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システム運用保守はきつい?楽しい?開発へキャリアアップ可能?

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システム運用保守と聞くと、ITエンジニアを目指している人にとってネガティブに考えることがあると思います。

  • システム運用保守はきつい?
  • 仕事は楽しい?
  • 今後のキャリアが不安

と悩んでいる方が多いでしょう。

そこでシステム運用保守の悩みを、インフラエンジニア歴5年で構築からテスト、運用保守も2年程経験してきた私が解説します。

この記事を読むことで、あなたもITエンジニアとしてのステップアップを着実に積んでいけます。

現在システム運用保守をされている方、これから経験する方にも参考になりますので最後まで読んでみてください。

この記事の執筆者

Yusuke Watari
情報系の専門学校を卒業後、ITエンジニアに従事。
客先常駐先でシステム運用保守、監視を2年間経験。
現在はインフラエンジニアとして開発案件に携わる。
 

最終編集日.2023年9月7日

システム運用保守がきつい・辞めたい理由

システム運用保守はきつい?
まず、システム運用保守がきついと言われる理由について私の経験を踏まえて6つの辞めたい理由をあげます。

  • 同じことの繰り返しでつまらない
  • 夜勤・シフト勤務がつらい
  • 業務知識が身に付かず市場価値が高まらない
  • 単価が安い
  • 暇な時間が多い
  • 感謝されにくい

1) 同じことの繰り返しでつまらない

基本的に定常業務で単純な作業になります。定期的な作業の手順書作成・実施や障害発生時の対応もマニュアルがあるからです。

結果的にスキルが身に付かず、辞めたいと感じるようになります。

2) 夜勤・シフト勤務がつらい

夜勤やシフト勤務が多いです。システムは、24時間稼働するのが当たり前です。健康にも影響が出る場合があります。

3) 業務知識が身に付かず、市場価値が高まらない

業務知識がなくても運用保守業務は務まります。基本的に、マニュアル通りに実施します。

4) 単価が安い

エンジニア自身の単価が安い傾向にあります。一般的なITエンジニアの平均年収は400万円前後と言われていますが、運用保守業種は300万円台です。

5) 暇な時間が多い

システム保守の現場は、任された役割によって忙しさも様々で、ほぼ監視業務だけ任されてやることが他にないような場合は、逆に暇すぎてきついというストレスもあります。

もちろん監視も立派な業務ですし気を抜いてはダメなのですが、動きの少ない長時間業務はなかなかつらいものがあります。

6) 感謝されにくい

システム運用保守を行うエンジニアが最も忙しいは障害対応の時ですが、ユーザにとってはシステムが問題なく動作することは当たり前です。

そのため障害が発生するとユーザから「すぐに復旧させろ」「原因を究明して二度と起こらないようにしろ」などとエンジニアが怒られることも少なくありません。

正常に稼働して当たり前という状態の時はエンジニアに感謝の言葉を告げるユーザーは少なく、感謝される喜びを感じにくいという点が挙げられます。

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システム運用保守は楽しい?やりがいは?


次に、

☑「システム運用保守は楽しいのか?やりがいはあるのか?」

続けられる理由について解説します。

  • 稼働が安定している
  • 障害時の原因調査がやりがい
  • 今後のキャリアに繋がる
  • 正確な作業スキルが身につく

1) 稼働が安定している

ITエンジニアの業種の中でも稼働が安定しています。24時間システムの稼働監視をシフト勤務で行うため、勤務が交代制で残業が少ないでしょう。

2) 障害時の原因調査がやりがい

現状のシステムに障害や問題が発生した場合は、原因調査と対策を実施する必要があります。定常業務ではなく、不明点はサポートに問い合わせながらミドルウェアやOSの新たな機能が分かり知識が付きます

3) 今後のキャリアに繋がる

システム運用保守業務に関わることで、システム全体の機能や通信プロトコルと全体が見えます。よって、今後構築や設計にキャリアを築く際に設計書を見て理解できるようになるでしょう。

4) 正確な作業スキルが身につく

作業の際は、作業者自身が手順を読み飛ばさず正確に作業する必要があります。

確認しながら2名体制で実施しますが、作業者と確認者の不手際で作業品質が落ちてしまうため、手順書と作業の把握をしてミスなく作業することが大事です。

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システム運用保守で身につくスキル


システム運用保守の仕事内容と身につくスキルについて、

  • 運用SE
  • 保守SE
  • システム監視業務

各職種ごとに解説します。

1. 運用SE

運用SEの仕事は、稼働しているシステムが正常に動作しているか、想定のパフォーマンスを守る仕事です。

主な仕事は下記になります。

  • 運用マニュアル作成・修正
  • 定常業務の手順書作成
  • ネットワーク・サーバ監視
  • 障害箇所の特定
  • 構成管理

身につくスキルは、IT全般の知識とコミュニケーションスキルが身に付きます。未経験SEには、細かいスキルよりITを広く知る必要があります。

障害発生時に状況をヒアリングして状況把握が必要です。

2. 保守SE

保守SEの仕事は、システムに障害が発生した際の原因調査と改善方法の実施で、障害対応がメインです。

主な仕事内容は下記になります。

  • システム復旧作業
  • 原因調査
  • システムアップデート
  • バックアップ取得

身につくスキルは、要件通りの改善を行う能力です。システムリリースしたものでも、問題が発生した場合に要件を見直しミドルウェアのアップデートが必要になります。

3. システム監視業務

システム監視業務とは、システム運用保守エンジニアが担当するITシステムやインフラストラクチャの動作状況やパフォーマンスをリアルタイムで監視し、問題が発生した際に迅速な対応を行う業務です。

目的は、システムの安定稼働を維持しダウンタイムを最小限に抑えることで、主な仕事内容は下記になります。

  • パフォーマンス監視
  • インフラストラクチャ監視
  • セキュリティ監視
  • ログ監視
  • アラート管理

システム監視業務では、監視ツールや自動化技術を活用して効率的に問題を検出し、迅速な対応を行うことが求められます。

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システム運用保守からの転職先おすすめ3選

ではここからは、システム運用保守からの転職先おすすめを3つ厳選して紹介します。

開発(インフラエンジニア)
ネットワークエンジニア
ITコンサルタント

※⭐️の数はシステム運用保守との親和性

順番に一つ一つ解説して行きます。

システム運用保守からの転職先①:開発(インフラエンジニア)


システム運用保守からの転職先1つ目は、開発(インフラエンジニア)です。

ITエンジニアにおいて開発スキルは必要で、インフラエンジニアもプログミングの読み書きができると市場価値が高まります。

特にWebエンジニアとの相性がよく、インフラ知識があり開発スキルがあるだけで希少性が高く貴重です。

ITインフラの開発でよく使用される言語は、「Perl」「Python」です。現在AIやIoT分野が非常に人気あるため、私も資格を取得しています。

具体的におすすめの資格は、

☑️CCNA/CCNP
☑️基本情報技術者試験/応用情報技術者試験
☑️LPIC/LinuC
☑️AWS 認定ソリューションアーキテクト
…etc

上記資格でスキルアップが可能です。

スキル面や能力により年収の大幅アップが期待できますので、日頃から職場のスクリプトやバッチのコードを見て慣れておくことが大事でしょう。

Web業界を代表する会社
1. パーソルプロセス&テクノロジー株式会社
2. 株式会社大塚商会
3. 日鉄ソリューションズ株式会社
4. 株式会社電通国際情報サービス
5. Sky株式会社

システム運用保守から開発への転職理由例文

前職では主にサーバとネットワークの運用保守に3年携わりました。Webエンジニアに応募した理由は、運用保守で培ったITインフラの知識とPythonやPerlの資格を所持していますので、Webサイトのバックエンドとして活躍したいと思いました。

システム運用保守からの転職先②:ネットワークエンジニア


システム運用保守からの転職先2つ目は、ネットワークエンジニアです。

仕事内容は、ネットワーク設計・構築・運用を行い、ネットワーク機器やハードウェアの知識が身につけられ、今までの業務知識も活きるため転職先におすすめです。

上流工程の業務に携われることで市場価値が上がり年収アップの期待ができます

ネットワークエンジニアになるためのスキルは、システムを安定して運用した実績とプログラミングスキルを身につけていれば転職に有利です。

「CCNA」「CCNP」「ネットワークスペシャリスト」「ITIL」「LPIC/LinuC」などの資格取得をするといいでしょう。

ネットワーク業界を代表する会社
1. NECネッツエスアイ
2. 日本オラクル
3. GMOインターネット
4. NTTデータ
5. ヤフー

ネットワークエンジニアへの転職理由例文

前職では主にサーバとネットワークの運用保守に3年携わりました。ネットワークエンジニアに応募した理由は、運用保守で培ったネットワークの知見とCCNAの資格を所持していますので、より上流工程に携わりたいと思いました。

システム運用保守からの転職先③:ITコンサルタント


システム運用保守からの転職先3つ目は、ITコンサルタントです。

仕事内容は、クライアントの抱える問題解決をする仕事です。ヒアリングをして企業が抱える課題を見つけ出すため、運用保守で身につけられたコミュニケーション能力が役立ちます。

ITコンサルタントになるためには、現在人気のクラウド経験でAWSの知見があると非常に有利になります。オンプレミスからクラウドの移行企業の相談と提案で役に立てるでしょう。

ITコンサルタントは非常に年収が高いため、年収アップは確実と言えます。

ITコンサルタント業界の代表する企業
1. アクセンチュア
2. 野村総研
3. 日立コンサルティング
4. NTTデータ経営研究所
5. 野村総合研究所

ITコンサルタントへの転職理由例文

前職では主にサーバとネットワークの運用保守に3年携わりました。ITコンサルタントに応募した理由は、運用保守で培ったコミュニケーションスキルとクラウドの知見があるため、企業の問題解決に役立つと思いました。

システム運用保守からの転職必勝のコツ3選


システム運用保守からの転職必勝のコツを3点紹介します。転職を成功させるためには大事ですので参考にしてください。

1) 資格を取得する

ITエンジニアをするに当たり資格は必須ではありませんが、知識習得の証明となります。特に未経験からエンジニアを目指す方、経験が浅い方は資格を所持することで興味のある技術に携われるチャンスをつかむことが出来る可能性があります。勉強できる時間がある場合は、是非取り組むことをおすすめします。

転職に役立つ資格が分からない場合は、プログラミング関係の資格とネットワークの資格取得をするといいでしょう。

2) クラウドを経験する

ITエンジニアにおいて常に最新技術に触れることが大切です。最もおすすめ技術がクラウドで、AWSやAzureが有名でしょう。しかし、中々技術に触れる機会の少ないエンジニアが多く、経験があるだけでも市場価値が高まります。業務で関わることが出来ない場合は、AWSアカウントを作成して1年間無料枠で利用してみることをおすすめします。

転職の面接の際に、クラウドに触れた経験を話すことで年収を上げることができ、希望の業務につくことができるでしょう。

3) ポートフォリオを作成する

開発エンジニアとして転職をしたい場合は、ポートフォリオを持つことも大事です。必ずではありませんが、給与が高くなる可能性がありますので、時間がある方は興味のある言語で何か作成してみるのが良いでしょう。

ポートフォリオとは、技術と実績の証明のことです。

例えばWebエンジニアを志望する際には、HTMLとCSSとjavascriptを使用してホームページを作成するといいでしょう。

面接の際に、プレゼン資料や技術力の証明として役立ちます。

システム運用保守からの転職に強いエージェント


最後にITエンジニアが利用すべき転職エージェントを紹介します。

1) doda ITエージェント

doda ITエージェント

doda ITエージェントは、大手転職エージェントパーソルキャリアが運営するIT・Webに特化した転職エージェントサービスです。

おすすめの理由は下記になります。

  • 案件数7,000件以上保持
  • 20代・30代の若手エンジニアの登録が多い
  • 求人内容が幅広い
  • 丁寧なサポート

システム運用保守の経験しかない方は、スキルに悩んでいる方が多いと思います。

doda ITエージェントは実務経験が少ない方も多く登録されており、手厚いサポートや仕事案内を受けられます

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2) レバテックキャリア

レバテックキャリア
レバテックキャリアは、東京の他に名古屋・大阪・福岡に拠点があり、ITエンジニア専門の転職エージェントサービスです。

おすすめの理由は下記になります。

  • 案件数5,000件以上保持
  • 前職から年収アップ率60%
  • 各拠点にキャリアアドバイザーがアドバイス
  • 非公開求人が多数

システム運用保守の方が転職利用することで、確実に年収アップが期待できるでしょう。広いエリアで利用できますので、地方の方も利用できます。

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システム運用保守は楽しいorきついのQ&A一覧

エンジニア未経験者の求人は保守ばかり?

エンジニア未経験者向けの求人は、保守業務に限らずさまざまなポジションや業務がありますが、未経験者が始めやすい業務として保守やサポートの求人が多いことは確かです。

運用保守の業務は、エンジニアリングの基本的なスキルや知識を身につける良い機会となります。

保守以外の求人も多く存在していますが、未経験者向けのものは一般的に競争率が高く、応募条件や採用基準が厳しいことがありますので、スキルを磨くために、オンライン学習やプログラミングスクールで言語を学ぶと良いでしょう。

システム運用保守はなくなる?将来性は?底辺?

システム運用保守は、技術の進歩や自動化によってその役割や需要が変化する可能性がありますが、完全に仕事がなくなるとは考えにくいです。

システム運用保守は、ITインフラストラクチャやアプリケーションの正常な稼働を維持し、トラブル対応や更新作業を行う重要な業務ですが、以下の理由から将来性も一定程度はあると言えます。

  • 自動化と人間の役割:自動化技術やAIが進化しますが、完全な自動化は難しく、トラブルシューティングやシステムに対する意思決定、アップデートの計画立案など人間が介在する必要がある局面もあります。
  • セキュリティ対策:セキュリティは今後も重要な課題であり続けると予想されます。システム運用保守エンジニアは、セキュリティ対策や脆弱性対応、システムの監視などを行います。
  • クラウドコンピューティングの普及:クラウドコンピューティングが普及しても、システム運用保守エンジニアは、クラウド環境における運用や監視、セキュリティ対策などを行うことが求められます。

ただし、将来性を確保するためには、技術の変化や市場ニーズに合わせてスキルを磨き続けることが重要です。

新しい技術やツールを学び、クラウドコンピューティングやデータセンター管理、セキュリティなどの分野で専門知識を持たなければ底辺と言われても仕方ないでしょう。

システム運用保守の新卒キャリアパスは?

システム運用保守の新卒キャリアパスは企業や組織によって異なりますが、一般的な流れとして以下のようなステップがあります。

  1. 研修期間: 新卒入社後、まずは基本的なIT知識や業務内容についての研修を受けます。
  2. ジュニアエンジニア: 研修を終えた後、実務に入ります。最初は先輩エンジニアの指導のもと、システム監視やトラブル対応、アップデート作業などの基本的な業務を行います
  3. ミドルエンジニア: 経験を積むことで、より高度な運用保守業務やプロジェクトへの参加が可能になります。
  4. シニアエンジニア/チームリーダー: さらに経験を積んだ後、シニアエンジニアやチームリーダーに昇格することがあります。
  5. スペシャリスト/マネージャー: キャリアの後半では、特定の技術や領域に特化したスペシャリストや、運用保守部門のマネージャーになることがあります。

システム運用保守のキャリアパスでは、経験を積むことで技術的なスキルや管理能力を向上させることが重要ですので、運用保守を最初のファーストステップとして徐々にキャリアアップをう必要があるでしょう。

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