食品工場って、やりがいもなければ給料も上がらなくて、なんのために働いているのか分からなくなることが多いですよね。
正直そんな低収入やつまらなさから脱出するためには、他の業界に転職するしか方法はありません。
なぜなら、筆者も食品工場を3社経験したけど、どこも同じような感じで諦めて他の業界に転職したからです。
そこで本記事では、食品工場から転職したい人に向けて食品工場でのスキルを活かして転職できる仕事を4つご紹介します。
食品工場を辞めたいけどどんな仕事についたら良いのかわからない人は、ぜひ参考にして頂ければ幸いです。
黒原ゆうじ
某大手食品工場〜中小食品工場まで3社に従事。
転職し三菱重工株式会社に品質保証職に12年従事。
現在は本業と兼業で副業Webライターとして活動中。
2024年8月6日最終更新
目次
食品工場から転職したい/辞めたい理由
食品工場を辞めたい理由はいくつもあるでしょう。
まずは、あなたはどの理由に当てはまってどのくらい嫌なのかを把握するところから始めてみて下さい。
収入が少ない
工場勤務の給料は、噂通り低いことが多いですよね。
よほど大企業でなければ一般社員なら300万〜400万くらいの年収でしょう。
しかも、年齢に合わせて上がっていくということも少ないため、役職者にでもならない限り給料はほとんど上がっていきません。
収入が毎年それなりに上がっていかなければ、将来的な不安から辞めたいと思うことは多いです。
人間関係がうまくいかない
工場勤務は閉鎖的な空間のため、ちょっと変な人が多いです。
しかも、仕事の内容的に心を病む人が多くて、ストレスから周りに毒を吐く人も少なくありません。
人間関係が劣悪な環境では、仕事へのモチベーションも低下し、辞めたくなることがあります。
私が食品工場で10年勤務した内容をまとめた記事がありますので、ご興味のある方は下記の記事をご覧ください。
スキルが身につかない<
工場勤務では、工務のような機械をいじったり電気系統をいじったりする人でなければ、あまりスキルは身につきません。
典型的なのはライン作業で、簡単な仕事を繰り返すだけのため、今の工場だけで言ったらスキルが身についても、他の会社で活かせるスキルは少ないものです。
何歳になっても使えるスキルが身につかないというのは、もし今の会社になにかあったらと思うと不安ですよね。
単調な仕事を繰り返すのが苦痛
工場勤務は基本的にだれでもできることを延々と繰り返す仕事です。
もちろん、歴が長くなりあなたが優秀であればそのような仕事からは抜け出すことができますが、それでも大した仕事ではありません。
とにかく単調な仕事にひたすらハマるというのは、苦痛でやりがいもなく、辞めたくなることが多いです。
病気や怪我をした際に仕事を続けにくい
工場での仕事は体を使うことが多いので、病気になったり怪我をしたりすると、続けるのが大変になりがちです。
ちょっとした体調不良でも、作業の効率や安全に影響が出る可能性があるため、休まざるを得ないこともあります。
長く休むことになると、戻ってきてからの仕事の調整も難しくなることがあり、キャリアに影響が出る可能性もあります。
年齢を重ねていく中でもっと安定して就業できる仕事に移りたいと考えることもあるでしょう。
夜勤やシフト勤務で就業環境が安定しない
24時間稼働している工場もあるため、夜勤やシフト勤務を伴うことが一般的です。
こういった不規則な勤務は、生活のリズムを崩したり、体と心が疲れやすくなります。
長く続けていると、健康面で不安を感じる人も少なくありません。
また、休みや勤務時間が変わりやすいので、プライベートの予定を立てるのが難しく、仕事と私生活のバランスを取るのに苦労する人も多いようです。
キャリアアップが描きにくい
工場で働くと、特定の作業や工程に関する技術は磨かれますが、その技術が他の業種や会社で通用しにくいこともあります。
大きな工場だと組織の仕組みが複雑で、昇進のチャンスが限られていることもあるため、自社内のキャリアアップにも閉塞感が生まれがちです。
さらに、機械化や効率化が進む中で、人員を減らされるリスクも想定されます。
そのため、将来のキャリアプランを考えるのが難しいと感じる人も多いのが現状です。
食品工場勤務が向いている人向いていない人
ここで食品工場勤務が向いている人と向いていない人それぞれの特徴について解説します。
工場勤務に向いている人
工場で働くのに向いている人は、コツコツと作業を続けられる忍耐力がある人が挙げられます。
同じような作業を繰り返しても集中力を保てる人も適性があります。
また、品質を良くしたり、生産効率を上げたりすることに興味があって、日々の仕事の中で改善点を見つけられる観察力がある人も向いています。
チームワークを大切にして、安全ルールをしっかり守れる責任感のある人なら、工場でうまくやっていけるでしょう。
工場勤務に向いていない人
いつも新しいことに挑戦したい人や、いろんな種類の仕事を経験しながら成長したい人には、工場での仕事は物足りなく感じるかもしれません。
自分のアイデアで仕事を進めたい、創造性を発揮したいという思いが強い人には、決められた手順が多い工場の環境は窮屈に感じられるかもしれません。
また、早く出世したい、色々な仕事に挑戦したいと思っている人にとっては、工場での仕事の進み方がゆっくりに感じられることもあるでしょう。
食品工場で働くことで身につくスキル
食品工場を続けたことにより身につく一番身近なスキルは、同じことを繰り返す忍耐力と手先の器用さです。
忍耐力が身につくことにより、たとえば給料が良いけどちょっとブラック、みたいな会社でも、ブラックと感じずに仕事をすることもできます。
手先の器用さが身につくことにより、たとえば機械をいじる仕事についたりすることもできます。
また、食品工場ではやる気のある人もあまり多くないので、たとえばあなたが一生懸命やっていれば上司になることもできるでしょう。
上司になってマネジメントを経験することにより、他の企業でもかなり重宝されます。
なぜなら、マネジメントは食品工場でも営業でもどこでも通用するスキルだからです。
食品工場から転職先おすすめ①:プログラマー
食品工場から転職先おすすめ一つ目はプログラマーです。
IT業界では、プログラミングのスキルがますます需要が高まっています。
オンラインのプログラミングコースや学習プラットフォームを利用して自己学習し、ソフトウェア開発やウェブ開発などの仕事に挑戦することができます。
特に最近では、人手不足により30代前半くらいまでは未経験でも雇ってくれますし、食品工場からプログラミング?と思う人も多いと思いますが、実はかなり多いです。
なぜなら、食品工場での忍耐力を利用して頑張れる人が多いからです。
食品工場からプログラマーへの転職志望動機例文
長年食品工場での業務を通して、製造プロセスの効率化や業務改善の必要性を身をもって感じてきました。特に、生産ラインや在庫管理などのシステムにおいて、もっとITを活用して効率的に運用できるポテンシャルがあると考えています。
この実感から、プログラミングの知識と技術を学び、工場業務における問題点をITの力で解決したいという強い意志を持つようになりました。
プログラマーとしてのスキルを習得し、私が持っている製造業の経験と組み合わせることでより効率的で革新的なシステムを構築し、製造業界全体の進化に貢献したいと考えています。
食品工場から転職先おすすめ②:介護・看護助手
高齢化社会の進展に伴い、介護や看護助手の需要が増えています。
介護施設や病院でのトレーニングプログラムを受けることで、介護や看護の基本的なスキルを身につけることができます。
また、資格も会社で取らせてくれて、取得すると手当もつくし、他の会社に行っても実績としてアピールできますよ。
立ち仕事や重いものを運ぶのに慣れていた食品工場の人にとってはかなりおすすめできる仕事です。
食品工場から介護・看護助手への転職志望動機例文
食品工場での勤務を通して製品の品質管理やチームでの協力を大切にすることの重要性を学びましたが、私はより人と直接関わり人の役に立ちたいという強い思いが日々募ってきました。
私の家族も高齢化しており、彼らの日常生活や健康のサポートをしてきた経験から、介護・看護助手の仕事に興味を持つようになりました。
食品工場で培った責任感や、細やかな注意力を活かし、安全で心温まるサポートを提供できる介護・看護助手として活躍したいと考えています。
食品工場から転職先おすすめ③:リモートカスタマーサポート
多くの企業がリモートワーカーを募集しており、顧客対応やテクニカルサポートなどのカスタマーサポート業務に従事することができます。
コミュニケーションスキルや問題解決能力が求められますが、トレーニングや研修が提供されることがあります。
また、リモートワークのところが多いため、通勤のストレスがないというのも魅力ですね。
柔軟性は必要になりますが、基本的には同じことを繰り返すという点では、食品工場に通ずる部分があります。
食品工場からリモートカスタマーサポートへの転職志望動機例文
食品工場での経験を通して、品質を保ちながらも迅速な対応が求められる環境下での業務処理や、チームとの連携の大切さを深く学びました。
工場での業務は、顧客の期待やニーズに応えるための製品を安定的に提供することが求められますが、私はもっと直接的に顧客とコミュニケーションを取りながらサービスを提供したいという希望が生まれました。
リモートカスタマーサポートは、顧客の声に耳を傾け、直接的なフィードバックを通じてサービスの向上に繋げる役割があります。
私は食品工場で培った問題解決能力や対人スキルを活かし、お客様の満足度向上に貢献するカスタマーサポートとしての役割を果たしたいと考えて志望いたしました。
食品工場から転職先おすすめ④:スーパーの惣菜屋
スーパーの惣菜コーナーで魚を捌いたり揚げ物を作ったりするのは、食品工場からの転職にはおすすめです。
マニュアルで決まったものをくりかえすのもそうですし、食品に携わるというのも共通点ですよね。
また、食品工場に比べると給料が良いところも多いためおすすめです。
食品工場からスーパーの惣菜屋への転職志望動機例文
食品工場での勤務を通じて、食品の品質や安全性に関する深い知識と経験を積むことができました。食品は人々の生活に欠かせないものであり、私たちが提供する製品がどれだけの家庭の食卓に届いているかを常に意識して働いてきました。
しかし、私はもっと直接お客様の反応や喜びを感じられる場で、食に関わる仕事をしたいと思うようになりました。
スーパーの惣菜屋では、毎日のようにお客様の笑顔や感謝の言葉を直接受け取ることができ、そのフィードバックを活かして商品の改善や提案を行うことができると考えて志望いたしました。
食品工場での経験を活かし、安全で美味しい惣菜を提供して、多くのお客様の日常や特別な日の食卓を彩るお手伝いができればと思っています。
食品工場からの転職必勝のコツ3選
スキルと経験の強化
食品工場での経験は、製造や衛生規制、品質管理など幅広いスキルを養成しました。
これらのスキルは他の産業でも重宝されます。
転職先の求めるスキルを調査し、必要なスキルを強化しましょう。
また、食品工場での実績や成果を強調することで、新たなキャリアへのアピール力を高めることができます。
自己ブランディングの構築
転職活動では、自分の強みや価値をアピールすることが重要です。
履歴書や職務経歴書を磨き、過去の実績やスキルを具体的に示すことで、転職先に自信を持ってアピールできます。
また、LinkedInなどのプロフェッショナルネットワークを活用して、他の業界でのつながりを広げることもおすすめです。
新しい業界への理解と学習
新しい業界に移る際は、その業界の特性やトレンドを理解することが大切です。
業界の動向や用語、問題点について学び、転職先での仕事に適切に対応できるように準備しましょう。
業界関連のニュースやセミナーに参加することで、知識を深めることができます。
食品工場からの転職先をもっと知るには?
先ほど解説したような転職活動の準備を自分でやるのは非常に困難と言えます。求人情報は膨大な量が出回っていますし、面接時の想定問答も自分自身で作成できるものではありません。
業界特有のメリット、デメリットについても、あらゆる情報が出回っており、どの情報に基づいて転職活動を進めればよいのか戸惑ってしまいます。
そこでおすすめなのは、1人で転職活動を行うのではなく転職のパートナーである転職エージェントを利用して一緒に進めていくという方法です。
数ある転職エージェントの中でも、特に転職に役立つ転職エージェント『doda』を活用しましょう。
dodaには単に求人情報だけでなく、情報収集、職務経歴書の作成方法、面接対策など、転職に必要なあらゆる情報が網羅されていて担当キャリアアドバイザーと二人三脚で転職活動を行うことができます。
dodaでは対面はもちろんオンラインや電話でのキャリアカウンセリングも行っており、専任のキャリアカウンセラーに様々なアドバイスをしてもらうこともできます
一人で転職活動を進めるよりもカウンセラーの意見を参考にしながら進めた方が、より自分に適した転職を実現できることでしょう。
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