旅行会社からの転職先でどのような会社を選べばいいのか、迷ってはいませんか?
旅行会社で身につけたスキルがどのような業界で求められているのかを知れば、転職先の選び方がスムーズになります。
実際に私が知る旅行会社の経験者も様々な業界を調べることで、自分に合った転職先を見つけ、楽しく働いている人がいます。
✅カウンター接客で日々数字に追われて辛い
✅長時間労働にも関わらず薄給料できつい
✅上司など職場の人間関係がうまくいかない
✅営業ノルマのプレッシャーから解放されたい
✅好きな旅行を営業商品としか見られなくなった
…etc
上記のように旅行会社から転職したいと思う理由は人それぞれですよね。
今回は旅行会社で身につけることができるスキルや、旅行会社からの転職でおすすめの転職先をまとめて紹介していきます。
目次
旅行会社で働くことで身につくスキル
旅行会社で働けば、旅行に関する企画力や英語力など、他の業界では身につけることができないスキルを身につけることができます。
しかし具体的に身につくスキルは職種によって異なりますので、職種によってどのようなスキルが身につくのか順番に見ていきましょう。
商品開発・企画
旅行会社で商品開発・企画として働くと、市場分析やマーケティングスキル、そして企画立案能力を身につけることができます。
営業職
商品開発で生まれた企画を売り込むのが営業職の仕事です。
法人営業向けの営業力、提案力、コミュニケーションスキル、交渉力などを身につけることができます。
店舗勤務(カウンター販売)
旅行会社でカウンター販売の職種に就けば、接客スキル、そして個人向けの提案力を身につけることができます。
様々な個人顧客のニーズに応えなければいけないため、ストレス耐性も強くなります。
ツアーコンダクター
営業やカウンター販売の人が売った企画を実際に提供する職種となります。
参加者とコミュニケーションをしながら、仕事をする必要があるためコミュニケーションスキル、リーダーシップ、管理(マネジメント)スキルなどを身につけることができます。
また海外ツアーの担当となれば、英語力も身につきます。
旅行会社からの転職先おすすめまとめ
ではここからは、旅行会社からの転職先のおすすめをまとめて紹介して参ります。
転職する際に重要な志望動機例も併せてお伝えして参りますので、ぜひ旅行会社からの転職のご参考にされて下さいね。
旅行会社から転職先おすすめ①:ホテル業界
旅行会社からのおすすめの転職先の一つとして、ホテル業界があります。
その理由はホテル業界が旅行会社との関係が深く、必要とされるスキルに共通するものが多いからです。
旅行にホテルや宿泊先は欠かせないものなので、ホテル業界への理解が深まるのは説明するまでもないほどですよね。
また英語力や企画力、そしてコミュニケーションスキルも評価される可能性が高いといえるでしょう。
代表的なホテル業界としては、以下の企業があります。
・リゾートトラスト株式会社
・帝国ホテル株式会社
・株式会社ホテルオークラ東京
・株式会社ロイヤルホテル
旅行会社からホテル業界へ志望動機を作成する時は「強みとなるこれまでの経験を明確にして、数字を絡めたこれまでの成果をアピールすること」も大切です。
以下が志望動機例となります。
【志望動機の例文】
「私は前職では旅行業界で接客をメインに担当していて、常にお客様の好みを把握した上での提案を心がけておりました。
そういった工夫により接客を担当した際の決定率は平均的に70%を越えることができました。
私はホテル業界の仕事も、お客様のニーズに合わせた接客が大切だと考えています。
これまで身につけた接客のスキルを活かして御社に貢献していきたい所存です。」
旅行会社から転職先おすすめ②:外資系企業
外資系企業も旅行会社からの転職先としてはおすすめです。
特に海外のツアーなどを担当していた場合は、海外の文化への理解が深まっている、という点がアピールポイントになります。
英語力を身についていれば、転職活動では間違いなく武器になるので、積極的に活かしていきましょう。
代表的な外資系企業としては、以下の企業があります。
・ジョンソンエンドジョンソン株式会社
・SAPジャパン株式会社
・日本マイクロソフト株式会社
・デル株式会社
志望動機を作成する際は、英語を使った実務経験があることをアピールすることに加え「なぜこの外資系企業を選んだのか」という理由も伝えることをおすすめします。
【志望動機の例文】
「私はこれまで身につけた英語のスキルをITの分野で活かしていきたいと考え、御社を希望いたしました。
私は前職では外国人のお客様対応をすることも多く、日常的な業務で英語を使っていて、TOEICは800点を獲得しています。
ITに関しては専門的な勉強はそこまでしてないのですが、これからのキャリアとして、社会的な二―ズもより一層大きくなるITのスキルを伸ばしていきたいと考えています。
これまで身につけた英語力を活かして、御社に貢献していきたいと考えています。」
外資系企業に旅行会社から転職する場合は、やはり他の通常の日系企業に転職するのとでは転職活動の進め方が変わってきます。
外資系企業への転職に強い転職エージェントを活用するなどして、外資系企業への理解を深めながら転職活動を行わなければ、なかなか転職を成功させることは難しいでしょう。

旅行会社から転職先おすすめ③:リラクゼーション業界
旅行会社からの転職先としては、リラクゼーション業界もおすすめです。
リラクゼーション業界では、施術の技術と同様に接客のスキルも重視されるため、旅行会社で窓口業務を担当してきた場合は、身につけた接客スキルを活かして活躍できる可能性があります。
代表的なリラクゼーション業界の会社は以下の通りです。
・グローバルスポーツ医学研究所
・株式会社ベルエポック
・株式会社ボディワーク
・株式会社ラフィネ
旅行会社からリラクゼーション業界へ転職するなら施術は未経験であることが前提となりますので、接客経験を武器として、実務体験のエピソードを志望動機の中に入れていくことをおすすめします。
【志望動機の例文】
「将来整体院の開業を考えているため、御社を志望いたしました。
御社の中の開業支援制度に魅力を感じたこと、そしてこのストレス社会でリラクゼーションの必要性を感じたことも志望理由の一つです。
私は施術の実務経験はありませんが、前職で4年間接客業に従事してきました。
お客様から厳しいことを言われることもありましたが、そういった経験を糧に成長してきたと自負しております。
これまで身につけたビジネスマナーや接客のスキルを活かして御社に貢献していきたい所存です。」
旅行会社から転職先おすすめ④:飲食業界
旅行会社からおすすめの転職先としては、飲食業界もあります。
飲食業界は接客だけでなくアルバイトの管理などマネジメントスキルも求められる仕事ですので、旅行業界で管理業務など、マネジメントまで経験している場合もおすすめの業界です。
また、飲食と一口に言っても最初は接客からスタートし、ゆくゆくは商品開発などの企画や人事などより本部に近い部署へキャリアアップすることも可能でやりがいがあります。
代表的な飲食業界の会社は以下の通りです。
・日本マクドナルドホールディングス株式会社
・株式会社吉野家ホールディングス
・株式会社くらコーポレーション
・株式会社とりドールホールディングス
飲食業界への志望動機には、接客経験とマネジメント経験、そして飲食業界への情熱をどれだけアピールできるかがポイントです。
これまでの経験を志望動機に上手く取り入れることをおすすめします。
【志望動機例文】
「私は前職の旅行会社で身につけた接客スキルを活かしたいと考え、御社に志望いたしました。
また、御社が取り組んでいるカンボジアへの支援など社会貢献活動にも共感を覚えたことも、志望した理由の一つです。
私は前職では一般職かからスタートし、退職までの3年間は10名の販売チームを束ねるマネージャーとして活躍してきました。
その際のマネジメント経験は御社のイタリアン事業でも活かせる経験だと確信しております。
将来はマネジメントスキルを磨き、エリアマネージャーを目指し経営に近いところで働きたいと考えております。」
旅行会社から転職先おすすめ⑤:転職アドバイザー
旅行代理店での個人営業経験を活かし、転職アドバイザーへ転職することも転職先の一つとしてオススメです。
転職アドバイザーはカウンター営業と似ている部分が多く、いかに相手のニーズをヒアリングしながら希望に沿った提案ができるかという個人営業的要素に親和性があります。
実際に旅行代理店で営業成績1位だった29歳女性が、転職アドバイザーへと転職したケースをご紹介しましょう。
旅行会社からの転職体験談
前職は好きな事を仕事にしたいという思いから選び、結果的に働き方という面で退職となったため、転職先は業務内容ではなく働き方を重視しました。
実績主義で女性活躍が期待できる企業、かつ年功序列ではなく、平等に評価される環境と考えており、現職の一次面接時に40代と思われる男性、最終面接で30代もしくは20代ではないかと思われる女性が面接官が最終決裁者でした。
そのため「ここでは年齢や性別ではなく実績が評価されるのではないか」と実感したことが大きかったです。大手であったことも大きいですが、年齢や性別に関わらず評価される環境があることに魅力を感じました。
転職エージェントは担当者との相性も大きいと思いますが、dodaで担当頂いた方が、個人の思い(年齢や性別に関わらず評価されたい)を汲み取って下さり、かつこれまでの営業成績から、「だったらこの会社が良いと思います」とピンポイントでお勧めしてくれました。
今回は働き方を重視しようと考えていた中でそこを尊重してくれた上で旅行業会というマイナーな経験しかない私にも、こんなこともできると提案してくれた点がアドバイザーだなと感じました。
旅行会社から転職先おすすめ⑥:旅行業界の別職種
「現在のカウンター営業で数字に追われるプレッシャーは嫌だけど、旅行業界自体は嫌いじゃない」という方は、同じ旅行業界の別職種への転職もオススメです。
実際に某大手旅行会社のカウンター営業から別の旅行会社のインバウンドクルーズ(BtoB)に転職された方の体験談をご紹介します。
インバウンドの分野は今後市場としても拡大していくことが予想されるため、求人も非常に活発に出されている印象がありますね。
旅行会社からの転職体験談
なぜ旅行会社を転職しようと思ったのか理由を教えてください
海外旅行が好きで入社しましたが、カウンター接客で日々数字に追われていたため大好きな海外が商品としてしか見られなくなってしまい、精神的に辛くなってしまったことが転職の理由です。
一緒に働く同僚は良い人ばかりでしたが、ノルマに追われ、休日出勤もあり、人としての生活をまともに送れずこのままではダメだと思い、転職を決意しました。
なぜその転職先の会社を選んだのか具体的に教えてください
旅行業界自体は嫌いではなかったため、得意の英語を生かせる業種を探したところ、インバウンドの分野を目にしました。
今までのB to Cとは違い、B to Bになり且つ顧客は海外で勤務をしている外国人のため、それまでとは全く違った視点から旅行に携われると知り選択を致しました。
対企業の営業のため、基本的な休みも土日となり年間の休日も20日増えるため、ワークライフバランスを大切にしたがら仕事に取り組める点が決め手となりました。
転職活動はdodaエージェントを活用したのですが、スマホで簡単に応募ができ、履歴書の添削も行って頂けるため非常に使いやすいと思いました。
おすすめの業種もアップデートしてくれ、自身にどのような可能性があるか等、親身になって相談を受けてくれたのも良かったです。
また、仲介していることでブラック企業を誤って選択する恐れもなく、不安だった転職を楽しくすることができました。
旅行会社から転職先おすすめ⑦:別業界の事務職
旅行が好きという理由で旅行会社への就職を果たしたものの、やはり旅行業界特有の激務や労働時間で別業界の事務職へ転職を決断する人も少なくありません。
実際に旅行会社→事務職への転職を成功させた4名の女性の体験談を紹介します。
旅行会社からの転職体験談
金融業界の営業事務職へ転職
なぜ旅行会社を転職しようと思ったのか理由を教えてください
お客様担当制としているため「相談、予約、出発までのフォロー、必要資料作成」など全て自分で行うため、店舗閉店後に行う処理作業が多く残業が多い。
終電ぎりぎりまで仕事する日々で、1日約15時間勤務、休憩も取れない日も多くあった(当時の店舗はその日予約が取れていないと休憩に行けない雰囲気だった)。
いつしか好きな旅行をプランニングする楽しさより、一円でも高い商品を販売したい、長時間相談して予約しなかったお客様への愚痴が多くなり、このままだと本来の「好きな旅行」が嫌いになりそうと思い、転職を決断しました。
なぜその転職先の会社を選んだのか具体的に教えてください
ワークライフバランスが取れている事務職だったことと、残業したら残業代が出たため仕事量によって差は出るものの、最低ラインの基本給は昇給したためです。
当初の応募職種・形態(総務・契約社員)から、面談後に(営業事務、正社員)と別の部署へ配置してもらうことができ、事務職だけでなく企画立案なども任せてもらえることになったことも決めた理由の一つです。
自身の性格上、事務職でプライベートの時間も確保しつつ、積極的に前にでることができる業務にも携わりたいと考えていたので決めました。
dodaエージェントで履歴書や職務経歴書の添削をしてもらえたのですが、人に見てもらいアドバイスを受けることが大事だと思いました。
また、初めての転職、また在職中の転職だったため、電話フォローや企業の紹介などを行ってくれて助かりました。
旅行会社からの転職体験談
食品会社の一般事務職へ転職
なぜ旅行会社を転職しようと思ったのか理由を教えてください
3年務めてきましたが少し体調を崩してしまいストレスも感じていたので、少しお休みをしたいと思いっていました。
休んでいる間にこれを機に転職しようと考えました。
職場での人間関係や上司との関係などで、精神的な疲れもあったことも確かです。
なぜその転職先の会社を選んだのか具体的に教えてください
仕事内容もそうですが疲れすぎず気長に働きたいと思い、会社の雰囲気や空気などを重視して色々選んだ結果食品会社の事務を選びました。
以前の旅行会社よりも仕事量が大幅に減り残業もゼロです。
人数が少ないので上下関係もはっきりしておらず自分で着々と仕事をこなしていく仕事なので自分のペースで仕事が出来る内容だったので決めました。
マイナビエージェントでは、自分に合った求人を一緒に探してくれたり履歴書や経歴書や面接などのアドバイスをもらいかなり助かりました。
一人で動くよりも力になってくれる方が近くにいると安心感も出て、よりがんばろうという気持ちもなりますので登録して本当によかったなと感じています。
自分で見つける求人よりもアドバイスを受けながら人の意見も聞き入れて決めいていく方が良い求人を見つけることが出来ると思いました。
旅行会社からの転職体験談
なぜ旅行会社を転職しようと思ったのか理由を教えてください
オーストラリア現地にて実際に観光に来られたお客様の要望と日本にいるスタッフからの要望に応えることが中心業務でした。
しかし、明らかにホスピタリティをはき違えている日本人観光客の横柄な要望と、お金(売上)のためにその要望を全て現地スタッフへ押し付けてくる日本企業理念に嫌気がさしてしまいました。
就職前に持っていた大好きな旅行を通じてお客様に喜びを与えたいという気持ちが持てなくなり、ツアープラン提案の際もいかに楽しいかではなくいかに儲かるかを考えるようになってしまいました。
自分にはこのまま旅行業界で楽しみながら働いていくことはできないと感じたため転職を決意しました。
なぜその転職先の会社を選んだのか具体的に教えてください
旅行業界就職の際は、自分の興味がある業界を念頭に置いて就職活動をしました。
しかし、旅行会社での経験から好きなものを仕事にすると理想と現実のギャップに苦しめられることを学びましたので、転職時は業界・業種以外の条件を第一に考えて新たな就職先を探しました。
つまり、給与・労働時間・福利厚生などが自分の求める条件と合致しているか、そこを一番に考えました。
たとえ激務の時期があったとしても、それに耐えうるメリットが発生するかどうかで自分の仕事に対する姿勢がが変わってしまうことも前職より学んでいたので、この考え方で転職活動をしたのは間違いではなかったと思います。
転職後の会社:従業員300名ほどの製造業界・営業事務
旅行会社からの転職体験談
なぜ旅行会社を転職しようと思ったのか理由を教えてください
新卒入社時から、長年勤められる環境でないことはわかっていたので、数年経験をして、全く違う業界に進みたいと思っていたからです。
若いうちに体力が必要となる仕事を経験し成長したいと考えていました。
想像通りにハードな仕事で、教育旅行の営業職だったため添乗、営業、精算と休みなしに夜遅くまで働き添乗中は深夜まで何かあれば対応が必要でした。
3年目になり一通りの経験もしたところで、やはりこのまま旅行会社で働くことが、いずれ結婚や出産育児をしていくことを想定すると難しく、もう少し落ち着いた仕事に変わろうと考えるようになりました。
なぜその転職先の会社を選んだのか具体的に教えてください
前職の忙しなさがあったので、休みがしっかりとれて落ち着いて働ける環境を望みました。
特に職種などを絞ってはいませんでしたが、9時から17時までの勤務中パソコンを睨み続けたり、単純な事務作業しかしないような事務職ではつまらなさを感じてしまうし、耐えられないと思っていました。
そのため、多少責任も重いとしてもやりがいがあり、色々な仕事ができる、出張などもあるようなアクティブな事務職を希望していました。
転職先は春の繁忙期はとても忙しいですがそれ以外は基本落ち着いていて、年末には通常の倍以上の連休もあり、やりがいのある仕事内容であることから決めました。
転職後の会社:従業員30人程の適性検査会社の事務職
旅行会社からの転職先をもっと知る方法
今回ご紹介した転職先以外にも、旅行会社から転職できる業界や職種は数多くあります。
転職先候補をもっと知る方法としては、転職エージェントを活用することで、現在旅行会社に務めるあなたの志向性に合った仕事を担当者に紹介してもらうことができます。
また、紹介した会社に受かるためにはどうすればいいか?という職務経歴書の添削や面接対策、推薦状の添付などありとあらゆる面からサポートしてもらうこともできますね。
おすすめの転職エージェントは、今回紹介した旅行会社を実際に転職した方で利用者が多かった「doda」で、業界最大級の求人数を誇りながら、全国に支社があり親身なサービスを提供している点が強みです。
また、dodaほどの大量求人ではありませんが、マイナビエージェントも対応が良いとオススメで、一般的な書類選考通過率を遥かに上回る50%を叩き出している点もオススメポイントの一つですね(※北海道・東京・名古屋・大阪・福岡に支店)。
▶︎マイナビの転職支援はコチラ旅行会社で培った経験を活かしながら、あなたの仕事がより良いものになる何か力になれれば幸いです。
