今回は経理の実務経験や転職経験がある筆者が、未経験で経理へ転職する際やフリーターから経理への就職で使える志望動機・志望理由を例文を用いてを紹介します。
現在は転職をする人も増えてきたため、中途採用を行っている会社も多いですが、職種によっては男性よりも女性の採用者の方が高い場合もあります。
「経理」もそのなかの一つです。
フリーター未経験や男性で経理職に転職したいという人は、志望動機を考える際の参考にして頂ければと思います。
【最終更新日.2024年8月9日】
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目次
- ■フリーターで経理に未経験で転職する時の志望動機例文
- ●経理への志望動機例文①:簿記の資格を持っている
- ●経理への志望動機例文②:事務職の経験がある
- ●経理への志望動機例文③:数字に強い
- ●経理への志望動機例文④:コミュニケーション能力
- ●経理への志望動機例文⑤:大学時代に会計学を専攻していた
- ●経理への志望動機例文⑥:高校時代に商業高校に通っていた
- ●経理への志望動機例文⑦:決算報告書やPLを読むのが好き
- ●経理への志望動機例文⑧:目標を立てて努力することができる
- ●経理への志望動機例文⑨:営業時代に経理に助けてもらった
- ●経理への志望動機例文⑩:数学オリンピックに出た経験がある
- ■経理未経験者の転職志望動機を添削してもらおう
- ■経理に向いている人と向いてない人の特徴
- ■経理の志望動機例文に関するQ&A一覧
■フリーターで経理に未経験で転職する時の志望動機例文
フリーター未経験で経理に転職する志望動機作成のポイントは、以下10つ挙げられます。
一つ一つ例文を用いて解説をして参りましょう。
●経理への志望動機例文①:簿記の資格を持っている
高校時代と大学時代に、私は簿記の勉強をしていたことがあり「日商簿記2級」を持っております。
前職では工場作業員として機械製品の組立や製造の作業をしておりましたが(職種不問)、簿記の資格を生かし予算管理や財務分析の業務に携わりたいと思い応募しました。
経理は未経験ですが、工場作業員時代に培った丁寧さや慎重さを大事にし、正確な作業をすることを心掛けます。
<ポイント>
簿記の勉強をしていた過去と、簿記の資格を持っていることを伝えると簿記の知識がある自分をアピールできます。ただ、簿記の知識を持っている人はたくさんいるので、経理未経験でも生かせる内容があることを伝えましょう。
●経理への志望動機例文②:事務職の経験がある
前職は一般事務で働き、資料作成や請求書の作成、備品の管理などを担当しておりました。
MOS検定上級を持っているため、パソコンスキルは高いです。
また、会社役員向けの資料を作成した経験もあります。
御社では、短時間で正確な資料を作成すると同時に、社員や株主の方が見やすい資料を作成します。
<ポイント>
経理は、数字に関する仕事だけではありません。会議や株主総会で使う資料を作る場面もあるので、パソコンスキルは必須です。
特に、経営成績や財務分析に関する資料作成は、多くの会社であるので、エクセルの関数やワードの機能を使いこなす能力も必要になります。
●経理への志望動機例文③:数字に強い
前職では、ドラッグストアの店長として働いており、店舗の売上分析や利益率の計算、チラシ価格の決定などを行っていました。
店舗にまつわる色々な計算を行っているうちに、会社全体の財政状況や経営成績を計算したいと思い出しました。
御社では、迅速にかつ正確に数字を計算するだけではなく、財務分析も緻密に行い企業の業績が良くなるような努力をします。
<ポイント>
数字に関する業務に携わっていたことを伝えることで、数字にまつわる業務に対して強い自分をアピールできます。数字に対して抵抗を持っていることを少しでも言うと、イメージが悪くなる恐れもあるので言わないようにしましょう。
●経理への志望動機例文④:コミュニケーション能力
前職は接客業で働いておりました。
たくさんのお客様やパートの方々と話す機会も多かったので、コミュニケーション能力が身に付きました。
また、副店長として従業員への指導も行っていたので、人によって話し方を変えることも意識していました。
経理経験はありませんが、持ち前のフットワークを生かし他部署とのやり取りもスムーズに行うことを意識して業務に取り組みます。
<ポイント>
経理は他部署の方と、やり取りをすることも多いのでコミュニケーションが大事です。特に、決算期は使途不明金を明らかにする業務も増えるので、他部署へ問い合わせる回数も自然と増えます。人嫌いの人には厳しいかもしれません。
●経理への志望動機例文⑤:大学時代に会計学を専攻していた
私が経理を選択したのは、大学時代に会計学を選考しており、簿記などの基本知識があったため、転職活動当時は経理の仕事について抵抗感がありませんでした。
また前職(学習塾の教室長)の経験から、幅広い業務をこなすことに慣れており、小規模企業の経理として、実際の経理以外の総務などの業務もこなせる自信があったため、経理担当として応募しました。
<ポイント>
未経験から経理を目指す場合は、やはり学生時代に何かしらの会計や税務などに関連する学びがあったことは武器になります。比較的大きな会社ではなく中小規模の会社であれば、未経験OKの経理求人が多く出ているので狙い目の職種の一つと言えるでしょう。
●経理への志望動機例文⑥:高校時代に商業高校に通っていた
今経理として働いている会社は知人からの紹介だったのですが「商業学校に通っていたので経理できるか?」といわれて、できますと答えて現在に至ります。
志望動機としては収入の安定と定期的に休めて自分の学校で培った能力や経験などを生かして働きたいということを答えました。
入社してほとんどパソコン会計が中心でその部分は不安でしたが、結果的に未経験でも問題なく働いております。
<ポイント>
大学時代の会計学専攻と同じように、高校時代の商業高校出身も未経験経理の転職にとって有利に働きます。特に知人の紹介などで会社の面接を受けるときは、紹介してもらった人の面目もあるためやる気を人一倍見せて内定を勝ち取ることができます。
●経理への志望動機例文⑦:決算報告書やPLを読むのが好き
転職前は婦人服の販売職で店頭に立っていましたが、上司や会社から経費削減や人員削減が強くなったことで本当にその効果が出ているのか知りたくなり自分で決算報告書を読んで勉強しました。
そこで経理に興味を持ち、会社のお金を管理して根本原因を解決したいと考えてあらゆる会社の決算報告書やP/Lなどを見て勉強しました。
勤めていた会社で経理をしたかったですが、異動することができず転職することになり、経験がなくても募集していた企業があったので転職することができました。
経理用語もある程度理解していたのでスムーズに転職できた理由かと思います。
<ポイント>
経理の仕事内容として、会社の決算報告書やP/Lを読むことは日常茶飯事になってきますので、実務未経験でも独学で勉強していることは大いに強みとなります。実務未経験だったとしても、独学で経理について勉強していることと未経験OKの求人を見つけられるかどうかが転職成功のポイントを握っているでしょう。
●経理への志望動機例文⑧:目標を立てて努力することができる
私は目標を定めて計画を立てて日々努力することが強みで、大学時代に簿記検定の資格を取得していて、現在も経営、会計の分野に関心があり書籍を通じて学習をしています。
簿記検定の学習から得た数字に強い、正確性、集中力という3つの強みを活かして、貴社に貢献していきたいです。
前職での事務の経験は、経理業務でも活かせることができると考えており、PCスキルも身につけてきていますので、実力を発揮して活躍していきたいと思います。
<ポイント>
経理という仕事は他の職種に比べても数字に携わりコツコツと細かいミスがないように仕事をしていく正確性が求められます。そのため前職の経験から何か一つの物事に対してコツコツと取り組んで結果を出した経験があれば、経理へのアピールに繋がります。
●経理への志望動機例文⑨:営業時代に経理に助けてもらった
前職で営業職をしていた時に、自分自身今まで経理などの裏方の方に非常に助けて頂いていました。
そのため自分も経理職という会社を支える仕事に従事してみて、その大変さや技術、能力をつけたいと思い、営業ではなく事務経理職を選び転職活動を行いました。
<ポイント>
前職が営業職であったとしても、何かしらの形で経理の方と仕事で関わる機会もあるかと思います。自分自身の経験談をもとに経理職をやりたいというアピールをすることは刺さる志望動機へと繋がってくるでしょう。
●経理への志望動機例文⑩:数学オリンピックに出た経験がある
23歳の自分に経理という大切な仕事を任したいと採用担当の方に言って貰ったのが始まりだった。
採用面接の際に自分は計算などが得意で数学オリンピックにも出場していた実績があったので、御社には数字に関係したところで活躍したいと言ったのが、きっかけです。
その際に面接時に、私の会社は経理部門が弱いので、そこをちょうど強くしたいと思ってると言って頂き、新卒ではあるが、私が経理職で働くことが出来るようになったという背景がありました。
<ポイント>
会社の状態によっては、未経験であってもタイミング次第で、数字に強いという経歴を買ってくれることがあります。特に数学オリンピックに出た経験があるなどの数字に強い経験は、未経験であっても経理に適性があると考えてくれるでしょう。
■経理未経験者の転職志望動機を添削してもらおう
経理は簿記の知識だけではなく「コミュニケーション」や「パソコンスキル」も考慮されるので、経理未経験でも転職することは可能です。
今回は比較的経理職に近しい経験がある場合の志望理由例をご紹介いたしましたが、もちろん、上記のような経験がない男性未経験でも、経理職に転職することは可能です。
ただその場合、丸腰だと書類選考や面接を通過する確率は下がってしまいますので、経理職の転職に強いエージェントを利用して、しっかりと事前準備をした状態で転職活動を始めるべきです。
経理の転職者実績数No.1のdodaであれば、経理未経験でも就職や転職できた人の実績が多いですし、志望動機を担当キャリアアドバイザーに添削してもらうことも可能なので、まず利用して間違いありません。
ぜひ諦めずに、経理への転職を勝ち取ってくださいね!
■経理に向いている人と向いてない人の特徴
経理に向いている人の特徴を挙げると、以下の通りとなります。
- 数字に強い人
- 論理的思考の持ち主
- 人と接するのが苦じゃない人
- 長時間会社にいても平気な人
- コツコツと仕事に取り組める人
経理の仕事は常に数字と向き合う仕事なので、数字に対して得意意識を持っていたり論理的思考に定評のある人は経理に向いている可能性が高いです。
反対に経理に向いてない人の特徴は以下の通りです。
- 人とあまり接したくない人
- マルチタスクが苦手な人
- 数字が苦手で感覚派の人
- コツコツ勉強するのが嫌いな人
- 責任感がない人
経理はあくまでも数字をベースにやりとりを行いますので、感覚派で仕事をしたい人や数字が苦手な方は向いていない可能性が高いでしょう。
■経理の志望動機例文に関するQ&A一覧
資格なし新卒の経理志望動機例文は?
資格なしの新卒が経理職に興味を持った志望動機の例文です。
私は大学で経済学を専攻しビジネスに興味を持ちました。
その中でも、会社の財務状況を正確に把握し、より効率的な経営に貢献するための経理の重要性に注目しました。さらに、自分自身も数字に強く、論理的思考を持っていることから、経理職に興味を持ちました。
私が経理職に就くことで、会社の財務状況を把握し、効率的な経営に貢献することができると考えています。
また、経理職は自己啓発のチャンスが多く、税務や会計など幅広い知識を身につけることができることも魅力的です。
今後も成長を続け、会社の発展に貢献することができる経理職として活躍したいと思っています。
大学の授業や専攻の中でなぜ経理職に興味を持ったかアピールできるかどうかが勝負の分かれ道と言えるでしょう。
新卒で経理職に就職したい場合はキャリアチケット(25卒)や内定シラバス(26卒)のような新卒就活生向けの就活エージェントを活用することで、志望動機を添削してもらうことができるのでおすすめです。
経理志望動機でなぜこの会社の例文は?
経理職に応募する際の志望動機の例文で、「なぜこの会社」に応募するのかを具体的に述べたものは以下です。
貴社は業界トップクラスの知名度とその成長力に魅力を感じました。
社員一人一人が自分の仕事に誇りを持ち、モチベーションを高く維持している点にも共感し、私は貴社で経理職として働きたいと考えるようになりました。
貴社では業績の拡大に伴い財務部門の強化が必要だと考えており、そのために積極的に人材を募集していると知りました。
従業員のキャリアアップに積極的に取り組まれており、経理職としてのスキルアップにも期待できると考えています。
以上のように、貴社には経理職として成長できる環境が整っていると感じ、私は貴社でのキャリアアップを目指し、活躍したいと考えています。
数ある経理職を募集している企業の中でも「なぜこの会社なのか?」という部分を、会社の経理職に対する向き合い方やスタンスの観点で志望動機を作成できると強いでしょう。
経理の志望動機で履歴書に簿記は有利?
経理の志望動機を作成する上で、簿記の資格を取得していることはもちろん有利に働きますし、履歴書に記載することで書類選考通過率が高くなる可能性も十分にあります。
志望動機に簿記資格の内容を盛り込む例文としては、
簿記の資格を取得する中で、自分の考える数字や計算が合っていた瞬間に喜びや楽しさを強く感じ、経理を志望したいと考えました
というような志望動機であれば、未経験でも経理の適性があるとみなされて内定をもらいやすくなるでしょう。
ちなみに簿記に関しては3級ではアピール材料としては弱いので、できれば日商簿記検定2級以上を取得しておきましょう。
営業から経理への転職志望動機例文は?
営業から経理職への志望動機例文に関しては、営業職の経験の中でなぜ経理職に興味を持つようになったか?というきっかけや志望動機を分かりやすく伝えなければ行けません。
志望動機の具体的な例文に関しては「営業から経理への志望動機・転職理由例文5選【未経験者必見】」で例文を紹介していますので、ぜひご参考頂ければ幸いです。