「転職エージェントを利用しているけれど、どこも同じ求人案件ばかり紹介されるのはなぜ?」と悩まれている片に向けて、現役の転職エージェントが理由と対処法について解説して参ります。
転職エージェントは、その仕組みさえ知ることができれば、自分の志向に合った求人を厳選して紹介してもらうことのできる非常に心強い味方となります。
転職活動において転職エージェントを有効活用できるかが成功の可否を分けると言っても過言ではないので、ぜひご参考頂ければ幸いです。
目次
転職エージェントで同じ求人ばかり紹介される理由
同じ求人の理由①:担当のキャリアコンサルタントの経験が浅い
転職エージェントで同じ求人ばかり紹介される理由の一つ目、担当キャリアコンサルタントの経験が浅いことが原因です。
転職エージェントは、離職率が高く、担当者の変更が頻繁に起きます。
複数のエージェントを利用していても、それぞれのエージェントの担当者が経験の浅いキャリアコンサルタントであることは、決して珍しいことではないのです。
経験の浅いキャリアコンサルタントになればなるほど、求人を選別する経験に乏しいため、誰もが選ぶベタな求人を選びがちです。
結果として、どの転職エージェントからも同じ求人が紹介されてしまうのです。
同じ求人の理由②:コンサルティングフィーが高い
転職エージェントは、コンサルティングフィーと呼ばれる紹介手数料で利益を稼ぎ出しており、一般的には、年収に対して30%の手数料が相場です。

しかし、紹介手数料を40%と相場よりも高い料率に設定したりして、採用活動を有利に進めようとする企業もあります。
転職エージェントは、売上げノルマがあるため、こうしたコンサルティングフィーの高い企業にコミットをします。
コンサルティングフィーの高い求人ばかりを紹介することになってしまい、登録者からすれば、どの転職エージェントからも同じ求人が案内されてくることにつながっていくのです。
同じ求人の理由③:新規求人が一時的にない
転職エージェントに同じ求人ばかり紹介される理由の1つに、新規求人が一時的にないケースが考えられます。
転職市場では、企業の決算期など採用活動が一時的にストップする時期があるため、転職エージェントとしては、既存の求人を紹介するしかありません。
そのため、どの転職エージェントからも同じような求人しか紹介されないと感じるでしょう。
もちろん、決算期が終れば雪崩を打ったように新規求人が大量に市場に出されます。
ただし、その大量の新規案件もほぼ同じタイミングで市場にリリースされるため、多くの転職エージェントから同じ案件を紹介されるはずです。
同じ求人の理由④:希望条件が狭すぎる
「資本金10億円以上かつ年収600万円以上は譲れません」「東京勤務が絶対条件です」などと、転職エージェントに対して要望を伝える人がいます。
当然ですが、希望条件が狭すぎる人は、紹介できる案件が限られてしまいます。
可能性を広げてもらおうと、希望条件とは異なる求人を紹介しても、「まったく私の考えをわかっていない」と、担当者変更を要求するクレームが寄せられることが珍しくありません。
どの転職エージェントでも、希望条件が狭すぎる登録者に対しては、希望に合致した求人しか紹介しない傾向があります。
転職エージェントで同じ求人ばかり紹介された時の対処法
同じ求人の対処法①:経験豊富なキャリアコンサルタントを担当者にしてもらう
経験豊富なキャリアコンサルタントになれば、つながりが深い取引先を数社持っています。
たとえ現時点で求人が顕在化していなくても、「このような人がいますがいかがでしょうか?」と、提案ベースで打診をしてくれることがあります。
「どの転職エージェントからも同じ求人ばかり紹介される」という不満にも、企業側の事情について長年のキャリアから丁寧に説明をしてくれ、納得のいく転職活動につながっていくはずです。
可能であれば、経験豊富なキャリアコンサルタントに担当してもらいましょう。
同じ求人の対処法②:希望条件を広げる
同じ求人ばかりが紹介されると感じたら、「業界・規模にこだわりません」「全国勤務可能」「一時的に年収が下がってもOK」などと、希望条件を広げましょう。
特に異職種へのキャリアチェンジも可能だと伝えておけば、これまでにない求人案件が紹介される可能性が高くなります。
提案力の高い担当者から、「この人は求人を紹介しやすい人だ」と思ってもらえれば、意外な求人に出会えるでしょう。
同じ求人の対処法③:職務経歴書を書き換える
同じ求人ばかりを紹介される場合、職務経歴書を書き換えることも方法の1つです。
たとえば経理事務であっても、納期を短縮した実績をグラフ化することで、財務コンサルタントの求人案件を紹介されるケースもあります。
実務経験だけが評価されるのではありません。
図や表・グラフを織り込み、数値分析能力・プレゼンテーション能力の高さをアピールしましょう。
同じ求人の対処法④:自分から案件を打診する
「こういう企業に興味があるのですが、コンタクトしてもらうことは可能でしょうか?」と、キャリアコンサルタントに自分から打診する方法も1つです。
転職エージェントから働きかけてもらうことで、企業の採用動向が分かるメリットがあります。
なかには、「転職エージェントは利用しないので、人事部宛に直接送ってください」と新しい展開に発展するケースも。
転職エージェントの求人をひたすら待つような、受身でいる必要はありません。
不思議なもので、積極的に自分から求人を開拓するような人に、企業も魅力を感じるものです。
転職エージェントで同じ求人ばかり紹介される理由と対処法まとめ
今回紹介した転職エージェントに同じ求人ばかり紹介された時の対処法をもう一度整理すると、
経験豊富なキャリアコンサルタントを担当者にしてもらう
希望条件を広げる
職務経歴書を書き換える
自分から案件を打診する
上記が最も良い対象法として挙げられます。
そのため転職エージェントを利用する際は、上記対処法を取った時に積極的に応じてくれる対応が親身な転職エージェントを選ぶ必要があり、どのエージェントを利用するかは非常に重要な要素となります。
「親身さがウリ!面談満足度の高い優良おすすめ転職エージェント」で対応が親身な優良転職エージェントについて厳選して紹介しているので、どのエージェントを選んだら良いか分からない方はぜひご参考にして頂ければ幸いです。
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