「太陽光発電(ソーラーパネル)・蓄電池の営業がきつい！難しい！やめたい！」「もっと楽な仕事をして報酬を得たい！」などと、思ったことはありませんか？
太陽光発電の営業は非常に離職率が高く、なんと8割を超えており次々と営業をやめていく人が後を絶たない業界として有名となっています。
私は大手転職エージェントでキャリアコンサルタントとして、太陽光営業に従事されている方への転職サポートに従事してきました。
毎月自動的に振り込まれる固定給ではなく、売れなければゼロといった完全歩合のフルコミッションの世界で勝負したいと考えるのは、次のような事情や思いを抱えた人たちでした。
・個人事業主として成功をおさめ、数億円の自社ビルを購入したい
・学歴不問の世界で、年収1000万円を稼ぐ営業マンになりたい
・借金を返すために、報酬が高い仕事を探している
・時間や日時など、ライフスタイルに合わせて稼げる仕事につきたい
・週末だけフルコミッション営業で、独立に向けて力を試したい
…etc
過去の経歴を捨ててでも、こらからの人生を良くしたい、自らの裁量で大きく稼いで目標を達成したい、それがフルコミッション営業を目指す人の動機です。
ここでは、フルコミッション営業と成功するための方法をまとめました。
保険・不動産・太陽などのジャンルを中心に、フルコミッション営業の実情をご紹介しますので、稼ぎたいと野心のある人もワークライフバランスを重視した働き方をしたい人も、是非参考にして下さい！
【最終更新日.2024年9月20日】
目次
太陽光営業がきつい・やめたい理由
飛び込み営業がきつい
まず太陽光営業をやめたい理由の一つ目としては、飛び込み営業がきついという理由です。
飛び込み営業はやはり数稽古という部分があり、人に断られるのを当たり前と思わなければいけないので、メンタル的にしんどいと思う方が大半です。
その人の営業トークだったり、スキルを生かせるというよりも、数稽古で確率論的な側面が多いため、飛び込み営業がきついと感じる人は非常に多いようです。
ノルマがきつく契約が取れない
太陽光発電の営業をやめたい理由の二つ目としては、ノルマがきつく契約が取れないという理由です。
やはり太陽光発電の営業を行っている会社は、1人1人の営業マンに対して決して楽ではないノルマを課しているかと思います。
ノルマをクリアするためには、やはり飛び込み営業で数多くの個人宅を販売しなくてはいけないですし、訪問したところで、必ずしも契約が取れるとは限らないので、ノルマを達成することは非常に困難であると言えます。
ノルマを達成することでインセンティブがもらえる会社も少なくありませんが、インセンティブをもらえる人はごく一部の人たちで、なかなか固定給以外の給与を得られないということも離職の理由に繋がっています。
自分自身が商品を魅力に思えない
太陽光発電・オール電化設備のメリットは何かと考えたとき、売る側の営業職から見ても商品にメリット・魅力がないと感じるという人が結構多いと思います。
「設置費用の高さ・メンテナンス費用の高さ」「反射光トラブルリスク」「急な売電不能リスク」「災害・停電時のこと」などを考えると、手放しに「良い」とは言えません。
自分自身が魅力的に思っている商品をお客さんに販売するのは問題ないですが、メリットは大してない商品を顧客に販売するのは非常に気が引けますし、詐欺に加担しているようで、気持ちがいいものではありません。
自分が心から納得のいく商品やサービスを販売したいという風に考えて、太陽光発電の営業職から離職する人は自然の摂理とも言えるでしょう。
太陽光発電の需要が減少している
個人宅で太陽光発電のソーラーパネルを設置するのはどうですか？という営業は一時期流行りましたが、2024年現在は10年前の1/3程度まで稼げる金額が減っているので需要は減少しています。
一部では自治体が太陽光パネルを設置すると補助金を出すという仕組みもあるようなので、上手く利用すれば訴求できるアピールポイントとなり得るでしょう。
太陽光営業のきつさを乗り越える方法
成果を出すことだけを考える
太陽光発電の営業で辛いことは沢山あると思いますが、成果を出す＝数字を出すことだけを第一に考えることで余計なことを考えずに済むメリットがあります。
結果を出すために必要な感情は全て無くすことでまるで機械のように、成果を出すことだけに意識をフォーカスすることで気持ち的に楽になることができます。
しかし独りよがりなマインドだけを持っていても結果を出すことはできませんので「顧客の幸せ＝結果を出す」という意識に切り替えてお客様の喜ぶことだけを考え抜くと良いでしょう。
上司の詰めは右から左に流す
太陽光営業に従事していてなかなか結果を出せずにいると、当然上司から「なぜ成果を挙げられないんだ？」毎日詰められる日々が続く人も少なくないでしょう。
もちろん上司も同じ道を通ってきている訳ですから、営業のコツやノウハウについて効果的なアドバイスは聞いた方があなたのためになりますが、精神論は受け流しても問題ありません。
「とにかく量をこなせ！死ぬ気でやれ！」という体育会系の詰めについてはあまりまを受けずに右から左に受け流すくらいの気概でいるべきでしょう。
お金をモチベーションにする
そもそもなぜ太陽光営業をやっているのか？という理由では成功報酬(インセンティブ)を得たいから、という理由で太陽光営業を始めた人は少なくないと思います。
成果を出すことができれば20代という若い年齢で年収1000万円を稼ぐことも可能ですし、年収1000万円を稼ぐことができれば良い家や車に乗って快適な生活を送ることができます。
実際にとある太陽光営業マンの年収例を年次別に見ていきましょう。
| 入社1年目 | 400万円（基本給のみ） |
| 入社2年目 | 550万円（四半期目標達成） |
| 入社3年目 | 600万円（半期目標達成） |
| 入社5年目 | 900万円（半期目標達成および大型工業地の案件受注によるインセンティブ獲得） |
「お金をモチベーションにするってどうなんだろう…」と思われるかもしれませんが、あなた自身が原動力として頑張れるのであればお金を稼ぐことを目的にしても問題ないでしょう。
太陽光営業のきつい部分だけに焦点を当ててしまいがちですが、実は結果を出せるようになれれば非常に要領良くお金を稼ぐことができる良い仕事と言えます。
実際に太陽光営業として働く人によると、
監視されていないので行動はほぼ自由。契約が取れれば、その後は遊ぼうが喫茶店で涼もうが文句を言われない、取れば取るほど給料が上がっていく、偉そうな上司がいても成績で勝ってしまえば翌月からは何も言われなくなる等々、自分はこれらのおいしさを知ってるがために他の仕事に就く気になれません。
ちなみに仕事は片手間でほとんどサボってますが、月に平均４～５件、多い時は8件といったところです。給料はだいたい40～70万くらいです。多い時は100万を超えます。
上記のように非常に美味しい思いをしながら仕事をしている人もいるのが事実なので、頑張り続けるメリットもありますね。
太陽光営業に向いている人/続けるべき人
営業職として何がなんでもお金を稼ぎたい人
営業職は未経験でも年収1000万円のような高年収を短期間で目指せる唯一の職種と言っても過言ではなく、とにかく早くお金を稼ぎたい人は頑張る価値がある職種です。
事務職やエンジニアのようなある程度の固定給が決まっているような職種ではなく、頑張れば頑張った分だけ自分に返ってくる営業職で結果を出すことでお金を稼ぎたい人は向いていると言えるでしょう。
営業職として新規開拓のスキルを習得したい人
太陽光パネルのような単価が大きく売るのが難しい商材で顧客から契約をもらえるスキルを身につけておくと、今後転職して別の商材を扱えるようになった時に非常に営業がしやすくなります。
顧客から興味を持ってもらうためにはどのようなトークが必要でどのような順番で話せば良いのかなどのコツが身についていますので、新規開拓営業のスキルは重宝されるでしょう。
太陽光営業をやめた後の転職先
飛び込みのないイベント営業
転職先のおすすめの一つ目としては、飛び込み営業のないイベントを中心としたスタイルの太陽光発電営業です。
「また太陽光発電の営業かよ〜？」と思われるかもしれませんが、今まで飛び込み営業に対してきついと感じた人に感じていた人であれば、イベントに来場したお客さんを中心に販売していく声をかけていくスタイルの営業であれば、そこまで苦痛は感じないと思いますし、契約も取れるかと思います。
太陽光発電で東証一部上場企業のグリムスソーラーに関しては未経験でもOKの営業職を募集していますし、イベント会場を中心とした営業スタイルで、太陽光発電だったり、蓄電池を販売しているので、非常におすすめの転職先といえるでしょう。
他業界の既存営業(ルート営業)
太陽光発電営業からの転職先のおすすめ二つ目としては、他業界の既存営業・ルート営業です。
既存営業・ルート営業に関しては、初めから顧客が会社と契約をしている状態であるため、新規でお客様を開拓する必要はありません。
そのため、顧客から断られるというメンタル的にダメージを受けることも全くないですし、むしろ顧客と関係値が作れている状態から、自社の商品やサービスを提案したりするので、非常にその点においては楽だと言えます。
業界としてはメーカーや商社などの有形商材系の既存営業ルート営業であれば、業界経験はなくても営業の経験があれば採用してくれる会社が多いので、狙い目といえるでしょう。
製造系エンジニア（工場勤務）
太陽光営業からの転職先におすすめ三つ目は、製造系エンジニア(工場勤務)です。
太陽光の営業マンを通して「もう営業は嫌だ、こりごりだ」と思われてる方は、エンジニアとして転職先を探すのが非常におすすめです。
エンジニアであれば営業のときのようなノルマはもちろんないですし、決められたことを淡々とこなしていくようなタイプのエンジニアの職種も未経験であれば、非常に求人が多くあります。
エンジニアに関しては工場勤務として働くことが多いですが、工場勤務は人間関係さえ円滑に築くことができれば非常に居心地の良い職場として働きやすいです。
休みも意外と取れますし、給料も悪くないので、意外にも、製造系エンジンは営業出身の方にはおすすめの職種といえます。
無形商材の新規営業
太陽光営業からの転職先におすすめ四つ目は、無形商材の新規営業で、具体的に言うと、金融業界・人材業界・IT/Web業界などが挙げられます。
太陽光発電が個人営業であることに対して、無形商材は基本的に法人営業となりますのでゴリ押しのような体育会系の雰囲気の会社は少なく、論理的にどれだけ少工数で契約やアポを取れるかにフォーカスしています。
太陽光営業でなかなか成果を出せなかったとしても、法人営業で新規開拓に転職することで一気に結果を出せるようになる例も少なくありませんので、未経験領域の営業職に挑戦してみると良いでしょう。
特に金融業界・人材業界・IT/Web業界などは太陽光営業と同じようにインセンティブや賞与ボーナスがある会社も非常に多いので、高年収を目指しながら働くことができます。
フルコミッション営業とは？
フルコミッション営業とは、成果に応じて報酬が決まる営業のことです。
インセンティブと誤解されがちですが、基本給はなく、一般の営業職のように最低保証された給料は一切ありません。
契約や受注といった成果を上げなければ、報酬はゼロ、しかし、成果を上げれば高額な報酬を手にすることができます。
完全歩合のフルコミッション営業は、労働基準法の定めにより業務委託契約でしか存在が許されていないため、雇用関係ではなく、企業と個人事業主との委託関係によって成立します。
つまり、企業の社員になるのではなく、個人事業主として企業と契約を結ぶ必要があるということ。
フルコミッション営業は、個人事業主のため一般の営業マンのように社会保険に加入することもできず、労災や雇用保険もないため、自分で国民健康保険や国民年金に加入しなければなりません。
収入が不安定でお金を貸しづらい人と見られがちなので、フルコミッション営業は、会社員勤めの営業マンと比べてローンの審査も厳しいのが現実です。
ソーラーパネル営業の給料は？
太陽光パネル営業の年収は下限400万円〜700万円程度がボリュームゾーンで、具体的な年次別のモデル年収は以下のようになります。
年収450万(入社4か月)：28万円＋インセンティブ
年収500万(入社1年目)32万円＋インセンティブ
年収700万(入社3年目)：40万円＋インセンティブ
固定給は一般的な営業職とそこまで大きく変わりませんが、やはり最大の魅力は売れた分だけ加算されるインセンティブが強いでしょう。
フルコミッション営業が多い業界
フルコミッション営業マンの求人が多いのは、「保険」「不動産」「太陽光」の3つの業界です。
それぞれの業界で1契約につき、どれぐらいの報酬を手に入れることができるのか詳しく見て行きましょう。
保険
保険業界におけるフルコミッション営業とは、
・生命保険や損害保険の商品を販売
・契約を結んだ保険の管理業務
上記が主な仕事内容です。
フルコミッション営業として入社しても、数ヶ月は研修期間のため給料が支払われますが、その後は基本給がなく、契約を結べば報酬に反映をされる仕組みがよくみられます。
たとえば1契約につき20％の手数料を受け取れる個人情報保護保険を販売したとすると、年間保険料15万円の商品を1回契約したとして、代理店が受け取る報酬は20％の3万円です。
こうした契約を積み上げていき、保険営業のフルコミッション営業で億の年収を超える人も珍しくありません。
不動産
不動産のフルコミッション営業として代表的なのは、投資用不動産を販売する仕事です。
・収益不動産の仲介
・新築アパートおよびマンションの開発・販売
を行います。
会社経営者や医師など不動産で資産運用を考える人を対象に、月々のローン返済額よりも家賃収入が上回るというセールストークで販売を行っていきます。
1契約につき、成約物件の粗利益の30～40％が報酬とされています。
たとえば、売買からの年間粗利益を6,000万円、歩合率40％で計算をするとフルコミッション営業としての年収は2,400万円になります。
1件の成約単価が通常よりも圧倒的に高いことが特徴と言えるでしょう。
太陽光
太陽光発電のフルコミッション営業とは、太陽光発電のシステムや節電や売電収入などの利用メリットを説明し、設置をしてもらう仕事です。
近年では、太陽光発電の発電効率が良くなったため、小さく少ないパネルでも多くの電力を発電できるようになりました。
2019年に太陽光の買い取りが終了しますが、一定の要件を満たした人に対しては、国が蓄電池を購入する人に補助金を出すことが決定されました。
たとえば、太陽光発電システム1契約につき粗利の50％が報酬となる場合、設置費用94万円だとすると、47万円が収入となります。
フルコミッション営業の中でも、太陽光発電ビジネスはまだまだ活況と言えますしハマれば年収1000万円~2000万円も狙える儲かる業界と言えるでしょう。
太陽光パネル営業の年収は？
太陽光パネル営業の年収は下限400万円〜700万円程度がボリュームゾーンで、具体的な年次別のモデル年収は以下のようになります。
年収450万(入社4か月)：28万円＋インセンティブ
年収500万(入社1年目)32万円＋インセンティブ
年収700万(入社3年目)：40万円＋インセンティブ
固定給は一般的な営業職とそこまで大きく変わりませんが、やはり最大の魅力は売れた分だけ加算されるインセンティブが強いでしょう。
太陽光発電飛び込み営業のコツ!アポトークで論破?
太陽光発電飛び込み営業のコツとしてはいくつかありますが、一番大きいのは提案するプランを一つに絞るということです。
常に頭の中には複数のプランが入っていながらも、お客様に提案するのはそのお客様にとって最も効果的な一つだけに絞るということを意識していれば、お客様の頭の中は明快クリアーになりますよね。
販売したい商品やサービスはあるかと思いますがいきなりその商品の説明をするのではなく、太陽光発電の未来やビジョンを熱量を持って語ることでその未来に共感してくれるパターンもあります。
アポトークのコツは顧客を論破しようとするのではなく、顧客をその気にさせる魅力的な提案で興味を惹きつけられるかどうかがポイントです。
やはりいきなり商売の話をされて気持ちの良いお客様は少ないでしょうから、できるだけ詳しい話は後にしてお客様の方から質問が来るような状態に持っていけると良いでしょう。
フルコミッション営業になるには？
ここでは、フルコミッションの営業マンになるための具体的な方法についてご紹介をします。
フルコミッション営業になるためには、次の2つの手段があります。
完全成功報酬の関係で協業できそうな、知人・友人を探す
フルコミッション営業として生きていくためには、継続して契約を結ぶための仕組みが必要です。
協業できそうな知人や友人がいれば、仕事につながる人脈を紹介してもらうことで収入を得ることができます。
たとえば保険代理店を営んでいる私の知人は、税理士の友人から顧問先を紹介してもらい、退職金の保険や、飲食店舗の火災保険などの契約で収入を得ています。
協業できそうな知人や友人を探し、紹介を受けて顧客獲得が楽にできる集客の仕組みが手に入れば、フルコミッション営業として食べていくことができます。
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フルコミッション営業は、一般の会社員での営業とは違い、売れなければ収入はゼロです。
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