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地方銀行員(地銀)からの転職先10選!大手メガバンクは?

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地方銀行(地銀)からの転職先をどこにすべきか?大手メガバンクに転職しようか迷ってはいませんか?

地方銀行から転職を考える人の多くは、以下3つのいずれかに当てはまる割合が高いです。

入行して1~5年目の20代若手銀行員

30歳前後の最初の昇進のタイミング

40代後半から行われる出向タイミング

やはり地銀特有の支店長が3年スパンでコロコロと変わる人事異動の多さであったり、事務作業の煩雑さを好きになれず早めに転職を決断する人も多い現状です。

地方銀行(地銀)はスキルが身につかず潰しがきかないと言われることもありますが、それは一般化して考えるべきことではありません。

地方銀行の実務経験が価値として認められる業界はいくつもあるからです。

今回紹介するおすすめの転職先知れば、地方銀行の経験がどのような業種や業界で活かせるのかが分かります。

実際に私の知る地方銀行経験者で転職を成功させた人は少なくありません。

転職を成功させるためには自分自身の市場価値を見極めて、適切な業界や職種で企業へ応募することが非常に重要です。

本記事では地方銀行(地銀)で身につけることができるスキルや、地方銀行からの転職先おすすめ一覧をまとめて紹介していきます。

まだ銀行から転職する決心がついていないという人は「銀行員辞めたい人必見!転職先のおすすめは?引く手あまた?」も併せてご参考にされて下さいね。


【2023年12月25日最終更新】

地方銀行員(地銀)から転職したいと考える理由

まずはなぜ地方銀行員が転職を考えるのかの理由について、外部要因と内部要因に分けて解説します。

〜外部要因〜

会社の将来に不安を感じたから

雇用が不安定だったため

出産・育児・介護などのため

一つずつ詳しく解説して参ります。

会社の将来に不安を感じたから

2024年現在、景気が良くなってきたとはいえ、時代の変化についていけず売上が落たり、倒産に追い込まれる会社は少なくありません。

メガバンクでさえ営業時間の短縮や人材削減が行われているというニュースを見ると、勤めている地方銀行の先行きはもちろん、銀行業界自体も大丈夫なのかと不安になりますよね。

特に地銀は再編の動きが多く、今後将来的に統合再編される動きも活発化されることが予想されるため、このまま勤めていてもいつか自分も切られるのではないかと考え、転職を決める人も多いのが実情です。

雇用が不安定だったため

地方銀行に勤めると上司から言われるのが「支店が変われば会社が変わったと思え」ということ。

支店によって残業をつけるルールが全く違い、前の支店では残業をつけられていたのに、移動後の支店では全くつけられないというのもよくある話です。

出産・育児・介護などのため

女性の社会進出が一般的になったことで、出産や育児のために多くの会社は福利厚生を改革しました。

しかし、制度をうまく運用している会社はまだまだ少なく、地方銀行でも同じ状況で、出産や育児で積み重ねてきたキャリアを諦めざるえない女性は多いです。

介護のための転職は、団塊の世代が高齢になっていくこれからさらに増加していきますが、被介護者の体調に合わせて休むことは、地方銀行ではできません。

十分な介護サービスが受けられるよう、国が大胆な施策をしない限りこの問題からの脱却は難しいでしょう。

続いて地銀を辞めたいと考える内部要因について解説をしていきます。

〜内部要因〜

ノルマが厳しい

残業時間が長い

給料が低い

パワハラがある

経験スキルが身につかない

昔ながらの企業体質が残っている

ノルマが厳しい

ノルマが厳しいと覚悟はしていても、地方銀行は少し頑張れば達成できるなんてレベルではなく信じられないほどのノルマが課せられることがあります。

数字を割り振った上司への怒りを堪えて、必死に見込み先を探して少しずつ数字を積みあげていく。血のにじむような思いで日々過ごしていく必要があります。

ノルマを達成できていない人の分もいつの間にかあなたに課せられていたりしますので、しんどく感じて当たり前です。

地方銀行員を辞めた体験談

34歳男性

定期預金・保険・各種融資のノルマがきつく、入行してから、ほぼ自爆営業が続き、自分の給与では追いつかなくなり、能力と適性が無いと自覚した為退職しました。

何とか証券外務員の資格は取得しましたが、実務では色々な法律知識や各書類作成の知識を覚えるのに苦労し、能力的に限界を感じ、将来的にも継続は無理だと判断した事で転職を決意しました。

残業時間が長い

地方銀行は残業時間が長いです。

体育会系の古い体制が濃く残っていて、たとえ自分の仕事が片付いても上司が席を立たないと帰れない支店も多いです。

散々残業した後でも、上司から飲みに誘われれば、行きたくもない飲み会にも行かなくてはいけないので、時間を取られてしまうと私生活にも影響が出てきます。

タイムカードなどの残業時間の管理が改善されつつありますが、付き合い残業をする慣習をなくすには相当な時間がかかりそうです。

地方銀行を辞めた体験談

25歳女性

営業職で外回りをしていて、暑い日も寒い日もバイクに乗ったり、投資信託や外貨など、リスクのある商品を販売しなければならず、営業ノルマもありずっと続けて行くにはいつか限界がくると思い、転職するなら早いほうがいいと感じ退職しました。

三年に一度ペースで転勤もあり、人間関係をそのたび再構築しないといけないのが個人的に合わないと思い転職に踏み切りました。

給料が低い

地方銀行は給料が良い・安定していると一般的に言われていますが、実際はそんなことはありません。

給料が良くなるのは10年以上勤めて出世してからで、それまでの激務に耐えなくてはならず、他の会社に勤めている同期と比較すると給料の低さに愕然とすることもしばしばあります。

▼20代の給料は平均には到底及ばない

(※日本経済新聞より引用)

また、近年は銀行自体の営業状態もあまり良くなく、給料はメガバンクを含めても下がっていますので、このままの状態が続くと将来上がるはずの給料にも納得できない可能性があります。

地方銀行を辞めた体験談

26歳女性

地方銀行で働いていて感じた違和感は、給与と仕事の内容が見合っていないことで、一般職ということもあり、初任給なども一般的な金額から見るとかなり少ない金額でした。

もちろん就職前に初任給などは調べていたので知ってはいたのですが、その給与なら仕事内容はもっと限定的なもの(主に事務だろう)と思っていたので実際の仕事内容と給与のギャップに悩まされ退職を決意しました。

とても営業的な要素が強く、一般職でも毎月かなりの金額のノルマを課せられていたと思います。

パワハラがある

地銀によってはノルマ至上主義のところがあります。顧客を無視した商品販売の強要があり、なかにはパワハラのようになっています。

朝礼の会議のときに、支店長などに詰められることがストレスで退職を選ぶ人も多い傾向にあります。

地銀特有のお局様が人間関係を原因として退職する人も少なくありません。

地方銀行を辞めた体験談

21歳女性

私が働いていた職場が業務が忙しいうえに人間関係が最悪でした。お局様にいびられ、泣きながら仕事をし、家に帰っても倒れるように寝るのみで好きなことも見失いかけていたからです。

2年目に私がお局様に為替業務を教わることになりましたが、お局様の態度は酷く、難しいことも同じことは言わない、1回ですべてを覚えろスタイルで、できなかったら怒られていました。

まともに教えてもくれないのになかなか私が業務をこなせないことに対して「なんでそんなこともできないの、育ちがわるいんじゃない?」と言われ、人生を全否定されたようで、その瞬間に退職を決意しました。

経験スキルが身につかない

地方銀行に入行して最初に任される業務は、多くの若手銀行員が窓口業務からのスタートとなり数年経験した後に融資担当や渉外業務を任される地銀が多いかと思います。

しかし特に窓口業務に対してやりがいや見出せない若手銀行員は非常に多く、定型化された業務に対して経験やスキルが身につかないと考えて第二新卒転職を考える銀行マンは非常に多いです。

せっかく就職活動で第一志望の地銀に入ったにも関わらず、入行してすぐに辞めてしまうのは勿体ないと感じますが、3年と経たずに別の仕事に転職したいと考える行員は少なくありません。

地方銀行員を辞めた体験談

25歳男性

地元の地方銀行に大卒で入りましたが、第一希望は政府系金融機関、第2志望が都市銀行でした。

残念ながらその希望が通らず、地方銀行に入行しましたが、仕事が想像以上に地味で、本当に田舎の支店で融資先のほとんどがマンション経営の融資か住宅ローンで、企業相手の仕事が少なく、銀行を志望した思いとはあまりにかけ離れた現実があり転職しようと思いました。

このまま銀行にいても未来はないなと思い、地方公務員になるため勉強して公務員試験を受けて転職しました。

昔ながらの企業体質が残っている

地方銀行で配属された支店によっては、まだまだ昭和の昔ながらの企業体質が残っている職場も少なくありません。

特に男女の問題については昔ながらの体質に不満を感じる方が多く、女性が企業体質を理由に辞めていく人が多いのが地方銀行の特徴です。

地方銀行員を辞めた体験談

25歳女性

結婚願望がない私にとって、結婚して当たり前という空気感が苦手で、実際に女性は結婚をしたら辞めていく人が多く、キャリアアップに期待ができないと感じました。

実際に役職を持った女性は、全行員の中でほんの数人のみで、ある程度仕事ができるようになると、すぐ結婚の話をされます。

支店長からは結婚するときは1年前には報告するよう言われていて、毎年の面談でも彼氏がいるのか確認がありました。時代の古さを感じて転職を決意しました。

今現在はアパレル販売員として全く別の業種で働いていますが、地銀のような古臭さはなく転職して良かったと思えています。

地方銀行員として働くことで身につくスキル

地方銀行で身につけることができるスキルとしては「営業力・コミュニケーションスキル・金融や保険、投資の知識・コンサルティング能力」などがあります。

もちろんどのような職種で働くかによってスキルがどの程度身につくのかは異なりますが、ある程度の年数働けば数字全般に強くなることができます。

その中でも特に地銀で身につくスキルは、以下3つです。

  • 金融や財務・経理に関する知識経験
  • 個人営業or法人営業の経験スキル
  • 社内体制の構築・管理の経験スキル

金融や財務・経理に関する知識経験は特に金融業界での転職に有利に働く傾向があり、計数管理や財務分析の経験もお持ちの場合は即戦力として幅広いフィールドで営業や営業企画として活躍できるでしょう。

個人営業や法人営業の経験についても中途採用で非常に重宝される経験で、特に地銀は経営者と直接折衝を行うコミュニケーションが必要とされますので、金融業界以外の事業会社にも転職しやすいでしょう。

もし地銀で管理職やマネジメントまで経験しているのであれば、社内管理体制の構築スキルが高く評価される傾向にあるため、現場のリーダーや人事労務担当として組織マネジメントなどの選択肢もあるでしょう。

職種別の地銀で身につくスキルや経験

職種別に例として代表的な身につくスキルや経験を挙げると、以下の通りです。

総合職

地銀ではジョブローテ―ションを経験するため、前述したスキルを総合的に身につけることができます。

窓口業務

地銀の窓口業務では、接客スキル、事務処理スキル、保険、金融の知識を身に付けることができます。

法人営業/個人営業

営業職では、法人・個人問わず、営業力、コンサルティング、保険、金融、投資の知識を身につけられます。

メガバンクはグローバルに展開しますが、地方銀行は基本的にその地域に密着してビジネスをしていますので、地域住民への営業活動や地元企業のマッチングなど、地域に密着した仕事の進め方を身につけることができます。

関連:メガバンクからの転職先おすすめ一覧まとめ【プロが直伝!】

また、他の業界と比較すれば経理や財務スキルは身につけやすい、という特徴がある点も抑えておきましょう。

地方銀行員からの転職先おすすめ10選まとめ

ではここからは、地方銀行からのおすすめの転職先についてご紹介して参ります。
※⭐️の数が多いほど、地方銀行員からの転職者が多い

金融業界
コンサルティング業界
IT・Web業界
不動産業界
人材業界
メーカー業界
医療業界
保険業界
エンタメ業界
アパレル業界
独立開業

上記を見ても分かる通り、基本的には地方銀行と同じ金融業界の無形商材系の転職先が多いですが、メーカーや医療のような有形商材の転職先も候補として挙げられます。

なぜその業種・職種を勧めるのかの理由についてもそれぞれ解説して参りますので、転職を検討されている方はぜひご参考にされて下さい。

地銀の総合職と一般職の転職先の違い

地銀でも就職する際に総合職と一般職に分かれて就職することが多いかと思いますが、総合職と一般職によって転職先としておすすめの職種は異なりますのでその点は留意しておきましょう。

地銀総合職からの転職先おすすめ

地銀総合職からの転職先としておすすめなのは以下の業界です。

IT系

成長業界であり、さまざまな職種の人材を求めています。中でも、法人営業や組織構築・マネジメント、財務は銀行で働いていた経験を生かしやすいでしょう。

人材系

無形商材を扱い紹介・斡旋をメインとする人材業界は、仕事内容が地方銀行と重なる部分があります。未経験者が転職しやすいこともプラス要因です。

金融系

仕事内容ではなく職場環境が転職の理由という人は、同じ金融業界を選ぶのが最もスムーズです。収入や福利厚生を絶対視しないのであれば、選択肢も豊富です。

保険

地方銀行で保険商品を扱っていた経験があれば、即戦力として活躍できます。

コンサルティング

法人営業の経験者で、会社の課題を見つけて問題解決のために提案するといったスキルを身につけた人におすすめの転職先です。

地銀一般職からの転職先おすすめ

地銀一般職からの転職先としておすすめなのは以下の職種です。

一般事務/営業事務

事務処理が得意であれば、業種を問わず即戦力として活躍できます。

経理アシスタント

事務処理能力に加えて、銀行でお金に携わってきた経験が生かせる職種です。

人事

社内での調整能力を生かしたい方におすすめです。

秘書

事務処理能力、社内での調整能力、正確な業務遂行力など、一般職で培った経験を総合的に発揮できる職種です。

受付

窓口業務で対人コミュニケーションを得意とする方に向いている職種です。

業務の中で身につけたコミュニケーション能力を生かして、カウンターセールスや法人営業といった職種にキャリアチェンジするケースもあります。

地銀転職先おすすめ⓪:金融業界

地銀から転職おすすめ度:

地方銀行から転職するのであれば、あえて同じ金融業界を選ぶこともおすすめの選択肢の一つと言えます(※実は選択する人は最も多いです)。

なぜなら、これまでの実務経験がそのまま評価される可能性があり、実績と資格によっては年収アップも狙うことが可能だからです。

地方銀行でファイナンシャルプランナー(FP)や宅地建物取引士など資格を取得していれば、そのまま転職先の会社からの評価につながります。

また、同じ金融業界でも、従業員の教育方針や経営理念は会社によって違いがありますので「環境は変えたいけれど、まだ同じ業界で頑張りたい!」という気持ちが少しでもある方には、金融業界はおすすめの転職先です。

実際に地方銀行から、別の金融機関へと転職した先輩の体験談を見てみましょう。

地方銀行からの転職体験記
地銀から政府系金融機関へ転職

Q、なぜ地方銀行を転職しようと思ったのか理由を教えてください

入行当初は地域に貢献したいと思って入行したものの、実際に業務に当たってみると地域貢献・お客様第一なんて言葉は飾りに過ぎず、数字数字に追われる日々でした。

真にお客様の為になるような提案がしにくく、逆にお願いセールスで借りてもらうなどということも少なくありません。

メガバンクのように大きな案件に携われる機会も少なく解決法もそう多くはなく、給料も比べると少なく、自分の行っている仕事に意義が見出せなくなってしまいました。

最終的に自分が入社したときの気持ちと現状があまりにも乖離していて、働く環境や待遇も良くなかったため転職を決意しました。

Q、なぜ金融業界を再び転職先として選んだのか具体的に教えてください

転職を決意したときに自分のやりたいことはなんなのだろうと再考することにしました。

新卒時代の気持ちなども思い出した結果、自分は金融関係の仕事自体が嫌いなのではないということに気づきました。

かといって他の地方銀行に行ったところで同じ結果になるだろうと思い、政府系金融機関への転職希望を固めていきました。

政府系金融機関であればより広い・上の立場からお客様の為になることを考えることが出来、結果的に地域貢献にもつなげることが出来ると思いました。

数社受けましたが、その中でも自分の考え方と一番あっていた現在の職場を選択しました。

地方銀行からの転職体験記

29歳男性
メーカー系ネット銀行に転職

Q、なぜ地方銀行を転職しようと思ったのか理由を教えてください

新卒で入社し支店配属となり、最初の3年程度は目の前の仕事・ノルマで忙しく、自分の仕事に疑問を感じていませんでした。

しかし徐々に仕事になれてくると周りの行員のノルマ主義で顧客目線の仕事をしていないことや、上司は上ばかり気にしていることに疑問を感じるようになりました。

パワハラもあったため、このまま銀行に何年もいるとこのような人たちと同じにようになってしまうことに不安を感じ転職を決意しました。

Q、なぜ金融業界を再び転職先として選んだのか具体的に教えてください

地方銀行からメーカー系のネット銀行に転職しました。

前職に比べると規模は小さいながらも顧客からの評価は非常に高く、周りの行員も顧客の役に立つことを考えることを第一に考えています。

金融業界でありながらもベンチャー気質もあり、役員レベルの方とも風通しがよく、自分が思いついたアイデアも気軽に相談できるよう環境でした。

前職では常に自分の上司が間に入り、なかなか話が進まないもしくは即却下されることが多々ありましたので、良い意味でカルチャーショックを受けました。

残業も少なく、もちろんサービス残業は全くないことやネット銀行であるため、在宅勤務も柔軟に選択できることからワークライフバランスが格段によくなり、公私ともに充実しています。

代表的な金融業界の会社としては、同じ規模の地方銀行や一回り規模の小さいものの地域に密着した信用金庫含む以下の企業があります。

・横浜銀行
・城南信用金庫
・日本郵政株式会社
・りそな銀行
・政府系金融機関
・ネット銀行

地方銀行から別の金融機関への転職を行う場合は、未経験から金融業界へ転職するよりも比較的転職のハードルは低いです。

しかし、金融業界と一口に言ってもご存知の通り様々な業種の会社がありますので、「金融業界の転職エージェントおすすめ厳選3選【金融求人強い】」を活用しつつ情報収集しながら転職活動を進めて行くのがベターでしょう。

地銀からメガバンクへの転職は可能?成功のコツは?

地方銀行からメガバンクへの転職を成功させることは不可能ではありませんが、転職難易度はかなり高いことを留意する必要があります。

元からメガバンクが憧れであったやメガバンクは地方銀行と比較して事業規模や営業エリアが大きいことから、同業界内でありながらキャリアアップを実現することも可能だからなど転職理由はさまざまです。

地銀からメガバンクへ転職成功のコツは、地銀の中で身に付けた専門的に知識を持つ分野を見つけて、メガバンクで求められる特定の市場に関する深い専門的な知識を持っていることをアピールしていきましょう。

特にメガバンクは、地銀が地域に密着した地元の中小企業を主要の顧客として取引先が多いことに対して、メガバンクや都市銀行は大型の法人顧客が中心となりますので、顧客規模が異なる点は注意しましょう。

地銀から地銀へ転職するのはアリ?注意点は?

地方銀行から別の地方銀行への転職は充分可能ですが、転職を検討する際には以下のような観点が重要となります。

  • 地域性:地銀はその名の通り特定の地域に深く根ざしているため、特定の地域への愛着や繋がりがある場合、その地域の地銀への転職は魅力的な選択となります。自身の生活スタイルや家庭の事情で地域を移る必要がある場合にも、転職は理にかなっています。
  • 事業戦略の違い:各地方銀行はそれぞれ異なる事業戦略を持っていて、一部の地方銀行は特定の業界に重点を置いていたり、他の地銀よりも革新的な金融サービスを展開していることもあります。自身のキャリア目標や専門性に合致する場合、転職は有益な選択となり得ます。
  • キャリアパス:地方銀行間での転職を通じて新たなキャリアパスや昇進の機会を得ることも可能です。特に自身の成長が停滞していると感じる場合や新たな挑戦を求めている場合には、別の地方銀行での機会を探す価値があります。

上記のような要素を考慮に入れつつ、自身のキャリア目標と現状を比較し、地銀から地銀への転職が適切な選択であるかを検討してみてください。

地銀からネット銀行へ転職するのはアリ?注意点は?

地銀での経験やスキルを活かして将来性のあるネット銀行へ転職することを考える人もいますが、結論から言うとネット銀行への転職はアリです。

ただし地方銀行と違いネット銀行では求められる能力やスキルが少し異なりますので、以下点は必ず押さえた上でネット銀行への転職活動を行うようにしましょう。

☑️システムの知識や語学力が求められる
☑️年齢は若い方が歓迎される傾向にある
☑️海外支店が多いので海外転勤も視野に入れる

地銀からネット銀行への転職を行う場合は、ネット銀行への転職に強い転職エージェントを必ず活用して、ネット銀行で募集中の求人や転職活動対策を行ってもらうことをお勧めします。

地銀からIFAへ転職するのはアリ?伸びてる?

金融分野におけるIFAとは独立した金融アドバイザーを指し、特定の金融商品やサービスプロバイダーと直接の提携関係がないため、クライアントの金融目標に最適な製品やサービスを広範囲から提案することができます。

地銀からIFAへ転職するには、独立した金融アドバイザーとして必要な幅広い知識を習得したり関連する資格を取得する必要があります。たとえば、退職計画、投資、税務、保険などについての深い理解が求められます。

IFAとして独立して業務を行う場合自分自身でビジネスを運営する能力も必要になり、顧客獲得、マーケティング、事業運営、規制への準拠などの課題に対処できる能力が求められますので、転職難易度は高いです。

もし地銀からIFAに転職を検討している場合は、IFAへの転職を専門に支援している転職エージェント「IFA転職」の利用は必須となりますので、必ず利用されることをお勧め致します。

IFA転職

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地銀転職先おすすめ①:コンサルティング業界

地銀から転職おすすめ度:

地方銀行からの転職先のおすすめの一つ目は、コンサルティング業界がおすすめです。

その理由は、銀行業務の中でさまざまなコンサルティング能力を身につけることができているからです。

コンサルティング業務は実務の中で、様々な企業の経営課題を分析して課題を抽出、抽出した課題に対してソリューション(解決策)を提供していきます。

地方銀行の場合ソリューションとして提示できるサービスが限られているケースもありますが、企業の経営課題に向き合ってきた経験は、そのままコンサルティング業界で求められることが少なくありません。

▼コンサルティング能力をそのまま活かせる

地方銀行で制限されていた解決策(商材)の幅が、コンサルティング会社に転職することでグッと広がることで面白みを感じることができる筈です。

実際に地銀から経営コンサルタントへ転職した方の転職体験談を紹介します。

地方銀行からの転職体験記

Q、なぜ地方銀行を転職しようと思ったのか

地方銀行の提供する商品、サービスに限界を感じたためです。

金融機関の収益源は基本的に融資、預かり資産の二大柱になるが、本業ではなかなか差がつかない側面がありました。

また、渉外担当として新規先に対し何度も営業を行い、決算書をもらうも社内決済で融資につながらず、お金を借りたくても借りられない、貸したくても貸すことができないという状況がありました。

お客様にとって、また行員にとってもウィンウィンにならないと感じたため転職を決意しました。

Q、なぜコンサルティング業界を転職先として選んだのか

金融と同じ「人=自分自身」が商品になり得るからです。

金融業と異なり、幅広い知識や経験から答えが一つではないさまざまな提案が可能となることが大きい理由です。

頭で考えたアイデアだけでなく、仮説に基づく調査分析を行った結果、現状はどうなのか、どうすれば売り上げが上がるのか、人を採用できるのかなど、多様な経営課題に日々向き合うことができ、かつ事業者のためになる経営コンサルタントを選びました。

また、創業者の自伝書や経営陣の書籍を10冊以上購入し、読んだ中で経営者の考え方、心情に共感と尊敬が出来たことも理由として挙げられます。

代表的なコンサルティング業界の会社としては、以下の企業があります。

・三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社
・みずほ総合研究所株式会社
・株式会社富士通総研
・トーマツイノベーション株式会社

上記のようなコンサル系の会社に転職するためには、当然コンサル会社への転職を成功させるために必要な志望動機の準備やキャリアの棚卸しが必要です。

コンサル業界の転職に強いおすすめ転職エージェントを活用するなどして、人気のコンサル会社への転職を成功させましょう。

地銀転職先おすすめ②:IT・Web業界

地銀から転職おすすめ度:

地方銀行出身で転職先のおすすめの一つとして、IT・WEB業界も非常におすすめです。

IT・WEB業界は市場としても伸び盛りな企業が非常に多く、銀行員出身のビジネスパーソンを欲しがる人事採用担当者も少なくありません。

特に近年台頭している、金融とITを組み合わせたFintech(フィンテック)領域はベンチャー企業が次々と頭角を表しはじめていて人気が集中しています。

メガバンクからベンチャーに転職した人

当然エンジニアとして採用される選択肢もありますし、無形商材のWEB広告を扱う会社の営業やWEBメディア・アプリを開発する会社の企画マーケティング職など用意されているポジションも様々。

地銀とは反対に仕事で結果を出せば出すほど成果が目に見えて反映する風土の企業が多いため、やりがいや面白みも見つけやすい業界と言えるでしょう。

代表的な企業例は以下が挙げられます。

・株式会社サイバーエージェント
・GMOインターネット株式会社
・株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)

地銀を辞めてIT・WEB領域に興味がある人は「WEB・IT業界の方向け転職エージェントおすすめ」で具体的にどんな会社が中途採用を行っているのかチェックされてみると、転職先のイメージが湧きやすいのでお勧めです。

地銀転職先おすすめ③:不動産業界

地銀から転職おすすめ度:

地方銀行の実務として不動産に関わってきた、または宅地建物取引士を取得しているという場合、不動産業界も転職先としておすすめです。

その理由は、転職すればやはり不動産にまつわる資格と経験をそのまま実務として活かすことができるからです。

地方銀行での宅地建物取引士取得は大抵の場合任意ですが、資格手当がつくことが少なくないため、実際に給与アップや自己啓発のために取得する人もいる資格です。

宅建の資格は不動産業界でも資格手当がつきますが、さらに重要事項の説明や重要事項説明書面の記名など、有資格者にしかできない実務を担当することが可能です。

ここで実際に地方銀行から不動産営業マンに転職を成功させた40歳男性の転職体験談を紹介します。

地方銀行からの転職体験記

Q、なぜ地方銀行を転職しようと思ったのか

一言で言うと仕事にやりがいを感じられなくなり仕事に対してのモチベーションが保てなくなったからです。

毎日お金の計算や必要になる各種手続き作業等をするだけのいわば単純作業に面白味を感じられなくなりました。

周囲の知人等からは安定している職業で良いなと言われていましたが、銀行は昔とは違い実はさほど安定した職業ではありません。

将来的に見ても転職したほうが良いなと思い転職を決めました。

Q、なぜ不動産業界を転職先として選んだのか

転職先に不動産業界を選んだ理由は単純に面白そうな業界だと思ったからです。

土地売買に興味がありましたし、賃貸から持ち家まで幅広い取引が出来て将来的に見ても不動産は廃れる事はほぼ無いなと思ったので決めました。

転職して仕事も面白いので良かったと感じています。

代表的な不動産業界の会社としては、以下の企業があります。

・東急リバブル株式会社
・住友不動産株式会社
・野村不動産株式会社
・株式会社大京穴吹不動産

▶︎地方銀行からの転職でおすすめの不動産会社はコチラ

地銀転職先おすすめ④:人材業界

地銀から転職おすすめ度:

地方銀行で培ってきた経験を活かすフィールドとして、人材業界もおすすめの一つです。

人材業界の企業は、人材を採用したいという企業側の顧客と、転職したいという個人側の顧客、双方を結ぶ存在であり、地方銀行の機能とある種似た側面を持ちます。

同じ無形商材を扱うビジネスとして金融と近い役割を担う人材の領域は、元地方銀行出身で活躍しているビジネスパーソンも決して少なくありません。

地方銀行から人材会社に転職し活躍中の人

一般的には法人営業を経験し、企業の採用ニーズを肌で感じた後に、個人側のキャリアコンサルタント(転職エージェント)としてキャリアチェンジするルートが王道です。

人材業界の会社の代表例は以下が挙げられます。

・株式会社リクルート
・パーソルキャリア株式会社
・株式会社ビズリーチ
・株式会社MS-Japan

転職エージェントになるには?おすすめ優良エージェントはコチラ

地銀転職先おすすめ⑤:メーカー(品質管理)

メーカー(品質管理)

地銀からの転職先おすすめ度:

地方銀行からメーカーの品質管理へ転職して活躍している第二新卒女性の転職体験談を紹介します。

地方銀行からの転職体験記

Q、なぜ地方銀行を転職しようと思ったのか

女性だけ早く来てお茶を沸かしたりトイレ掃除をするなど女性へのある種差別、定時を過ぎても全員帰る様子がないので付き合いで残る(もちろん残業代は出ない)、仕事をほとんどしていない上司でも役職についている、などの古い習慣がいくつも残っていて拘束時間は長いが給料が安かったこと。

銀行員になったのも、新卒時代にもともと志望していた会社から内定をもらえず、内定をもらった会社のうち、親の勧める安定した企業に安直に就職を決めてしまったからです。

古い会社・金融業にありがちな体育会系の縦社会の習慣には日々呆れ疲れ果てるばかりで後悔していました。

特に、歓送迎会や某新年会、親睦会などと飲み会が多いのですが、お酒を飲まないという選択ができない上、女子社員は男性を回ってお酌をして料理の配膳や注文をする、もちろん自分たちは飲み食いできないという状況が当たり前でした。小さいことと思われるかもしれませんが、女性社員をコンパニオン扱いするところが本当に苦痛でした。

Q、メーカーに転職してみてどうか

地方銀行での慣習がおかしいと思っていましたが、辞めて新しい会社に入ってみると、文化が全く違い、のびのびと仕事に集中することができました。

銀行しかないと我慢し続ける必要はやっぱりなかったと思いました。

▶︎地方銀行員からおすすめのメーカー転職求人はコチラ

地銀転職先おすすめ⑥:医療業界

医療営業

地銀から転職おすすめ度:

地方銀行員からの転職先として、医療業界の営業職として転職して活躍する方も多く、医療の分野は社会貢献性が高いので人の役に立ちたいと考えて転職する人が多いです。

金融業界と比較して負けないほど平均年収が高く、ワークライフバランスも保ちやすい環境が整えられているので働きやすさもあるのが医療業界の特徴です。

実際に地銀から医療機器メーカーの営業職へ転職した方の体験談を紹介します。

地方銀行員からの転職体験談

Q、地方銀行員から転職しようと思った理由

まず給与体制。ノルマはかなりあるので、こなすしかなくどんな上司よりがんばったとしても、基本的に年功序列で給与が上がっていくため、勤務年数が短い若手は全くあがらない。そもそも基本給与が低い。頑張っても上がらない給与だから何をモチベーションに頑張ればいいかわからなくなる。しかもかなり業務は多岐にわたる。

Q、医療業界に転職して実際どうですか?

給与体制がわかりやすい。若手、ベテラン関係なく点数ややった内容でランク分け、点数付けが行われ、それを元に給与が変動していくシステム。確実にモチベーションになる。また、フレキシブルな働き方ができるため、ライフスタイルに合わせた働き方ができる。直行直帰、仕事の持ち帰り、zoom会議が当たり前である。また中途採用がほとんどであるため、年功序列的な会社の雰囲気がなく、風通しもよい。居心地がよい。地方銀行はこれの真逆である。業務も多岐に渡るし、給与は年数で上がるシステム、また土日を返上して地方の行事に参加しなければならない。優秀な人材(自分もそう当たると嬉しい)はこの劣悪な環境てまはほとんど転職して当然だと思う。

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地銀転職先おすすめ⑦:保険業界

地銀から転職おすすめ度:

地方銀行を経験しているなら、保険業界もおすすめの転職先の一つです。

その理由は、実務として保険商品を既に取り扱ってきている場合、知識や経験をそのまま活かすことができるからです。

また、地方銀行で保険商品を扱う場合、生命保険募集人や損害保険募集人という資格の取得が求められますよね。

▼保険の資格をそのまま活かすこともできる

取得難易度が高い資格ではありませんが、保険周りの資格を取得していることは保険業界への転職を目指すなら存分に活かせる強みでもあります。

保険業界のインセンティブによって給与が大きく変動するためリスクもありますが、営業力に自信がある場合は転職して大幅な年収アップを狙うことも可能です。

実際に地方銀行員から保険業界に転職した25歳女性の体験談を紹介します。

地方銀行からの転職体験記

Q、なぜ地方銀行を転職しようと思ったのか理由を教えてください

リテール営業を中心に行っていたが、高齢者への保険や投資信託などの投資性商品の販売が問題視されていたこともあり、仕事の将来性のなさに疑問を抱いていた。

男性上司の働く女性への軽視が気になっていた。男性社員の奥さんには家のことを女がするのが当たり前、女性社員には子供のことで仕事を休むのはありえないと言っていたのを聞いたため。

不祥事も重なっており会社への信頼もなかった。

代表的な保険業界の会社としては、以下の企業があります。

・アクサ生命保険株式会社
・株式会社かんぽ生命保険
・アフラック生命保険株式会社
・日本生命保険相互会社
・プルデンシャル生命保険株式会社
・ジブラルタ生命保険株式会社

プルデンシャル生命やジブラルタ生命のような外資系保険会社でフルコミッション営業として働けば、年収2,000万円〜1億円と青天井に稼ぐことが可能です。

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地銀転職先おすすめ⑧:エンタメ業界

エンタメ業界

地銀からの転職先おすすめ度:

地方銀行からエンタメ業界へ転職して活躍している30代女性の転職体験談を紹介します。

地方銀行からの転職体験記

Q、なぜ地方銀行を転職しようと思ったのか

ネットバンクの利用が進む中でこのまま私はここで毎日同じことをしていて大丈夫なのかと考え始めたのがきっかけです。

銀行員は長く働けば働くほど、そのあと転職しようと思っても金融の知識しかないわけですから同じ金融業界にしか転職できない場合が多いのではと考えたら、早い段階で違う業界に挑戦してみるのがいいのではないかと思いました。

マイナス金利が始まったころぐらいからやはり金融業界は安定の業界とは言えなくなってきて、大手銀行ならまだしも地方銀行はどんどん厳しくなってきているように思います。

業界のことだけではなく、毎日毎日同じ仕事をしている自分に疑問を抱き始めたのも事実です。

Q、他の業種に転職してみてどうか

地方銀行では毎年のように資格取得を上司から言われ、勉強して取るものの、その資格自体金融でしか役に立たないものであって、転職するときに履歴書に書いても役に立たないようなものばかりではないかと、いろんなことに疑問・不安に思えていました。

ずっと金融業界で働きたい人ならまだしも、他の業界に挑戦してみたいと思っているなら銀行員は早いうちに転職を決めたほうがいいと思います。

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地銀転職先おすすめ⑨:アパレル業界

地銀からの転職先おすすめ度:

地方銀行員からの転職先おすすめとしてアパレル業界もおすすめです。

実際に29歳女性で結婚を機に地銀からアパレル販売員への転職を決めた方の体験談をご紹介致します。

地銀からの転職体験談

Q、なぜ地方銀行を転職しようと思ったのか

銀行で社内結婚しどちらかが遠方に転勤する可能性があり、本部経験が長いため数年ぶりの営業職についていける自信がなく結婚を理由に円満退職しました。

同じ本部部署同士での結婚でしたので、どちらかは遠方の営業店に転勤になる可能性があり、長年の本部勤めに慣れてしまい、忙しく精神的負担も大きい営業職に戻ることに抵抗がありました。

色んな部署での仕事を経験し、地方銀行の仕組みや社内の全体像がつかめ、銀行という場所での仕事に満足できたため、寿退社という形で会社を円満退職致しました。

Q、アパレル業界に転職してみてどうか

しばらくは専業主婦でしたが、家事にも慣れ時間に余裕が生まれたため、新しいことに挑戦することにしました。

元々アパレルを取り扱う小売店での仕事に憧れがあり、パートという雇用形態でありながらも、全く未知の業界で新しいことを学びながら楽しく働けることを楽しみに転職しました。

笑顔での接客や事務処理の速さ・正確さ、仕事の丁寧さなど、前職で培った経験が社内の方やお客さまからもお褒めいただけることも多く、役に立てるのが嬉しいです。

今では転職してよかったと思っています。

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地銀転職先おすすめ⑩:独立開業

地銀からの転職先として、地銀で培った綿密な事業計画の経験を活かして独立開業する人も実は少なくありません。

地銀を定年退職後、全くの未経験の状態で以前からの夢であったパン屋を開業した元銀行マンもいるくらいなんですね。

▼元銀行マンが未経験でパン屋へ転身

銀行マン時代に企業の事業計画を散々見てきた経験があるので、いざ自分自身でお店を開業しようとした時に、開業資金がいくら必要で維持費用はいくら必要かなど、現実的な数字まで落とし込むことができます。

もちろん定年するまで地銀で働き続けたという長年の経験が武器になっていますが、若い20代〜30代で銀行マンから独立することも決して不可能ではないです。

実際に地方銀行員から独立してライターとしてフリーランス(個人事業主)で生計を立てている26歳女性の体験談を紹介します。

地方銀行からの転職体験記

Q、なぜ地方銀行を転職しようと思ったのか

一般職でしたが大卒ということもあり、総合職に近い業務内容でした。

目標ノルマも毎期高く、取り入れ後の事務も膨大。係異動後にすぐ実践で教えてくれる人も居らず、やりながら覚えるような状態で人員不足でしたが補充もなく、毎日残業でハードでした。

働き方改革が実施されてからは残業もできず、翌日に仕事を繰り越さざるをえなくて、翌日更に仕事に追われる悪循環がずっと続き、仕事と手取り14万程度の給料にカツカツの生活が辛くて転職を考えるようになりました。

Q、フリーランスとして独立を選んだのか

地方銀行の仕事はやりがいはありますが、生活と仕事のバランスが崩れてしまい、仕事に追われて終わる1日が勿体ないと思うようになりました。

仕事内容的にも、人の役に立つというよりは利益優先で、自分には合っていないと感じながら仕事をしていました。

もっと誰かの役に立つとか、利益よりも自身の充実に繋がる仕事をしたいと思い、フリーランスでライターの仕事をえらびました。

地方銀行から転職する時の注意点

地方銀行からの転職は、一般企業から転職するのとは異なる注意点が5つあります。

いざ転職した後に「失敗した」という状況に陥らないためにも、事前に気をつけるべきポイントをある程度把握しておき、覚悟を持って転職活動を行いましょう。

嫁・家族など周囲に反対される

まず第一に、やはり結婚している場合は奥さんや家族など身近な周囲の人に反対される可能性が非常に高いということです。

"嫁ブロック""家族ブロック"という言葉が定着するくらいで、周囲の反対を押し切れずに結局転職することを諦めてしまう銀行員の方も少なくありません。

転職後の自分自身のなりたい姿・描くキャリアをしっかりと説明し、100%とは言わないまでもある程度納得してもらう熱意は絶対に必要と言えます。

銀行員という肩書きがなくなる

いざ転職するとなると、やはり"銀行員"という肩書きがなくなってしまのは寂しいもの。

「仕事何やってるんですか?」と聞かれて銀行員と答えることで一目置かれる機会が全くなくなるのは、プライド的に許せない場合もあります。

一つのステータスを捨ててまで本当に転職したいのか?今一度よく考えて決断をした方が、あとあと後悔せずに済むでしょう。

ローンが組めなくなるリスクがある

銀行員としての肩書がなくなると、社会的信用という観点から大きく懸念されるリスクの一つとして、住宅ローンや自動車ローンなどが組めなくなるリスクが出てくる可能性があります。

ローンの審査はほぼ希望どおりに通りますが、転職先や収入によってはローンを組めない場合があり、組めたとしても借入限度額や返済年数、金利といった条件が厳しくなる可能性があるでしょう。

クレジットカードの発行や賃貸住宅の入居審査に関しても注意が必要です。

残業が増える可能性がある

地方銀行で残業が多い支店ももちろんあるでしょうが、全業界から見た地方銀行業界というのは比較的ホワイトな職場が多く残業時間についてしっかりと管理されている職場が多いです。

しかしベンチャー企業や中小企業の中には、残業しても残業代が支給されないサービス残業が蔓延化している企業や休日出勤が常態化しているところもありますので注意が必要でしょう。

年収が下がる可能性がある

そしてやはり、地方銀行という安定した仕事で徐々に上がっていく年収が一時的に下がってしまうことも、落とし穴の一つです。

もちろん、転職活動中の企業の探し方や年収交渉の仕方によってキャリアアップし、年収をさらにアップさせることも可能です。

手厚い福利厚生やエリート出世コースから外れる勇気と決断が必要と言えるでしょう。

地方銀行から転職すべき3つのタイミング

ではいつ地銀から転職すべきなのか、地方銀行を転職すべき3つのタイミングをお教えします。

その理由について解説します。

ボーナスを受け取った後(7月・12月)

一番お勧めのタイミングはボーナスを受け取った後で、当然ながら金銭面で大きなメリットがあります。

転職先が決まっていれば貯蓄などに回せますし、転職先が未定で収入の見込みがないなら大切な資金になります。

ボーナスを支給する対象者の選定は銀行ごとに「支給日の1ヶ月前に在籍していること」のような基準が違いますので、上司に相談する前に確認しておきましょう。

人事異動の時期(四半期ごと)

人事異動の時期に転職をお勧めする理由は、減ってしまった人材の補充が容易だからです。

たとえあなたが辞めて空いてしまう穴をすぐに埋められるので、支店としてもダメージが少なくすみますよね。

上司や人事部もこの時期に部下から退職を告げられることに慣れていて退職者が多くいるので、行内の手続きがスムーズにいきやすい時期でもあります。

地方銀行には、四半期ごとに人事異動制度があり、2回に1回は大きな異動ですから、上手く利用して転職すれば、銀行の通達に退職者として名前が載っても目立ちづらいです。

年度末(3月)

年度が終わる3月をお勧めする理由は、ノルマ面で上司や同僚に迷惑をかけなくてすむからです。

1年間のノルマの振り分けは4月に行われることが多く、その際に在籍している人材の頭数で目標額を割っている銀行が多い傾向があります。

もしあなたが期中で転職してしまうと、課せられていたノルマは誰かに引き継がれ、店の誰かがノルマが増えてしまいます(※人材の補充があればその人のノルマになります)。

また、転職先が決まっていて年度末に辞められれば、次の職場は年度の始めから勤められるのできりも良いですし、会社によっては6月のボーナスを支給してくれることもあります。

地方銀行からの転職先が見つからないときの解決方法

ひらめき

地方銀行を辞めたいのに希望条件を満たす転職先が見つからないときは、入行前の気持ちを思い出しましょう。

何をしたいと考えて地方銀行を志望しましたか?地方銀行で働くことを通してどんな人間になりたかったでしょうか。今、辞めたくなっているのは当初の志が果たせないストレスも加わっています。

転職後に後悔しないためにも、地方銀行を辞めた先で自分のやりたかったことができるのか今一度考えておきましょう。

地銀から転職すると後悔するのか?体験談

喜ぶ会社員

地方銀行から他業種に転職した人のほとんどは後悔していないようです。むしろ、転職していない人が後悔しているケースもありました。

銀行員の経験によって、新卒のときより会社を見る目が肥えました。より自分に合った会社を選べたことで「転職してよかった」と思うことができたと考えられます。

ただし一部では、地方銀行から転職して後悔したという方もいますので、なぜ後悔したのか?体験談をご紹介致します。

地銀から転職して後悔した体験談

25歳女性
IT業界総務へ転職

転職先の方が業務がきつく、何より人間関係が銀行の方がよかったため転職して後悔しました。

もちろん銀行は三年に一度くらいのペースで転勤があったりするため、続けていたとしても人間関係が上手くいっていたかはわかりませんが、営業職という職種柄、あまり店頭にいることがないので人間関係に悩むこともありませんでした。

営業は男性も多く、サバサバした付き合いだったためやりやすかったのですが、転職先のIT企業は女性ばかりの部署で、なかなかやりずらかったです。

やはり人間関係は自分の中で1番大切であると感じました。

転職先でまさか人間関係に悩むとは思っていなかったので、銀行で業務はきつくても続けていれば銀行というだけでネームバリューもありますし、得るものは大きかったかなと後々思いました。

結局、転職先は合わずやめてしまいました。

自分にとって働きやすいと考える優先順位は何なのか明確に知っておけるかどうかが、転職して良かったと感じるのか後悔するのかの分かれ道と言えるでしょう。

その他にも地銀から転職して後悔した人の体験談を見てみると、

☑️給与が下がった
☑️ローンが組めなくなった
☑️残業が増えた

上記の理由から転職したことを後悔するケースが多いようですので、転職するかどうか十分に比較検討して転職を決めましょう。

地方銀行からの転職を成功させる方法

今回は地方銀行からのおすすめの転職先をご紹介して参りましたが、地方銀行で培ったスキルを活かすことのできる転職先はまだまだあります。

よりよい転職先を見つけるために転職を成功させる方法を5つ解説します。

順番に見ていきましょう。

タイミングよく転職する

前述の「地方銀行から転職すべき3つのタイミング」で解説したとおり、転職に適したタイミングを見計らって活動するようにしましょう。

転職市場という観点から言うと、4月入社と10月入社を目標にして2~3ヶ月間転職活動に時間がかかると考えると、年明け1月ごろに転職活動を開始させるか、ボーナスを貰った6月に転職活動をスタートさせるべきでしょう。

地銀での実績をアピールする

地銀でどのような実績や結果を出してきたかアピールすることも、地銀からの転職を成功させられるかどうかの分岐点です。

例えば、

私は過去3年間で地方銀行にて、新規のビジネスローンを50件以上成功させました。地元企業との強固な関係を築くことにより、これらの成果を達成することができました。

私は地方銀行で勤務しながら顧客満足度を向上させるための新たなサービス提供方法を提案し実装に成功しました。これにより、我々の支店の顧客満足度は10%向上しました。

私のリーダーシップの下で私たちのチームは過去2年間で顧客数を20%増加させることに成功しました。私が提案した新たなマーケティング戦略と、地元企業とのパートナーシップ強化によるものです。

上記のように、地方銀行でどのような仕事に取り組み、その結果どのような実績を出すに至ったのか数字を用いてアピールできるように準備しておきましょう。

ポジティブな転職理由を明確化する

転職活動において転職理由を明確化できるかどうかは、転職後の仕事の充実度に大きく関わってきます。

現状の地方銀行を辞めたいと考える理由はネガティブな理由であることがほとんどですが、それよりも「転職した後にどうなりたいのか?」という転職理由を考えることが非常に重要です。

例えば「地銀では身に付くスキルが限定化されており、今後自分のキャリアビジョンを考えた時より幅広いスキルを3年以内に身につけるために転職しようと考えている」という転職理由であれば内定も獲得しやすいでしょう。

採用担当の人事面接官が「それって今の地銀では実現できないのかな?」と考えた時に実現できない転職理由であれば、他責とは感じられず前向きな転職理由として捉えてもらえることでしょう。

転職に有利な資格を取得しておく

地方銀行で働いていると資格を取得する機会は多いものです。ほとんどの場合、入行3年目までにある程度の資格を取得するように言わます。

転職先によっては資格があると有利なケースもあるので、取れる資格は取っておくことをおすすめします。

資格取得は後々の転職に有利ですし、在職中に資格取得すると「勉強熱心な行員」として社内評価もあがりやすくなります。

転職に有利な資格

  • ファイナンシャル・プランニング技能士(FP)・・・金融
  • 公認会計士、日商簿記・・・管理部門、事務
  • 宅地建物取引士・・・不動産
  • ファイナンシャル・プランニング技能士(FP)は1~3級までありますが、3級はかんたんといわれているので2級を取得するようにしましょう。

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