拠点を持っているため、海外赴任の可能性もあります。
それに行くことについてはどう思うかはおそらく聞かれると思います。
これは実際に私も面接の際に聞かれました。
私は海外勤務も考えていたため、どこに行くことになっても楽しめると思うと答えました。
聞かれた際には、自分がどう思っているにしてもポジティブな意見を述べましょう。
ダイハツでないといけない理由をアピール
数ある自動車業界の中で、なぜダイハツでないといけないのかがとても重要だと思います。
トヨタ、ホンダ、日産などの大手は無理だったから〜というような態度は確実に見抜かれます。
しかしこれは意外でしたが、「自動車業界は諦められないけど、関西から離れたくない」ということを志望理由に挙げられている方もいらっしゃいました。
関西随一の自動車メーカーで地元と密接し、地元を大切にする企業なのでそのような考えも尊重されるのかもしれません。
ダイハツ工業に強いおすすめ就活エージェント
ダイハツ工業の内定を周りのライバルとの競争を勝ち抜いて獲得するためには、今回紹介した就活ノウハウを叩き込みかつ、就活のプロである就活エージェントの活用は必須といえるでしょう。
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