「個人事業主だけど、転職エージェントを利用できるのだろうか?」「フリーランスから正社員に戻れるだろうか?」など疑問に思っていませんか?
何年も個人事業主として働いていると、会社員として採用されるのは難しいかもしれないと不安に思うかもしれません。
しかし、大手人材エージェントのコンサルタントとして個人事業主から正社員への転職を数多くサポートしてきた私の経験から「個人事業主こそ転職エージェントを利用すべき」と声を大にして言いたいです。
そこで今回は、個人事業主が転職エージェントを利用して転職を成功させるためのコツや注意点について紹介をして参ります。
本記事を読むことで、自信を持って転職活動に臨めるようになるだけでなく、あなたにとって最高のキャリアの幕開けが始まるでしょう。
目次
転職エージェントは個人事業主でも利用可能!
冒頭でもお伝えした通り、個人事業主でも、転職エージェントの利用は可能です。
当たり前のことですが、個人事業主であっても企業が欲しい人材は採用されますし、反対に、会社員であっても企業が欲しくない人材は採用されません。
求人企業にとって雇用形態が問題なのではなく、「その人が欲しいかどうか?」が問題なのです。
むしろ、「銀行員は採用したくない」「保険会社出身者は採用したくない」など、個人事業主かどうかよりも特定の業界出身者を嫌う企業のほうが目立ちます。
フリーのWEBデザイナーや開業税理士など、個人事業主から転職エージェントを利用して、正社員へと転職を成功させた人は何人もいます。
個人事業主の転職エージェント利用体験談
では、実際に個人事業主として転職エージェントを利用し、正社員への転職を果たした方々の体験談を紹介して参ります。
個人事業主の転職エージェント体験談
個人事業主として活動していた時は収入が不安定でしたが、転職することで毎月安定した給与収入が得られるようになりました。
今までは一人で店舗を切り盛りしていたので会社勤めに不安もありましたが、転職エージェントの担当者が相談に乗ってくれたので安心して仕事探しができました。
個人事業主と会社員では社会保険の制度が異なりますが、担当者は転職後の健康保険や厚生年金制度についても教えてくれました。
おかげで個人事業主から正社員に転職することで、病気になったときや高齢者になったときのメリットが大きいこともよくわかりました。
転職後は会社組織の中で人間関係で悩むこともあったのですが、継続的にサポートが受けられた点にも満足しています。
転職前:飲食業(ラーメン専門店)経営
↓
転職後:スーパーの仕入れ部門
個人事業主の転職エージェント体験談
私は大学を卒業してから祖父の農家のお仕事を継いでいました。
しかし経営について悩んでいたところ、農家のお仕事を行いたいと仕事を引き継ぎたいという方が現れたので転職を行う事にしました。
農家しか仕事をしたことがなかったので、転職活動を始めた当初は企業から合格を頂けるのか不安に思っていましたが、転職エージェントの担当の方に履歴者の書き方や面接対策を行って頂きました。
その結果企業から採用して頂けたので、利用して良かったと思っています。
転職前:農家経営
↓
転職後:保険代理店の営業職
個人事業主の転職エージェント体験談
私は高校卒業後から親の会社を継いで働いていたのですが、元々建築業に興味がありどうしても働きたかったため、弟に事業を譲り転職先を探すことになりました。
最初は求人サイトや雑誌の求人に応募しても書類審査で落ちることが多く、面接まで進んでも「忍耐力がないのでは」「経営力がないのでは」としか認識しかされずどの面接でも内定を頂くことができませんでした。
しかし転職エージェントを利用したことで、事業をやっていたことによる書類の書き方や事業をやっていたならではの苦労や成長出来た部分の話し方について的確にアドバイスしていただきました。
その結果5社中4社内定をいただくことができたので、エージェントのキャリアアドバイザーの方にはとても感謝しています。
転職前:製造業(親の後継ぎ)
↓
転職後:建築業の電工
転職エージェントで個人事業主が転職を成功させるコツ
個人事業主という少し変わった経歴で転職を成功させるためには、どのような点を意識して転職活動を行っていくべきでしょうか?
以下の3つは個人事業主が転職活動をする上で求人企業側に懸念される点なので、しっかりとアピールして求人企業の不安を払拭し、転職活動を有利に進めましょう。
チームワークや協調性があることをアピールする
「個人事業主は1人で仕事をしている人なので、他人と協力して仕事を進めていくことは難しいのではないか?」と思われがちです。
面接でも同じような質問が出てくるのは、当然ながら求人企業としては、周囲への配慮ができる人を採用したいと考えているからです。
そんな懸念を払拭するべく「これまで多くの人と関わる仕事をしていたので、心配はありません」と、堂々と言葉にして伝えられるようにしておきましょう。
何でも自分でやろうとせず、他人との互いに協力し信頼関係を構築できる人材だと評価されることは、個人事業主の採用において非常に重要です。
上司の指示に従える人物だとアピールする
個人事業主の中には上司との折り合いが悪くて会社を辞める人が少なくないので、求人企業としても同じような結果になることを警戒します。
「私は組織に属する以上、上司の指示は受け入れるべきだと思っております」
「上司から言われなくても、自分から動ける人材になって行きたいです」
というように、求人企業に対して上司の指示を前向きに捉え行動できる人物であることを伝えましょう。
時間感覚に問題がないことをアピールする
個人事業主は基本的に自由に好きな場所で時間を過ごすことができ、ライフスタイルに合わせて仕事が進められるからこそ選んだと言う人も少なくありません。
ところが正社員となれば、体調や気分などに関係なく、雇用側によって決められた時間や場所で仕事をしなければなりません。
加えて会社員生活に馴染んだ上で、1日も早く求める成果を出してほしいと企業側は考えていますので、早く会社員としての生活に慣れる必要があります。
「正社員として何ら抵抗感もなく出勤でき、スムーズに業務を進めていける時間感覚を持っている」ということを求人企業側にしっかりと伝えておくべきです。
転職エージェントを個人事業主が利用する際の注意点
では次に、個人事業主が転職エージェントを利用する際に注意しなければならない点を3つ解説します。
"正社員を希望する理由"を事前に伝えておく
転職エージェントは、登録をした後でキャリアコンサルタントから連絡が入る流れが一般的です。
その際、個人事業主から正社員への転職を考える理由に納得感があると、転職に対する意思が感じ取られコンサルタントから連絡が取りやすくなります。
もしもここで、
個人事業主から正社員への転職理由があいまい
個人事業主を続けていく可能性が残っている
上記のような状態であれば「転職に対する意向が低い」と判断されて、転職コンサルタントからの連絡が入らない恐れがあります。
職務経歴書を登録する段階から選考は始まっていますので、転職エージェントに登録をする際は備考欄やメッセージなどで「今後は正社員として働くつもりである」ことをあらかじめ伝えておきましょう。
組織人として働けると思わせる(自由人と思われない)
転職コンサルタントとカウンセリングが実現したとしても、油断は禁物です。
なぜなら、転職コンサルタントは個人事業主を転職先に推薦するにあたり"組織人として働けるかどうか"を結構シビアに見ています。
転職エージェントではスキルのマッチングだけで転職の可能性を判断している訳ではなく、人となりを見極め、人物面でも評価ができるかも推薦する基準の1つとしています。
個人事業主が転職を成功させるためには"組織に属して力を発揮できるタイプ"だと思わせる必要がありますので、生き方や主観が強すぎて"自由人"の印象を持たれないように注意しましょう。
会社内でのキャリア志向を明確に打ち出す
「わが社に入っても、すぐにフリーランスに戻るんじゃないのか?」「飽きたら個人事業主を始めるのではないのか?」などと、仕事が長続きしない懸念を払拭する必要があります。
個人事業主を経験していない人に比べて会社を辞めやすいと見られがちですので、転職コンサルタントや求人企業に対して、
・組織の中で実績を出したい
・営業成績でNo.1を獲りたい
・会社で大きな仕事をやりたい
…etc
というように、会社内でしっかりキャリアアップしていく姿勢を明確に打ち出し、すぐに辞めたりしないと思わせないようにしましょう。
個人事業主の転職に強いおすすめ転職エージェント
個人事業主の転職に強い転職エージェントとしてお勧めなのが「doda」で、業界最大級の利用者数を誇り、幅広い職種に対応が可能です。
特定の専門職や業界に特化した転職エージェントではなく、dodaのように上場企業から中小ベンチャー企業に至るまで様々な求人を取り扱う転職エージェントの方が転職の可能性が広がります。
また、dodaでは、旧インテリジェンス時代からサイバーエージェント社などIT業界に優秀な人材を送り込むため、他に先駆けてフリーランスを積極的に転職支援してきた実績があります。
個人事業主の特徴や、転職実情を良く知るアドバイザーによって求人案件の提案に幅が出るため、満足度の高い転職支援が期待できるでしょう。ぜひ「doda」を活用し、個人事業主からの転職成功に役立てて頂けたら幸いです。
