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上流工程に携わるには?新人未経験は不可?基本設計の流れ

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「上流工程システムエンジニアに興味があるけど、どんな仕事内容かよくわからない」
「新人や未経験でも携わることができるのだろうか?」

と考えている人も多いのではないでしょうか。

上流工程の仕事は、未経験ではすぐに携わることは難しいですが、段階を踏んで経験を積んでいくことで将来的に上流工程に携わることができます。

この記事では、

  • 上流工程に携わる方法
  • 上流工程の具体的な仕事内容
  • 必要なスキル

について解説していきます。

上流工程システムエンジニア経験者である筆者の経験などもあわせて紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

この記事の執筆者

T.K.
システムエンジニアでの開発に20年以上携わる。
現在はPMとして複数のエンジニアを束ねている。

上流工程に携わるには?


具体的に、どうすれば上流工程に携わることができるのかを、いくつかのケースに分けて紹介します。

SIerで下流工程を経験する

最も一般的なケースは、富士通やNEC、日立製作所などのシステムインテグレーター(SIer)と呼ばれる、元受け会社に入社して、テストなどの下流工程を経験した後に、上流工程へステップアップする方法です。

SIerは上流工程に携わることを前提に採用することが多く、上流工程に携われる可能性が高いといえます。

筆者は、このケースで上流工程システムエンジニアになりました。入社後は2年程度、下流工程を経験しました。

その後に、下流工程に近い上流工程から担当し、徐々に上の工程を担当するようになりました。

参考:未経験インフラエンジニアの志望動機例文6選【転職・就職】

プログラマーから転職する

プログラマーからの転職も上流工程に携わる方法のひとつです。

プログラミングやテスト工程を経験するなかで得たスキルと知識は、上流工程の基本設計や詳細設計の時に、次工程のプログラミングを考慮した設計書作成をすることで、活かすことができます。

また、上流工程担当者との打ち合わせ経験や、上流工程で作成された設計書を実際に読んでプログラミングしているので、上流工程の業務内容を、ある程度理解していることも強みになります。

SIerの協力会社として上流工程に参画する

SIerの協力会社として、上流工程に参画する方法も考えられます。

大規模なプロジェクトになると、システムの対象範囲が大きくなります。

システムの対象範囲が大きくなると、プロジェクトに携わる人数も多くなります。

SIerの社員は、複数プロジェクトを掛け持ちしていることも多く、SIerの社員だけでは、上流工程の全工程をこなすことが難しくなります。

そこで上流工程経験がある協力会社から、要員を募って要員不足をカバーします。

他業種からの転職に挑戦する

他業種からの転職の場合は、クライアントからのヒアリング能力が必要となるような業種であれば、可能性はあるかも知れません。

例えば、コンサルティング系の職種の場合、クライアントからのヒアリングは必要なスキルのため、上流工程の最初に行う要件定義フェーズで携われる可能性はあります。

また、金融業など特定の業種に精通している場合には、ヒアリング能力が必要な要件定義フェーズで重宝される可能性もあるかもしれません。

上流工程は新人未経験は不可?


新人や上流工程の経験が全く無い人が、いきなり上流工程に携わるのは、結論難しいと言えます。

なぜ難しいのかを解説します。

上流工程はプロジェクトの成否に関わる

上流工程は、クライアントから要求事項を引き出し、要求事項をもとに、どのようなシステムを構築するかを考え、システムの仕様を決める重要な役割があります。

家を建てることに例えれば、どのような家にしたいかを、営業がヒアリングし、その内容をもとに、資格を持った建築士が設計をして、設計図面を完成させることによく似ており、とても重要な工程です。

このように、システム構築に限らずどの職種でも、新人や未経験ではプロジェクトの成否に関わる重要な工程は任されません

上流工程の最初の工程は、要件定義です。

要件定義の工程では、クライアントからシステム化したい範囲をヒアリングし、要件定義書を作成します。

システム化の対象範囲を、クライアントとの打ち合わせで漏れなく引き出す必要がありますので、要件定義の工程で抜けがあると、次の基本設計以降の工程に大きな影響があるとても重要な工程です。

顧客へのヒアリング経験が無い新人や未経験では、踏み込んだヒアリングは難しいと言わざるを得ません。

システム構築のスキルは必須

次の基本設計では要件定義で決められた要件を元に、クライアントが直接目にする部分の設計を行います。

具体的には機能一覧や、それぞれの機能概要、画面、帳票等のレイアウト、データベースレイアウト、ネットワーク構成図等があります。

基本設計書は、主にクライアントとの確認のために作成しますので、システム構築のスキルが無ければ、携わることは難しいでしょう。

プログラミングスキルや経験も必須

詳細設計では基本設計で決められたユーザーの目に見える機能、画面、帳票等の仕様を、どのようにプログラム実装するかという内部構造に関する設計をする工程です。

そのため、下流工程であるプログラミングのスキルや経験がある程度必要となります。

詳細設計書は、下流工程を担当するプログラマーへの仕様書として使用します。プログラミングのスキルや知識が無ければ、この工程でも携わることは難しいでしょう。

上流工程の基本設計の流れ!どこまで?


システム構築手法のひとつにウォーターフォール型という手法があります。

システム開発を工程に分けて、上の工程から順番に、滝から水が落ちるように工程を進めていく手法です。

ウォーターフォール型の工程は

  • 要件定義
  • 基本設計
  • 詳細設計
  • 開発(プログラミング)
  • テスト(単体、結合)
  • システムテスト
  • 運用テスト

という工程に分けられています。

上流工程とは、このうち前半部分にあたる「要件定義」「基本設計」「詳細設計」工程のことです。

順番にそれぞれ解説して参ります。

要件定義

要件定義では、システム化したい要求事項を定義した要件定義書を作成します。

ここでは、クライアントがシステム化したいと考えている要求事項を、もれなく引き出すためのヒアリング能力が重要です。

基本設計

基本設計では、要件定義で定めた要件にもとづき、機能概要や、画面レイアウト、帳票レイアウト等のクライアントが目にするユーザーインターフェース部分の仕様を記述した基本設計書を作成します。

ドキュメントや設計書の作成能力が重要です。

詳細設計

詳細設計では、基本設計書で決められた仕様を、プログラムやデーターベース構造を考慮した、開発者向けの詳細設計書を作成します。

設計書の作成能力が必要であることに加え、詳細設計書をもとに開発(プログラミング)工程に進むため、プログラミング知識も必要となります。

上流工程は家を建てることを例にすれば、要件定義は世帯主と接する営業職、基本設計、詳細設計は、世帯主の要望をもとに設計図を作成する建築士のような役割です。

そのためまずは、運用保守やテスターと呼ばれる運用テストから下積み経験を積んで上流工程を目指すべきと言えるでしょう。

関連:システム運用保守はきつい?楽しい?開発へキャリアアップ可能?

上流工程に携わるために必要なスキルは?


上流工程に携わるために、必要となるスキルを解説します。

  • ヒアリングスキル
  • コミュニケーションスキル

それぞれ解説して参ります。

ヒアリングスキル

上流工程の最初は、要件定義です。

この工程では、クライアントがシステム化したい業務要件を打ち合わせでヒアリングし、もれなく引き出す必要があります。

この工程でヒアリングする要件に抜けがあると、後々の工程に影響があり、スケジュールに大幅な遅れが出ることや、開発工程の手戻りが発生し、予定外のコスト増となってしまうからです。

コミュニケーションスキル

クライアントへのヒアリングで、要求事項をもれなく引き出すためのヒアリングスキル、打ち合わせをスムーズに進めるコミュニケーションスキルが必要です。

どの業種でもそうですが、クライアントが何を要求しているのかを適切に引き出すような経験豊富な営業職と同じような役割が求められます。

  • ドキュメント作成スキル
  • 設計書作成スキル

基本設計、詳細設計では、要件定義された機能要件を基本設計書、詳細設計書として作成する必要があります。

クライアントから引き出した要求事項は、もれなく設計書に反映させなければいけません。

この工程も、漏れがあった場合には、スケジュールの遅れや、コスト増大により、プロジェクト運営に大きな影響を及ぼします。

手戻りのない、正確な設計書を作成するための、ドキュメント作成スキル、設計書作成スキルは必須のスキルです。

  • マネージメント能力

プロジェクト全体を取りまとめ、プロジェクトをスムーズに進めることも、上流工程担当者には重要な役割です。

プロジェクトに携わる上流工程、下流工程の担当者全体の連携を密にしたチームワークを重要視し、大きな問題なくプロジェクト運営することは、プロジェクトを成功させる最大のポイントです。

プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーの場合には、このマネージメントスキルが最も必要とされるスキルです。

上流工程の魅力ややりがいを経験者が語る


上流工程の担当としての最大の魅力は、新しいものを一から自分の頭で考えて作り出したものが、システムという形にできあがるという喜びを味わえることです。

当然、プロジェクトの成否にかかわるポジションのため、プレッシャーは大きいです。

プロジェクト進捗状況の管理や、各工程で発生する課題への対策等、やらなければいけないことも沢山あり、苦労も絶えません。

ですが、プロジェクトが進んでいく中で発生する様々な問題をひとつひとつ解決し、無事にシステムの本稼働を迎えた時の達成感と安堵感は、新しいものを最初から自分で考えシステムという形にする、上流工程の担当だからこそ体感できるものだと言えます。

また、クライアントと接する立場なので、感謝の言葉を直接言ってもらえることもあり、やりがいを実感できる瞬間です。

筆者がプロジェクトマネージャーとして参加したプロジェクトでは、要件定義の段階で様々な要件がクライアントからでてきました。

スケジュールとコストを考えれば、全てを実現することはできません。

要件を整理し、必ずシステムに反映しないといけないものと、要望事項として今後システムに反映するものに分け、何とかシステムの安定稼働を迎えた時に、感謝の言葉をもらえた時は、この仕事をやっていて良かったと思えたものです。

システム上流工程への転職に強いエージェント


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