30代の転職

30代で転職2回目(3社目)は厳しい?転職回数何回まで許される?

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★この記事を読んで分かること★

  • 30代で2回目(3社目)の転職を成功させる方法が分かる
  • 20代/30代/40代年代別に許容される転職回数が分かる

年代別の平均転職回数から見る30代の平均的な転職回数や、30代で2回目・3回目の転職は厳しいのか、転職成功のためのポイントについて解説します。

転職することが当たり前になってきた現代ですが、30代の転職回数は何回まで大丈夫なのでしょうか?

30代を超えると既に半数以上の方が転職を経験していますので、30代で2回目・3回目の転職を考える人はあなただけではありません。

私自身もキャリアアドバイザーとして多くの30代の方の転職に携わってきましたが、転職経験なしの方の方が少ないような印象さえ感じます。

転職活動の進め方次第では十分に転職成功が望める年齢ですので、この記事を参考に転職活動を成功に導きましょう。

30代で2回目・3回目の転職を計画的に成功させる方法


【最終更新日.2024年10月18日】

30代の平均転職回数

30代の平均転職回数

下記グラフは、1~6月までに大手転職求人サイトリクナビNEXTに新規登録した会員の「年代別転職回数」のデータを集計したものです。


(※タップで拡大できます)

20代では76%が「転職経験なし」という結果となっていますが、30代になると「転職経験なし」の割合は一気に減少し、半分以上の人が転職を経験。

4人に1人は「転職1回」、そして約3割の人が「2回以上の転職」を経験しているという結果になりました。

よって30代の平均転職回数は1.5〜2回ほどになることが分かるでしょう。

ちなみに20代に関しては平均0.5~1回程度、40代・50代に関しては2.5~3回程度と年齢が上がるにつれて平均転職回数も増えていることが分かります。

30代で2回目(3社目)の転職は厳しい?

30代で2回目の転職は厳しい?

30代では転職経験がない人よりも転職経験がある人の方が多い、ということが分かりました。

では実際に30代で「2回目」の転職活動を行う場合、転職回数は多いと見られるのか?転職に不利になるのか?といったら、結論30代で2回目の転職までであれば書類選考や面接にそこまで影響しません。

実情について解説して参りますが、下記グラフは大手転職エージェントdodaが行った転職回数別の成功率を示したデータです。

調査によると、転職回数0回の転職成功率を100%とした場合、30代で転職回数2回目の成功率は86%と2回目の転職による影響はそれほどないことが分かりました。

30代前半と後半に分けて見ても、35歳以上の方に関してはむしろ2回目の転職(1回転職経験あり)の方が成功率が高いというデータも出ているくらいですよね。

私がキャリアアドバイザーとして働いていた時も「1回の転職経験までは問題ない」と考えている企業がほとんどで、書類選考や面接に影響が出ることはありませんでした。

しかし、転職回数2回目までの転職活動は初めての転職とさほど変わらずに行うことができますが、3回目以降では成功率が一気に下がります。

20代前半で2回目の転職は厳しい!20代後半はOK

先ほどのグラフをもう一度見て頂くと分かりますが、20代後半〜30代前半までであれば、2回目の転職でも1回目の転職とそこまで転職成功確率は変わらないことが分かるかと思います。

しかし24歳以下の若い年齢の場合、2回目の転職の段階で成功確率が60%と一気にガクンと落ちていることが分かります。

24歳以下の若い年齢の場合、2回目の転職

2回目の転職に影響がないのは20代後半〜30代後半までで、20代前半のうちに2回目の転職は「短期離職懸念、早すぎ」と採用企業に敬遠されてしまう可能性が高いでしょう。

2回目の転職で公務員はアリ?

2回目の転職で公務員転職は可能なのかですが、結論可能です。

実際に私の友人でも26歳で初めての転職を行ったものの、半年で激務のため退職しその後は地元に戻って地方公務員として公務員に転職を果たした事例があります。

地方公務員の場合は都道府県によっては30歳まで転職可能だったり20代までしか転職できないなど年齢制限がありますので都道府県HPで確認するようにしましょう。

公務員試験に通れば20代や30代でも民間から公務員に転職することは可能です。

2回目の転職は成功確率が高い?

実は転職市場にまかり通る一説では「2回目の転職、つまり3社目の会社が最も自分に合う確率が高い」と言われています。

これは理由として、初めての転職、つまり1社目→2社目への転職では新卒入社した会社にはない部分だけを見て転職する傾向があるので、転職の満足度は低いんですね。

しかし2回目の転職では、新卒入社した会社と初めて転職した会社の2社を比較する材料ができているため、より自分が転職先に求めていることを反映させやすい傾向があります。

つまり、自分に合った労働環境が徐々に経験を通じて分かってくるのがちょうど3社目あたりからという訳なんですね。

幸い2回目の転職ではまだそこまで採用担当者から見ても多めに見てもらえる可能性が高いですので、自信を持って転職活動を進めて行きましょう。

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30代2回目の転職で失敗してしまうケース

キャリアアドバイザーはきつい?

30代で2回目の転職はさほど問題ないことは前述した通りですが、現実として全ての30代の方が転職できるのかというと決してそんなことはありません。

ここでは30代2回目の転職でなかなか転職先が決まらずに失敗してしまうケースを7つ紹介しますので、ぜひ反面教師として参考にして頂ければ幸いです。

2社目の在職期間があまりにも短い

2社目の在職期間があまりにも短い場合は、正直どの企業からも敬遠される可能性が高く転職できない可能性が高いです。

「入社後半年も経たずに3ヶ月で辞めた」「半年で退職した」など短期離職を繰り返している場合、忍耐力がないと見做されて当然ですし、仮に採用したとしてもまた同じ失敗を繰り返すと普通なら思ってしまいます。

そのため、2回目の転職で既に退職して離職中の方はどうしようもないですが、まだ在職中で転職しようかどうか悩んでいる場合はとりあえず今の会社の仕事を続ける方向性にシフトした方が良いでしょう。

退職理由と志望動機に一貫性がない

30代に限らず、20代であったとしても転職活動の際に退職理由と志望動機に一貫性がない人材はなかなか内定をもらう事ができず転職活動に苦戦してしまいます。

例えば「○○の仕事がやりたかったが、現職企業では○○の仕事ができないので退職した」と語っておくとすると、応募企業を志望した動機が「○○の仕事ができる」という志望動機に自然となるのが普通だと思います。

しかし、「○○の仕事ができる」という志望動機ではなかったとしたら「転職の目的が明確でない」「転職に対して本気ではない」「ブレている」と思われて面接で落とされる可能性が高いでしょう。

全くの未経験業界・職種へ転職する

20代であればまだ許容される範囲ですが、30代を超えて全くの未経験業界・職種へ転職することは一気にハードルが高くなり難易度が上がります。

中途採用を行っている企業は基本的には"即戦力人材"を求めていますので、未経験者を採用することは20代でも労力を要するのが現実的なところです。

ましてや、30代を超えて全くの未経験業界・職種であれば、当然教えなければいけないことも膨大ですので、完全未経験業界への転職は20代のうちにでしょう。

30代2回目の転職体験失敗談

私は元々不動産業界にいましたが、別の業界にも挑戦してみたいと思い、全く異業種の業界に転職してみたのですが、30代だからか中々まず転職活動が上手くいきませんでした。

なんとか内定を獲得しましたが、結局正社員ではなく派遣社員としてしか採用してもらえず、自分自身の力を発揮できないまま時間だけが過ぎ、これではダメだと思い結局不動産業界に戻ることになりました。

譲れない条件が多い(=優先順位が曖昧)

2回目の転職において、年収・勤務地・仕事内容・福利厚生・社風など譲れない条件が多すぎるといつまで経っても転職活動を終わらせることはできないでしょう。

もちろん全てが重要な条件である気持ちは分かりますが、引越し物件探しと同じように全ての条件を完璧に満たす求人というのはそうそう出会えるものではありません。

転職先に求める希望条件に優先順位を明確に付けておくことで、仮に優先度の高い希望を叶えられる企業を見つけた際にすぐに行動することができるのでお勧めです。

2回目で大手企業への転職を高望みする

30代でこれまで大手企業でキャリアを積んできたのであれば、2回目の転職でも大手企業に転職できる可能性は高いですが、今まで中小企業に勤めていて大手企業に転職するのは難易度が高いです。

理由としては、大手企業が30代に求めるスキルや経験は紛れもなく"即戦力"であり、それも高いレベルで採用要件に合致する人材を求めているためそもそも書類選考のハードルが高いのが特徴です。

具体的には、ITエンジニアやバックオフィス系のスペシャリストなど専門性の高い技術を持った人材でなければ、中小企業から大手企業に30代2回目の転職成功させるのは至難の技と言えるでしょう。

マネジメントの経験がない

30代ともなれば、2回目の転職や3回目の転職など転職回数関係なく、マネジメントの経験がなければ転職先の選択肢はぐっと狭まってしまいます。

マネジメントの経験は課長や部長など役職についたという実績があれば一番良いですが、そうでなかったとしても後輩や新人の育成や指導もマネジメント領域に入りますので積極的にアピールしていくべきです。

もし後輩や新人の育成指導などの経験がない場合は、今後のキャリアも見据えて現職で育成や指導を任せてもらうことはできないか打診してみるべきでしょう。

企業研究・業界研究の情報収集が不十分

企業研究・業界研究の情報収集が不十分だと、採用企業の人事担当者は日々たくさんの候補者を見ていますので、すぐに見破られてしまう可能性が高いでしょう。

最低でも転職先企業の公式HPやSNSなどはくまなくチェックしておき、採用企業が掲げている企業理念や求めている人物像を把握できるようになることが重要です。

もし可能であれば、オンラインの情報収集だけでなくその企業で働いているOBや友人・知人などオフラインの繋がりを得られると情報収集として更に良くなります。

次の転職先が決まる前に退職してしまう

30代に関わらず、転職活動のセオリーしては「次の転職先が決まるまでは前職を退職しない方が良い」と言われていて、30代ではよりその傾向が顕著になります。

次の転職先が決まらないまま空白期間が長くなればなるほど、あなたの転職市場における価値は下がり、書類選考にすら全然通過しないなんてこともよくある話です

在職中の転職活動が大変であることも重々承知していますが、転職を成功させているほとんどの人が乗り越えている壁なので、踏ん張って転職活動を行いましょう。

35歳以上の年齢で転職活動を始める

"35歳転職限界説"という話は近年着実に薄まりつつありますが、それでもやはり年齢が若いうちに転職しておくに越したことはありません。

やはり業務を覚えるスピードや環境に慣れる柔軟性を考慮すると、どうしても採用企業側は同じ経験やスキルを持っている場合、年齢が若い方を採りたいです。

また、35歳を超えているのであれば、目立った実績が次の職場でも活きることをアピールできなければ転職自体難しいのは前述した通りです。

すでに35歳を超えてしまっている場合は、今までの経験やスキルをもう一度棚卸しし、その経験やスキルを買ってくれる採用企業を探す方に舵を切りましょう。

自身の経験・スキルを棚卸しする方法・やり方がわからない方はコチラ

30代で2回目の転職を成功させるポイント

3回目の転職から一気に成功率が下がることを考えると、2回目の転職を成功させられるかどうかが今後のキャリアプランを大きく左右することになります。

よって、2回目の転職の際の企業選びは1回目以上に慎重に行うように気を付けなければなりません。

30代で2回目の転職を成功させるポイントについて複数解説をして参ります。

実績と適応力を企業にアピールする

30代の転職では「実績」「適応力」が求められますので、この2点を採用企業にアピールできるように事前準備をすることが成功の秘訣と言えます。

特に「実績」の部分に関しては、ポテンシャル採用の側面が強い20代と比較すると30代はかなりシビアに見られますので、実績を分かりやすく棚卸ししてアピールすることが大切です。

たとえば営業であれば、月予算の達成率が何%で何ヶ月達成し、周囲と比較して達成率は高いのか低いのか、など客観的にあなたが今まで残してきた功績をきちんと分かりやすく職務経歴書に反映させる必要があります。

マネジメント経験があれば更に転職市場価値は高まりますが、もしない場合でも職務経歴書の書き方一つで転職の難易度が大きく変わってきますので、実績をアピールできるよう転職エージェントに協力してもらいましょう。

30代転職に強い転職エージェントで企業へのアピール方法を一緒に考えてもらう

30代2回目の転職体験成功談

私は元々人事職で仕事をしていましたが、コロナの影響もあって東京から地元に帰って仕事をしたいと考えて、同じ人事職を活かせる形で転職活動を行いました。

東京から地方へのUターン転職ということで年収ダウンは覚悟していましたが、人事の経歴やスキルをしっかり棚卸ししていたため、思っていたよりも良い条件で転職することができたので転職して良かったと思います。

1回目の転職活動を振り返っておく

2回目の転職活動では、1回目の転職活動でどんなことを考えながら転職活動を行ったかもう一度振り返っておき、同じ失敗を繰り返さないようにすることが重要です。

過去を振り返る際のコツとしては、「前職での不満は何だったか」「良かった点はあったか」を考えて、企業の人事担当者にきちんと自己分析ができていることを言葉にしてアピールしていく必要があります。

既に30代で2回目の転職となると次の3回目の転職活動はグッと難易度が上がってしまいますので、求人を出している企業や業界において徹底した情報収集を行い、リサーチをした上で慎重に選んでいく必要があります。

志望動機をキャリアプランに沿って作成する

転職活動における書類選考や面接で志望動機を聞かれる際は、あなたのキャリアビジョン=在りたい姿に対して、採用企業がビジョンを叶えるための手段であるという考え方で作成しましょう。

もちろん採用企業に入社することが目的なのですが、入社ゴールではなく「入社して何がやりたいのか?どうなっていきたいのか?」というキャリアビジョンを定めておくことが転職成功のコツです。

▼志望動機の作成イメージ

採用企業にとって、あなたが活躍するイメージを湧かせられれば勝ち=内定となりますので、キャリアプラン・キャリアビジョンは妥協せずに作り込んでおくことをお勧めします。

30代転職に強い転職エージェントでキャリアビジョンの作成を手伝ってもらう

職務経歴書で2社目が短いことを不利に見せない

履歴書や職務経歴書の段階で2社目の在籍期間が短いとそれだけで書類選考を落とされてしまいますので、できるだけ書類の段階で2社目の在籍期間が短いことを不利に見せない工夫が必要です。

具体的には、2社目を早期離職してしまった理由を転職エージェントの担当者に細かく伝えて、推薦状で履歴書や職務経歴書と一緒に2社目をすぐに退職したのが仕方ないと人事担当者に思わせる必要があります。

例えば「2社目の入社時には●●の条件で入社したにも関わらず、大幅な乖離があり長く就業しても一切改善の余地が見受けられなかったため退職しました」という事情を担当者に伝えてもらうのです。

履歴書や職務経歴書の中には退職理由を記載しても効果がないことがほとんどなので、転職エージェントの担当キャリアアドバイザーに伝えてもらいましょう。

書類選考の通過率が高い転職エージェント「doda」や「アデコ転職支援サービス」を活用すれば、担当キャリアアドバイザーが積極的に働きかけてくれる筈です。

面接で2回目の退職理由をポジティブに伝える

2回目の転職で面接の時に退職理由を必ず聞かれますが、その際に絶対に前職の退職理由をネガティブな表現で伝えるのは辞めておきましょう。

例えば「前職では人間関係が悪く身につけたいスキルもつけられず給料も上がらずに残業が多くて…」などネガティブな退職理由ばかり並べる候補者を採用したいと考える企業はまずありません。

それよりも「前職でも色々な経験をさせて頂き一定水準までスキルを上げることはできましたが、今後更にスピード感を持って能力開発していくために転職活動を始めました」というポジティブな表現の方が良いですよね。

一見同じことを言っているんだけれども、言い方一つで受け取る側の印象が変わるのが、転職活動の面白さであり腕の見せ所と言っても過言ではありません。

2回目の転職を不利なタイミングで行わない

2回目の転職を不利なタイミングで行ってしまうと、同じ要領で転職活動を行っていても内定までの獲得スピードや難易度が変わってきてしまいます。

具体的には求人数の少ない12月などの期間は避けて、4月入社や10月入社のために求人数が増える1~3月や7~9月などの時期を狙って転職活動を始めた方が狙える求人の幅は大きくなります。

常に転職サイトや転職エージェントで余裕を持った情報収集を行いながら、転職活動を始める時期を見定めていくことが重要です。

必ず在職中のまま転職活動を行う

前述したことと繰り返しになりますが、2回目の転職は1回目の転職よりも難易度が上がるため、先に退職して離職中の状態でなかなか決まらないとニート期間が長くなってしまいどんどん転職しづらくなってしまいます。

ニートの空白期間が長引けば長引くほど採用企業からの目は厳しくなってしまうため、間違っても先に今の会社を退職して離職中のまま転職活動を行うのではなく在職中の状態で並行して転職活動を行うようにしましょう。

「今の会社が忙しいから並行して転職活動は無理」は甘えで、少しでも早く今の仕事を切り上げたり土日など休日に転職活動を行うのが普通ですし、皆休日を返上して転職活動を行っているという事実を知りましょう。

Twitterで「●●@ニート社会不適合者」みたいなアカウント作って傷を舐めてもらうのなんて論外ですよ。

30代で3回目(4社目)の転職は厳しい?

30代で3回目の転職は厳しい?

前述のdodaが行った調査結果では、転職回数0回の転職成功率を100%とした場合、30代で転職回数3回目の成功率は56%と一気に半減しました。

さらに「企業の採用担当者は何回目から転職回数を気にするのか」大手転職サイトリクナビNEXTが企業の採用担当者300名を対象に調査した結果を見てみましょう。

アンケート結果によると、転職回数1~2回までは10%が「気にする」と回答、3回目からぐっと回答が集中し、40%の採用担当者が転職回数を気にするようになります。

その理由としては、

入社後の離職への懸念

スキル不足への懸念

の2つが考えられます。

しかし、現在の転職市場では転職理由が明確であれば、転職回数が何回あっても悪い印象は抱かれないという風潮があります。

実際に30代で3回以上の転職を重ねてキャリアアップしている人もたくさんいらっしゃいます。

★Check‼︎★

日本の転職市場という観点でいえば、やはり転職回数は少ない方が評価が高く転職しやすい現状ですが、年々その傾向は人手不足の影響もあり薄れてきています。

特に、外資系企業ベンチャー企業は日本の企業とは全く異なる考え方をしていて、全くもって転職回数は関係ないという価値観を持っているんですね。

外資系やベンチャー企業は働き方が柔軟で、かつ高待遇でホワイトな企業も少なくないので、転職先の視野を広げてみるという選択肢もアリでしょう。

20代後半で3回目の転職は厳しい

前述したグラフをもう一度見て頂ければ分かりますが、20代前半はもちろん20代後半でも3回目の転職を成功させるのはかなり難易度が高いです。

▼20代で3回目の転職難易度は高い
20代で3回目の転職難易度は高い

転職を成功させられる人の割合がガクンと下がってしまいますので、基本的には未経験領域ではなく今までの経験やスキルを活かす方向性で転職先を探した方が無難でしょう。

ちなみに30代前半であれば3回目の転職成功確率は少し上がり、35歳以上であれば3回目の転職だったとしても2回目の転職とそこまで成功確率は変わりませんので、一定スキルさえあれば3回目以降でも転職できることが分かります。

30代で3回目の転職を成功させるポイント

転職回数に関わらずに印象が良くなる転職理由としては、「ポジティブな理由」を持って転職した場合です。

具体的には、

「キャリアアップのため」
「応募先企業の仕事にやりがいを感じたから」
「スキルを活かしてより大きなフィールドで活躍したい」

などの理由は、評価されることが多いです。

3回目以上の転職を成功させるには2回目までの「自己アピール」に加えて、採用担当者を納得させられる「転職理由」を説明できるよう準備しておくことが重要です。

一般的な職務経歴書の書き方をすると、この転職回数では書類選考の時点で落とされてしまう可能性が高いので、しっかりと見せ方を考えて工夫して"応募書類をカスタマイズ"する必要があるでしょう。

30代3回目の転職成功に向けて準備する

30代転職市場における女性と男性の違い

30代転職市場における女性と男性の違い

男性の場合は、年齢を重ねても年齢に見合う経験とスキルが備わっていれば転職において不利になることはありません。

しかし女性の場合は、

「入社した後すぐに結婚して会社を辞めて家庭に入ってしまうのではないか」
「出産によって働ける時間が限られてくるのではないか」
…etc

ライフイベントの変化によって業務に支障が出る可能性を不安視されることから、30代女性の転職が難しいとされています。

ですが、男性と同じように32歳女性も、転職市場において即戦力として期待できる価値の高い年齢であることは変わりありません。

面接官へしっかりと自分のキャリアプランを示して、結婚・出産後にも働き続ける意思があることを理解してもらえれば、性別に関係なく転職成功を叶えることができます。

30代女性の転職については「32歳女性の転職に必要な全知識を徹底解説!未経験は厳しい?」でより詳しく解説しているので、ぜひ併せてご参考頂ければ幸いです。

30代で2回目・3回目の転職は計画的に進めるべし

30代で2回目・3回目の転職は計画的に進めるべし

30代は転職市場で需要が高く、求人数も多い年齢です。

選べる選択肢が多い年齢だからこそ「計画的」に転職活動を進めることが、満足できる結果を手にするために重要になってきます。

まずは3ヶ月で転職することを目標に転職活動の計画を立ててみましょう。

下準備として、キャリアの棚卸や自己分析を行い自分の強みとキャリアビジョンを明確にした後で、求人探しを始めましょう。

応募したい求人が見つかった後はしっかりと企業研究を行い、選考に通りやすい応募書類の作成、入念な面接対策を行った上で選考に臨む必要があります。

この他にも転職活動では、スケジュール管理や条件交渉など、さまざまな作業が必要になってきます。

一人で計画的に進められる自信がない・不安があるという方は、転職エージェントを活用してみるのも有効な方法です。

転職エージェントに登録すると、キャリアカウンセリングから内定まで全てのフェーズでプロのキャリアアドバイザーによるサポートを受けることができます。

自身の経歴を見てどういった経験やスキルが企業に求められているかを転職市場という観点から客観的に判断してくれるので、内定獲得率も当然上がります。

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30代で2回目・3回目転職に関するQ&A

転職に関するQ&A

30代/30歳で5社目(4回目)だと転職は厳しい?

30代/30歳で5社目、つまり3回転職経験がある場合だと4回目の転職は厳しいのかについてですが、経験やスキルが転職市場価値の高いものであれば全く問題ありません。

例えばITエンジニアや施工管理、医療系専門職やバックオフィス系職種、営業職のような既に職種での経験やスキルがある場合の転職であれば、むしろ採用企業から重宝される傾向にあります。

転職回数の多い30代は人生終わり?

転職回数の多い30代は人生終わりかというと全くそんなことはなく、前述した通り経験やスキルで評価されるものを持っていれば、全く問題なく転職することが可能です。

ただし、業種や職種がバラバラで転職理由も人間関係やしんどいなどの抽象的な転職理由の場合は、短期離職の癖がついていると判断されてどの企業からも採用されなくなってしまう可能性もあります。

関連:転職を繰り返す人の末路!ジョブホッパーは実は優秀?有名人?

第二新卒で2回目の転職は早すぎ?失敗する?

第二新卒である新卒1年目〜3年目で2回目の転職は正直早すぎで、許されたとしても1回目の転職までです。

第二新卒1回目の転職であれば、年齢も若いですしポテンシャルもあるので採用してもらえる企業が非常に多いですが、流石に2回目となると「何か問題があるのかな?」と人事担当者は疑ってしまいます。

まず書類選考に通過できる可能性が1回目よりも限りなく低くなりますし、書類選考に通過できたとしても面接でしつこくなぜ短期離職を繰り返しているのか突っ込まれますので、転職理由を固めておくことが大事です。

2回目の転職は何年ですべき?

2回目の転職は何年ですべきかの理想は、30代半ば〜後半に入ってからです。

1回目の転職に関しては20代後半〜30代前半くらいにするのがベストで、ハッキリ言って20代前半ですぐに転職すると転職癖がついてしまって、一つの会社に長く勤め続けることができなくなってしまいます。

なので30代前半くらいで1回目の転職を行い、2回目の転職は30代後半くらいに行なって生涯最後の転職くらいに思っておいた方が良いでしょう。転職を繰り返しすぎると自分の首を絞めることになります。

転職2回目の退職理由はどんなものが良い?

30代に限った話ではありませんが、2回目の転職活動の際の退職理由はネガティブな退職理由ではなく、ポジティブな転職理由に変換することが重要です。

例えばネガティブな転職理由だと、「人間関係、仕事がつまらない、望まない異動があった…etc」というものが挙げられますが、転職活動の特に面接の場では「キャリアアップしたい、新しい仕事に挑戦したい、スキルを身につけたい」というようなものへ変換しましょう。

本音と建前という言葉がある通り、本音のまま転職面接に臨んでは内定を取るのが難しいので、転職エージェントに相談するなどしてポジティブな転職理由・退職理由を作ることが重要です。

2回目の転職のベストタイミングはいつ?

「2回目の転職ベストタイミングはいつ?」という質問をよくされますが、正直ベストタイミングというのはなく、転職したいと思った時がベストタイミングです。

確かに求人数が増減する時期というものも転職市場においては存在しますが、求人が多かろうと少なかろうと転職成功できる人はいますし、いつまでも転職できない人も同様にいます(※1~3月、7~9月は求人多い)。

タイミングを選ぶコツとしては、今置かれている状況のまま現状維持するデメリットと、転職することで得られるメリットを天秤にかけ、転職するメリットの方が明らかに上回っていると感じるのであれば今です。

ただ一つ言えるのは、やはり年齢を重ねるにつれて特に未経験業種・職種への転職難易度は上がっていきますので、転職するのであれば早めに転職エージェントに相談を始めておくと良いでしょう。

転職2回目で異業種は面接不利?

異業種に2回目で転職したい場合は、相応の面接対策をしておかなければ面接を通過して内定を勝ち取ることは難しいと言えます。

具体的には、一貫性のある転職理由・志望動機が一番強く、仮に2回目の転職であったとしても1回目の転職の時と転職軸がブレていなければ、たとえ異業種・未経験であったとしても面接に通過することは可能です。

一貫性のある転職理由を作るためのアドバイスについては、転職エージェントの担当キャリアアドバイザーが面接対策という形で丁寧に対策を行ってくれますので、ぜひ頼って頂けると良いかと思います。

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