管理栄養士から転職したい人に向けて、元管理栄養士の筆者が転職先おすすめ4選を厳選してご紹介いたします。
管理栄養士の仕事ってつらい部分が多いですよね。
私も委託の給食会社で老人保健施設(950食程)と病院(45食程)で現場責任者として働いていましたが、残業は当たり前、朝5時に出勤して10時間労働という生活をしていました。
現場のおばちゃん達や施設側の管理栄養士の方ともコミュニケーションを円滑にしなくてはなりませんし、もう辞めたい…と思いますよね。
でも転職先でも同じ思いをするかも…と不安になっていませんか?私もそう考えていましたが、大丈夫です。
実際に私も委託の給食会社から転職して土日休みで残業もない、ストレスフリーな生活をしていますので、この記事を読んで、こういう道もあるのか!と気づいてもらえるかと思います。
Yuko Nakamura
委託の給食会社の管理栄養士として勤務。
老人保健施設(950食程)と病院(45食程)で現場責任者として携わる。
現在は製薬会社の品質管理へ転職しストレスフリーな毎日を送っている。
【2024年12月17日最終更新】
目次
栄養士・管理栄養士を辞めたい理由
管理栄養士を辞めたい理由で多いのは下記の4つです。
順番に解説して参ります。
人間関係
1つ目は、人間関係で、まず初めに出てくるのではないでしょうか。
ベテランのパートの調理のおばちゃんやおじちゃんと、円滑なコミュニケーションをとらなくてはなりませんし、施設の管理栄養士の方を含めた施設の方とも円滑なコミュニケーションが必要となります。
円滑なコミュニケーションが上手くストレスなくできるならいいですが、そうはいきませんよね。
調理の方達と施設側との板挟み、調理の人から嫌われたりしますし、人格を否定してくるような怒り方をしてくる人もいたり、陰で悪口を言われたり、あることないことを言われたりなどもあります。
疲れてしまいますよね。私も転職を1番強く決意したのは、人間関係です。
人手不足による残業や仕事量の多さ
2つ目は、人手不足による残業や仕事量の多さですが、皆さんの現場はどうでしょうか?
給食の現場は、基本どこも人手不足なところが多いですよね。私は老人保健施設で働いていたと書きましたが、私の中で一番人手不足な現場でした。
管理栄養士は、現場だけが仕事ではなく、献立も立てなくてはなりませんし、発注もしなくてはなりませんので、そうなると必然的に残業をすることになります。
私が経験した老人保健施設では、5時半から16時まで働いていましたし、病院では、5時から16時か5時から20時まで働いていました。
ですが残業して仕事が終わるならいいのですが、働き方改革があったので45時間を超えないようにと言われるので大変です。
仕事量のわりに給料が安い
3つ目は、仕事量のわりに給料が安いことで、管理栄養士は、国家資格にも関わらず給料が安いですよね。
私も残業を40時間くらいしてようやく20万いくくらいでしたし、2つ目の理由でも書いた通り、残業しないために効率的に仕事をし、現場を回してとします。
さらに施設の管理栄養士さんともコミュニケーションをとるのに仕事量に見合っておらず、残業が多くて嫌だとも思っていました。
ですがいざ残業が減ると、基本給が安いので手取りが減るので、残業する人が出るという負のループが出来上がります。
不規則な勤務形態が合わない
4つ目は、不規則な勤務形態が合わないことで、給食の現場で働いている方ならあるのではないでしょうか。
私も1つ目の老人保健施設では、毎日5時半出勤だったのですが、2つ目の病院ではバラバラでした。
労働時間は2つ目の病院の方が短かったのですが、やはり朝の早い時間と遅い時間に出勤するのが交互になるとしんどかったです。
特に遅出からの早出は、本当にきつかったですね、逆に遅出があるので、早出が続くとそれもしんどく感じます。
大丈夫な人はいいかもしれませんが、不規則な勤務形態が合わない人は本当にしんどいです。
管理栄養士に向いていない人の特徴は以下の通りです。
☑️自分の健康管理ができていない
☑️そもそも食への関心が薄い
☑️継続的に学び続けることができない
栄養士は人の健康管理をお手伝いする仕事ですから、自分の健康管理すらできない人に務まることおはありません。
食材や栄養素についての知識や新しいトレンドに対する興味がなければ、栄養士としてのスキルアップは難しく時間も遅いことが予想されます。
食事のトレンドや栄養に関する新しい情報を常に学び続けることもできないため、管理栄養士としての仕事を続けることは困難となるでしょう。
管理栄養士で働くことで身につくスキル
病院で栄養指導している管理栄養士や老人施設、委託の給食会社に勤めている人で身につくスキルとして挙げられるのは、コミュニケーション能力です。
理由は、他の業種よりも他職種の方とのコミュニケーションが密だからで、色んな業務が他職種の方との連携の元、動いていきます。
営業や接客業のコミュニケーション能力とは、また違い具体的かつ論理的にも会話を進めていくことになります。
病院や老人施設の栄養科は、基本的に他職種に比べて人数も少ないですが、そんな環境でも他職種の中で発言するという度胸も身に付きます。
委託の給食や直営の方は、栄養管理や調理、病院や老人施設では、栄養指導をしているという専門知識も身につくスキルとして挙げられます。
委託の給食や直営の方は、他の業種よりも人員不足、食事の時間が決まっているので時間に迫られていますので、その環境の中でどのように効率的に仕事をこなしたのかは強いスキルになります。
管理栄養士から転職先おすすめ4選厳選
管理栄養士から転職先おすすめ4選を厳選してご紹介致します。
一つ一つ順番に解説していきます。
転職先おすすめ①:製薬会社や食品会社の品質管理
突然「品質管理」と書かれて驚かれたかもしれませんが、私が実際に管理栄養士から転職した先は、製薬会社の品質管理部です。
全然違う職種に転職できるのか?とも思うかもしれませんが、意外と品質管理部には、管理栄養士の資格を持った方がいます。
品質管理では、大学でしたような実験をする感じで、品質管理で活かせるスキルは、効率的に動けることと、コミュニケーション能力です。
残念ながら専門知識は行かせることは少ないですが、食品系に行くと少しは活かせる可能性があります。
直接雇用は、時期によって求人が出ていないかもしれませんので、求人が少ない時は、正規職員として採用してくれる派遣会社に応募するといいです。
どういった会社に品質管理があるのかといいますと、例えば未経験採用で行くなら、派遣会社としては、ワールドインテック R&Dなどがあります。
転職理由の例文といたしましては、
「管理栄養士としての仕事をしてきましたが学生の頃にしていたような試験に携われる仕事がしたいと再認識したため転職を決意しました。」
試験がしたいと思ったのでという事をアピールするといいです。
管理栄養士から転職先おすすめ②:薬局
ドラッグストアもいいですが、調剤薬局の事務兼管理栄養士として採用されることが増えています。
ドラッグストアや、調剤薬局で栄養指導をするというのが特徴になりますので、栄養指導をしていた経験が活かせます。
調剤薬局の方が栄養指導する機会は多いと思います。ドラッグストア、調剤薬局どちらでも言えますが、栄養指導だけが仕事ではありません。
ドラッグストアでしたら、レジや品出しなど普通の業務も仕事内容となりますし、調剤薬局では、調剤薬局事務の業務も仕事内容となります。
どこの薬局が管理栄養士を募集しているかというと、トモズ(住友商事グループ)、日本調剤などで、意外と家の近くで募集がないか探してみるとあるかもしれません。
転職理由例文といたしましては、
「もっと管理栄養士を身近に感じ、地域の方々の健康づくりを前向きに考えられるような手助けをしたいと現在の職場では考えるようになり、転職を決意しました。」
病気になる前やもっと身近に感じてもらいたいと思いという事をアピールするといいですね。
管理栄養士から転職先おすすめ③:営業
管理栄養士をしている人は、話すことが好きな人も多いのではないでしょうか?管理栄養士の人はコミュニケーション能力が身についているので、営業も向いています。
私も転職活動を始めた時に、営業を勧められましたが、それほど営業の求人数は、多いです。
せっかく管理栄養士として働いてきたのにもったいない…と感じる方は、食品会社の営業や介護食の営業を探してみると専門知識も活かせます。
MRならぬNR(栄養情報アドバイザー)ともいわれていて、これから需要が出てくるかもしれませんね。
営業は、どの会社でもありますが食品会社ですと、キューピー、クリニコ、カゴメなどで、NRという言葉が出てきたのは、クリニコです。
管理栄養士としての知識も活かしたいという方は、転職先の候補としていいのではないでしょうか。
転職理由例文といたしましては、
「管理栄養士として勤めてまいりましたが、利用する方に寄り添って商品やサービスを提案したいと考え転職を決意しました。」
もっと多くの人のためになりたいと考えなどといった理由もいいですね。
管理栄養士から転職先おすすめ④:ジム
食事と健康の管理がしたいという方はジムが向いているのではないでしょうか。
ジムで活かされるスキルは、コミュニケーション能力と専門知識で、ジムの利用者は、皆が健康なわけではありませんよね。
食事だけでは、厳しい部分もジムで働いていると、運動についても指導できますし、運動をするために利用しているので、運動しようと考えている人が多いですよね。
ですが中には、ジムに行きたくない…食事制限がきつい…となった利用者の方にこれまでの経験を活かして、一緒に改善していけるという事が強みになります。
また、国家資格を持っていますので専門知識がありますので、利用者の方の安心感は高くなりますよね。
ジムの会社としては、ライザップなどのパーソナルジムがおすすめです。
転職理由例文といたしましては、
「管理栄養士として勤めてまいりましたが、食事面からだけでは無く、運動の面からも指導していきたいと考え転職を決意しました。」
食事だけではなく、運動も重要視したいという事を伝えるといいですね。
管理栄養士から転職するメリット
管理栄養士から転職をすることのメリットを解説します。
年収UPの可能性がある
管理栄養士からの転職によって、年収が向上する可能性があります。
スキルや経験に応じて昇給が見込める一方で、転職先の業界や職種を選ぶことで、さらに高い給与水準を目指すことも可能です。
栄養士の資格や経験を活かしつつ、例えば食品メーカーや健康関連企業などでのキャリアを築けば、経験を活かしながら待遇改善できるでしょう。
休日を取得しやすくなる
管理栄養士の職場では、業務の性質上、休日や勤務時間が制限されがちです。
転職することで、より柔軟な働き方ができる職場を選ぶことが可能になります。
例えば、企業の健康管理部門や研究機関などに転職すれば、週末休暇や祝日を取得しやすい環境が整っている場合があります。
これにより、プライベートと仕事のバランスが取りやすくなり、より充実した生活を送ることができるでしょう。
スキルアップできる可能性がある
管理栄養士としての経験を活かしつつ、さらにスキルアップを図ることができる転職先も多く存在します。
特に、医療分野や食品業界などの関連分野での転職は、専門的な知識や技術を磨きながら、新たなキャリアのステップアップを目指すことができます。
資格取得や専門分野での研修を積極的に支援する企業も多く、これを活用することで、自身のスキルをさらに高めることが期待できます。
また、全く関係のない職種にキャリアチェンジすることで、新たなフィールドで専門知識を習得することもできるでしょう。
管理栄養士から転職前に考えるべきこと
本当に辞めるべきかを検討する
まずは管理栄養士の仕事を本当に辞めても良いのか考えることが重要ですが、本当に辞めるべきか判断するためには以下の質問を自問自答してみましょう。
✅10年後に同じ職場で働くイメージが持てるか?
✅辞めたいと感じる原因は自分で解決できそうか?
上記2つの質問に関して「NO」なのであれば、転職することで不満を解決できる可能性が高くなりますので、転職することをおすすめします。
転職先に求める条件を洗い出す
転職先に求める条件を洗い出すことは必ず行う必要がありますが、具体的な手順としては以下の流れで行うようにしましょう。
- 現在の仕事に対する不満や転職先に求める希望条件をリストアップ
- リストアップした条件を絶対に譲れない条件と優先したい条件に分ける
- 優先したい条件で順位付けする
絶対に優先したい条件は何かを理解することで、後悔しない転職を実現できるでしょう。
転職エージェントに相談する
先ほど挙げた2つの考えるべきことを1人で行った後は、第三者である人の意見を聞いて客観的に自分の今の状況を見てもらうことも必要です。
友人や家族に相談するのも一つの方法ではありますが、友人や家族はあなたと全く同じ状況に置かれている訳ではないので正しい客観的なアドバイスを行うのが難しいことの方が多いです。
そこで転職のプロである転職エージェントに相談すれば、キャリアアドバイザーは転職のプロなので、客観的に今のあなたの状況を判断した上で転職すべきかどうかのアドバイスを貰えます。
1人で悩んでいるよりも遥かに効率的に転職活動を行うことができますので、まずは転職エージェントの中でも最大手である「doda」に相談して転職すべきかどうか悩んでいることを相談してみましょう。
管理栄養士から未経験の仕事に転職できる?
未経験職種への転職もおすすめとして紹介しました・。
改めて、管理栄養士から未経験職種へ転職できる可能性や、大切になるポイントを解説します。
管理栄養士と関係のない仕事に転職可能
管理栄養士としての経験をもとに、全く異なる分野への転職は可能です。
例えば、栄養学や食事管理の知識を活かせるヘルスケア関連の業務や、全く別の事務職や営業職、接客関の仕事への転職も視野に入れることができます。
転職となると経験を評価されるため、全くの未経験では難しい職種はありますが、未経験者でも適応する能力ややる気があれば採用に至る案件もたくさんあります。
自分の得意分野や興味を反映させたキャリアチェンジも検討して、新たな挑戦とともに視野やスキルを広げてみましょう。
未経験職種への転職は対策が重要
未経験の職種に挑戦する際には、事前の対策が非常に重要です。
特に管理栄養士としての専門知識を持ちながらも、新しい分野で求められるスキルや知識を理解し、転職活動を進めることが必要です。
例えば、未経験職種への転職を成功させるためには、転職エージェントを利用し、専門的なアドバイスを受けながら履歴書の書き方や面接対策を行うことが効果的です。
具体的に転職を成功させるコツを解説します。
管理栄養士からの転職必勝のコツ5選
管理栄養士からの転職必勝のコツは以下4つです。
転職必勝のコツ1つ目:経験を自己PRに落とし込む
管理栄養士の仕事で自分が「何をしたか」を思い出しましょう。
コミュニケーション能力がある、という事を具体的に言えるような経験はなかったか、効率的に仕事をするためにした事はないかを思い出します。
そして自己PR に書きましょう。
人手不足の中働いている方なら何か1つはありますので、経験を転職したい業種に合わせて、アピールすることがコツです。
効率的に仕事をこなすために誰かに意見を言ったというのも、仕事に真摯に向き合ったと言えますのでアピールポイントになります。
何もないと思う方は、転職活動をしながら職場で意見を言ったり、効率的に動けるように考えたりするか、転職エージェントの方に相談してみましょう。
転職必勝のコツ2つ目:転職軸を定めて面接で伝える
自分の転職の軸を持ち、それを面接で伝えることです。
コミュニケーション能力のスキルが身についているので、自信をもって面接や転職エージェントに自分の考えを言いましょう。
参考にする程度に調べたりすることは、いいことですが、まるまる一緒だと相手もわかってしまいます。
面接官や転職エージェントは、敵ではありません、どう思ってこの会社に入りたいとなったのか、続けられるかという事を確認しているだけなのです。
よって軸を持っておくことが必勝のコツです。
転職必勝のコツ3つ目:転職活動の時間と気力を持つ
転職活動する時間と気力を持つことです。
仕事を辞めてから転職活動をするという方もいると思いますが、仕事をしながら、転職活動をする人も多いのではないでしょうか。
多忙で疲れて寝たい…と思うかもしれませんが、効率的に仕事・家事を終わらせて転職活動の時間にあてましょう。
途中までしていたけど気力がなくなって、もう転職するのが面倒くさいとなっては元も子もありません。
最後の3つ目は、根性論のようですが転職活動する時間と気力を持って、自分の理想の転職先に転職しましょう。
管理栄養士転職必勝のコツ4つ目:転職時期は4月と10月を狙う
管理栄養士からの転職時期については、可能であれば4月入社かあるいは10月入社を狙って転職活動を始めることをおすすめします。
通常4月と10月は上期と下期で中途採用の求人が増えやすい時期であり、採用企業はできるだけ多くの求人募集を行いますので普段は出ないような未経験OK求人も出やすい傾向があります。
一般的に転職活動は2~3ヶ月は時間がかかると言われていますので、逆算して1~2月や7~8月あたりから転職活動を始めておくと、転職時期としては問題ないでしょう。
管理栄養士転職必勝のコツ5つ目:転職エージェントに相談する
前述したように、管理栄養士からの転職を成功させるためには、
☑️経験を自己PRに落とし込む
☑️転職軸を定めて面接で伝える
☑️転職活動の時間と気力を持つ
上記については転職活動において必ず必要な対策となります。
対策を行うためには1人で行うよりも、転職のプロである転職エージェントに相談しながら添削やアドバイスをもらうことで、採用企業視点で上手なアピール方法を徹底的に伝授して貰えます。
転職エージェントは完全無料で活用できますし、利用したからと言って必ず転職しなければいけない訳でもないので、利用するメリットしかありませんので必ず利用して転職活動を行うようにしましょう。
管理栄養士に強い転職サイトおすすめは?
管理栄養士からのおすすめの企業より具体的な転職先を知るには、転職エージェントを活用した方がいいです。
職務経歴書と履歴書の書き方も一緒に考えてもらえますが、私も転職活動していた際は、まず3つの転職エージェントに登録し自分に合ったところを使いました。
1人でもできるのでは?と考えている方もいるかも知れません、ですが1人で転職活動は、正直厳しいです。
履歴書などを書くのは、もちろんのことですが面接の練習も1人ではできませんので、転職エージェントを使用して、面接練習もしてもらうことをお勧めします。
ではどのエージェントがおすすめかといいますと「doda」と「アデコ転職支援サービス」で、「doda」にしかない非公開求人も多数あります。
私も実際に今就職したところは「dodaエージェント」にしか求人がありませんでしたし、面接練習や求人数が多く自分で探すこともできるのが良いところです。
ぜひ管理栄養士からの転職にdodaとアデコを活用してみて頂ければ幸いです。
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