地方公務員・市役所職員として働いているものの、理想とのギャップから
- 「転職したいな・・・」
と考えている人はいるのではないでしょうか。
しかし、周囲からの
- 「安定した職なのにもったいない!」
- 「せっかく試験に合格したのにもったいない!」
などの声もあったりして、なかなか踏み切れない方も多いはずです。
事実、一般企業の離職率と比較して公務員の離職率は非常に低く、年齢別・男女別に見ても公務員の離職率は全体の10%にも満たないと言われています。
厚生労働省公式HPより引用
また、
- 「公務員から民間企業は転職できない」
- 「通用せずに後悔する」
などネガティブな意見もあり、心配になる方も多いことでしょう。
私自身も地方公務員として6年働いたのちに民間企業へ転職を行っており、その際の成功経験や転職期間中に出会った転職エージェントからの話をもとに紹介させていただきます。
実際に公務員や市役所職員が転職しても役立つスキルや、転職先のおすすめなどをご紹介しますので、この記事を読めばきっと、心配事や不安が取り除かれ新たな一歩を踏み出すことができるでしょう。
公務員からの転職先おすすめランキング!後悔?【2024】
最終更新日.2024年10月15日
目次
市役所職員を辞めたい・転職したい理由
地方公務員(市役所職員)を辞めたい・転職したい理由としては以下8つが挙げられます。
順番に詳しく見ていきましょう。
組織風土が古く、人間関係がきつい
年功序列が基本として組織に残っており、かつ上司が昔のやり方のまま。
上司からの理不尽なトップダウンの仕事に疲れている人も多いことでしょう。
ハンコ文化が最近では減ってきたとはいえ、ハンコ不要の電子上の決裁も紙ベースと同時に回す部署もあるなど非効率な仕事の多さを感じる方が多いのも実情です。
このような環境から脱出したいとの思いから辞めようと思う人も多いです。
地方公務員を辞めた理由→人間関係
人間関係にうまくいかなかったことと、閉鎖的な職場に息が詰まりました。
公務員はいつも同じ人と同じ空間で働くので毎日変わり映えしない毎日で、人間関係も閉鎖的なため嫌なことがあってもいつも同じ人と関わらないといけないことが辛かったです。
もっと解放感がある毎日変わり映えするような仕事がしたいと思って転職しました。
地域住民からの苦情がつらい
地方公務員として、住民の方からの意見を聞きそれを活かしてまちづくりを行っていくことはとても重要です。
しかし、その気持ちだけでは耐えられないような理不尽な罵声を浴びせられることは少なくありません。
例えば庁舎にクーラーが入ると「俺たちの税金使ってクーラー入れやがって」や
関係部署にとりつぐために少々お待ちくださいと言うと、「時間ないんだよ!電話代払えよ」などです。
私自身も、道路関係の部署にいたときに、街路樹が倒れているとの連絡を受け、
「今すぐ来い!」と言われ現地にいき「なんで遅いんだ」と怒鳴られたものの、お隣の家の方の枝が連絡者の方の家に少し伸びているといったご近所トラブルに呼び出されたこともありました。
言い返してはいけないので自分がサンドバッグのような存在に思えてしまい、耐えることも多くガマンの限界になって辞めたいと思う方も多いようです。
モチベーションが上がらない
地方公務員の仕事の場合、売上などの数字で見える営業成績がありません。
楽なようにも見えますが、結果が見えにくく、頑張っていても評価されにくいためモチベーションの維持が難しいところがあります。
仕事ができて優秀な人ほど暇そうに見られて仕事をどんどん押し付けられる一方で、給料は年功序列で周囲と変わらないといった部分に不満を持つ人もいます。
とにかく毎日が決められたルーティーンこなす日々で仕事にやり甲斐や生きがいを感じることが出来ないという方は多いのではないでしょうか。
就職した1年目から想像以上に生産性のない仕事の数々に辟易し、「自分が一生懸命頑張っても、意味がない」と考えてしまい辞めたくなる方も多いようです。
自分がやりたい仕事内容に集中できない
「地方公務員になってやりたい仕事がある」という方にとっては、自分が極めていきたいと思う分野に精通出来ないと感じたのは転職の要因になり得ます。
実際に地方公務員の市役所に勤務していましたが、3年毎にジョブローテがあり、自分自身が向いていると思う仕事や部署に配属されてもいずれは違う仕事に就くことになります。
培った知識や経験を精通することができず、かつプロフェッショナルとして市民に対応するのが難しいと実感したため転職をしようと考える方も多いでしょう。
パワハラと嫌がらせ
最近ではパワハラに対する社会的な当たりの厳しさから民間企業では減ってきていますが、古い体質が残る地方公務員ではまだまだ根強く蔓延しているようです。
実際にパワハラが原因で地方公務員を辞めた25歳女性の体験談をご紹介致します。
地方公務員を辞めた理由→パワハラ
パワハラと嫌がらせに耐えられなくて精神を病んでもう続けられそうないと思い退職しました。休養して再就職できそうになったところで転職しました。
田舎の役場で女性は結婚したら退職するのが当たり前という思想の中でただでさえ邪険にされていたのに、大卒いうのが重なり男性職員を中心に毎日仕事の足を引っ張られたり嫌がらせを受けたりしました。
定年が年々延長されている
地方公務員の中には、年々定年が年々延長されていて、定年退職後に再雇用される人も多いためそのような状況を見てずっと同じ仕事を続けられないと感じて辞める人も少なくありません。
実際に同じ理由で退職した人の体験談を紹介します。
地方公務員を辞めた理由→定年延長
まもなく定年の延長が迫ってきている中で、自分は70歳を超えてまでこの仕事を続ける気はないと思ったことが転職しようと思った理由の一つです。
高齢まで不規則に働き続けて体に負担をかけたくはないですし、定年退職して再任用された職員の姿を見て、私もお荷物になりかねないと思っていました。
45歳まで勤務すれば退職金を割り増しで頂くことも可能でしたが、その年齢で退職したところで何のスキルもない状態で次の仕事を探すのは厳しいと思い30代前半で転職しました。
理想のライフプランを実現できない
公務員として働く人の中には、今のまま仕事を続けていては自分にとって理想のキャリアプラン、ライフプランを実現できないという理由で退職する人も多いです。
民間企業から公務員に入職したものの、再度民間企業へ戻った33歳女性の転職体験談をご紹介致します。
地方公務員を辞めた理由→ライフプラン
民間からの地方公務員転職で20代での入職でしたが、あなたは民間さんだからという言い方をされ、最初からあまり印象は良くなかったです。
業務に関しては問題なくできていましたが、その先のキャリアプラン、ライフプランを共に天秤にかけて考えたときにこのまま継続するという事が選べませんでした。
結婚しましたが、家族を持った際にライフプランを再検討したり危険と隣り合わせということを考えたりすると、今後家族を守っていけるのかということに不安を感じ自分には無理だなと思い転職しました。
精神疾患を患ってしまった
公務員に限った話ではありませんが、度重なるストレスを抱えてしまうと病気になってしまい休職せざるを得ない状況や退職する人も少なくありません。
実際に病気で退職した35歳男性の体験談を紹介します。
地方公務員を辞めた理由→定年延長
公務員として在職中に精神疾患になり休職しました。
メンタルクリニックへの通院と職員人事部の理解も得ながら休養と治療に努め、試し復職も行い慎重に復帰を考えていました。
しかし実際に復職すると配属先上司の理解は無く症状も回復傾向に繋がらずなかなか難しい状況になり、再度休職することになりました。
当時はまだまだ精神疾患の公表や理解も今より厳しいところがあり、公務員として長く勤務していくことが辛く難しいと強く思いこんでしまい退職しか考えられなくなり転職することにしました。
公務員から転職するメリット/デメリット
公務員から転職するメリット/デメリットを把握しておくことで、今後転職活動を進める際に迷いがなくなりスピードが早まりますので事前に理解しておきましょう。
公務員から転職するメリット
公務員特有の年功序列制度の強さやアナログな職場環境は改善され、将来的なキャリアや人間関係の選択肢も広がることが一番大きなメリットとして挙げられます。
公務員から転職するデメリット
公務員から転職することで給料が下がったり、民間企業のスピード感や環境に馴染めずなかなか仕事に慣れないなどのデメリットは想定されるでしょう。
地方公務員で働くことで身につくスキル
ここでは地方公務員として働くなかで身につくスキルで、転職後も役立つスキルを紹介します。
地方公務員も職種が様々あり、その中でも、在籍する部署によっていろいろな内容をやっていると思いますが、大きく、事務職(行政職)と技術職に分けてそれぞれで共通して役立つといえることを紹介します。
事務職(行政職)
コミュニケーション能力(説明能力)が身につく
初対面の幅広い年齢の方に、できるだけ簡単な言葉で説明することは多くの事務職の方が経験されていると思います。
何気なくやっていた誰にでも分かりやすくする説明や、資料作成は活かすことができます。
法令や、条例、規則などの読解力が身につく
公務員では、ほとんどの人がなんらかの法令や、条例、規則に基づき、仕事を行い、書類の作成やチェックを行っていると思います。
一般に、面倒がられる部分ではありますが、公務員では当たり前に読みこむ習慣がついているため、活かせる能力といえます。
技術職
公共事業の知識が身につく
公共事業における資料作成、発注者側の意図や事業の流れを理解できているため、十分に活かせるスキルが身についているといえます。
市役所職員の転職先おすすめ15選厳選
地方公務員(市役所職員)の転職先おすすめを15選厳選すると、以下のようになります。
※⭐️の数が多いほど転職難易度は高い
不動産関係 | |
経理や財務 | |
建設や設計会社 | |
ITエンジニア | |
ファイナンシャルプランナー | |
伝統工芸品職人 | |
飲食店 | |
郵便局事務員 | |
児童福祉士 | |
広告営業マン | |
金属加工製造業 | |
ITカスタマー | |
介護施設事務職 |
それぞれ順番に仕事内容と理由について解説して参ります。
公務員時代に資格を取得していたり、専門職としてキャリアを積んでいた場合は、民間企業の転職エージェントの際にも経験を活かして有利に進めることができます。
具体的な転職先の事例としては以下が挙げられます。
☑️研究員→民間研究所社員、大学教員
☑️教師→塾・予備校講師
☑️警察官→警備会社社員
☑️税務署職員→税理士
☑️労働基準監督署職員→社会保険労務士
☑️法務局職員→司法書士、行政書士
☑️国有財産管理職員→不動産鑑定士
☑️医療機関職員→民間医療施設職員(医師、看護師など)
上記は一部の例で様々な事例がありますので、もっと具体的な例を知りたい場合や実際の募集求人詳細を見たい場合は公務員から民間に強い転職エージェントを活用して求人を紹介してもらいましょう。
地方公務員の転職先おすすめ①:不動産関係
転職難易度:
不動産関係の仕事は営業職を中心に非常に未経験者OKとしている採用求人が多く、転職先としても多い分野ではあります。
地方公務員として働いていた際の、説明能力や、お客様を第一に考え、求められるものを考え提供する姿勢は地方公務員として培った能力が活かせることでしょう。
営業職であれば、これまでなかった実力主義の世界でやりがいを感じられるはずでですし、建築や土木系の技術職であれば、不動産開発関係の部署での採用も見込めます。
許可申請の手続き業務の経験がある方であれば、関係法令も熟知しており役所の書類申請の面でこれまでの経験を生かすことが可能です。
登録には実務経験を要しますが、宅建士は受験資格もないため、受験しておくのもよいでしょう。
志望理由としては、
- 「これまで広く人のために働いていたが、もっと目の前のお客様を第一に喜ぶ笑顔を見たい」
- 「人々の生活を支える仕事をもっと直接的にサポートしたい」
などが考えられます。
大手の財閥系の不動産から、地元の不動産会社まで広く転職先として考えることができるでしょう。
地方公務員の転職先おすすめ②:企業の経理部門や財務部門
転職難易度:
地方公務員として、税務関係の部署に勤めていた経験がある方は、企業の経理や財務部門に転職することも可能です。
税務や法令関係の知識だけでなく、期限内にきっちりとミスをしてはいけない状況で仕事を行ってきた経験は活かすことができるでしょう。
税務関係でなくイベントの経理を行った経験がある方も、コスト感覚や予算からの収支を考える経験がありますので、アピールできるポイントになります。
企業内の経理部門は、会社全体の数字やお金の取りまとめを行いますので、必然的に経営陣や複数の他部署の人たちの支出や、提出書類の確認などが多くなります。
社内の多くの人とのコミュニケーションをとる必要があり、縦割り行政のなかで、他部署の人とコミュニケーションをとって仕事を行ってきた公務員での経験が活かせることでしょう。
この分野を狙っていく上では、日商簿記などの資格を取得しておくと転職の際に有利に働くだけでなく転職後の実務においても役立つのでおすすめします。
志望理由として、
- 「税の知識を活かして、より実務のビジネスに活かしたい」
などが考えられます。
▶︎地方公務員からおすすめの経理部門/財務部門転職先はコチラ
地方公務員の転職先おすすめ③:建設会社や設計会社
転職難易度:
建設会社や設計会社は、技術系の地方公務員出身の方におすすめの転職先で、発注者側として仕事を行っていた人ならば、仕事内容はイメージがわきやすいと思います。
役所相手の報告書や書類作成など公共事業の流れを理解できているため、経験がそのまま活かしやすい職種であるといえます。
発注者として企業に委託し、取りまとめや施工のチェックを行うのではなく、自分自身が動き、技術力をより磨きたいと思う方にはおすすめいたします。
建築士や施工管理技士、測量士など、資格を保有している地方公務員の方も多いため、転職の際にアピールポイントにできるだけでなく、給与面でも反映されることでしょう。
転職の理由としては、
- 「受注者側として、より高度な技術力を身につけたい」
- 「自分の手で、モノづくりを行いたい」
などが考えられます。
業界としては全体的に若手技術者不足の傾向があり育てていこうという流れもあるため、20代で資格があればスーパーゼネコンや準大手ゼネコンも転職可能です。
地元がいいという希望があれば、転勤なしの地域限定職の採用もあるため、転勤の比較的少ない設計会社も含めて、検討することができるでしょう。
▶︎地方公務員からおすすめの建設会社/設計会社転職先はコチラ
地方公務員の転職先おすすめ④:ITエンジニア
転職難易度:
ITエンジニアは未経験からでも転職が可能な分野で人材ニーズが高い分野です。
自社でエンジニアを教育する体制を整えている企業も多く、これからも成長が見込める成長産業の業界でもあります。
実際にスキルを身につけることで専門性を磨くことができ、地方公務員時代には得られなかった、自身の成長や、やりがいを感じることができるでしょう。
また、ビジネス経験や営業経験があまり必要ないため、地方公務員としての転職の際の一般的な弱みを気にする必要がありません。
極めていけば、人間関係も最小限に抑えることができるでしょう。
地方公務員時代に培った、論理的思考と、期限をきっちりと守っていく姿勢は、エンジニアとしても活かすことができます。
転職理由として、
- 「今後成長していく産業で、自分自身も成長していきたい」
- 「確かなスキルを身につけ、公務員では経験できない変化の多い場で働きたい」
などが考えられます。
地方公務員から民間企業に転職した結果 ※体験談
では実際に地方公務員から転職した方に取材した内容を元にどのような転職先がおすすめか20代と30代の年代別に分けて詳しくご紹介して参ります。
公務員から民間企業に転職した結果、転職して良かったのか?それとも後悔しているのか?転職後の部分までお伝えしますのでぜひご参考ください。
地方公務員から転職先おすすめ~20代女性~
地方公務員からファイナンシャルプランナーへ転職
27歳女性
もともと大学では経済学を学んでおり、新卒の就活時には金融業界も視野に入れていました。
ファイナンシャルプランナーの資格も大学在学時に取得していたので、金融業界への興味関心とファイナンシャルプランナーの資格を活かして、家計見直しや資産形成に悩む人の助けになれればと思い、金融業界への転職を決意しました。
銀行、保険会社、証券会社なども視野に入れながら就職活動を行いましたが、直接色々な年代の方と関われること、沢山の選択肢を提示しながらその人の人生に寄り添える提案ができる、ファイナンシャルプランナーだけが所属する会社に就職することを決めました。
今はやり甲斐、生きがいを感じながら仕事ができています。
地方公務員から伝統工芸品職人へ転職
27歳女性
子どもの時から着物や伝統工芸品が好きで、展覧会などがあるたびによく眺めていたり、高校大学と美術系に進み、手先を動かすのがずっと好きでした。
公務員に就職してからというもの、自分の趣味を楽しむ時間が取れず、自分が美術が好きなことも忘れてしまうほどの忙しさでしたが、自分にしかできない表現や、自分がものづくりをすることで届けたいことがあるのではないかと思い転職活動を始めました。
転職する前は好きなことを仕事にするなんてそんなことができるのだろうかと不安でしたが、思い切って転職してしまえば、好きなことができるし自分の作ったものに値段をつけて売ることができます。
今は仕事に行くのが楽しいので、良いこと尽くしでした。
地方公務員から飲食店へ転職
23歳女性(岡山県)
飲食店は違うお客さんが来て接客するので、同じ作業だとしても毎日変わり映えすると感じました。
職場の人間関係も同じではあますが、ずっと顔を合わせて働くのではなく動き回ったりするので、地方公務員の時のように気が滅入ることはないと考えました。
閉鎖的な空間ではなく風通しがいい空間であるのはやはり飲食業だと感じますし、体を動かすことも好きなので体を動かす仕事が向いていると思い、ホールの仕事を志望しました。
同じ作業をいかに効率的にこなすのかを考えることも好きだったので、忙しい時間でも楽しく仕事をこなしていけると思いましたし、食べることも好きなので毎日食べ物に囲まれて生活できる飲食業を志望して毎日楽しんで仕事ができると感じています。
地方公務員から郵便局事務員へ転職
25歳女性(北海道)
郵便局という名前を知っている職場で仕事内容もイメージできたし、志望職種の事務を募集していたので面接を受けてみようと思いました。
親戚が以前勤めていた職場で悪い噂も聞かなかったので、公務員の時よりは環境はマシかなとも考えました。
雇用形態は契約社員で給料も前職よりもだいぶ下がるのはわかっていましたが、公務員をやっている時は嫌な思いをしながら残業が多い環境にいて疲れてしまったので、給料が下がってもいいから残業が少ない職場に転職しようと決めました。
公務員の時よりは同僚同士の連携が取れていると感じたし、求人票通りの勤務時間で帰られる日ばかりで仕事で疲弊することが少なくなったので結果的に転職して良かったです。
地方公務員から転職先おすすめ~30代~
地方公務員から児童福祉士へ転職
32歳男性
公務員時代から児童相談所関係の仕事をずっとしていましたが、その業務の多さと重さに疲弊していました。
子どもと関わる仕事をしたいこと、安定していることを理由にその公務員になりましたが、実際は子どもと継続的に会うわけではなく、子どもにポジティブに関わることが難しく、その親と対決的に関わることばかりでした。
安定と言っても、民間でも児童福祉関係であればそこがつぶれることはほぼないので、自分のしたい仕事をしようと思ったので転職を決意。
ちょうど自分の実家に近いところに新設で施設ができることになり、ちょうど応募がかかっていたので、迷わずすぐに応募して採用されました。
年齢的にもけっこうギリギリかもしれないという思いと、うちの実家の近郊(田舎)に引っ越したいという希望も強かったので、採用してもらい今でも感謝しています。
地方公務員から広告営業マンへ転職
30歳男性
私が今後精通した仕事にしていきたいと思ったのがキャリアカウンセラーという仕事、まずは自分自身が世の中にどんな仕事があるのかを知る必要があると考え求人広告を扱っている企業の営業職に転職しました。
将来的に今の企業でずっと働き続く事はせずいずれは独立したいと考えており、面接時にも私の思いを受け取って頂き、独立者を多く輩出している今の職場で働く事が私のプラスになると考え今の企業に転職しました。
転職して絶対的な安定は地方公務員の方があると思いますが、自分がやりたいことに精通して働き続けるという点もあり転職してよかったと思っています。
地方公務員から金属加工製造業へ転職
31歳男性(栃木県)
地方公務員の次の転職先として考えたのが自分がもともと得意だった分野をさらに伸ばすことの出来る仕事です。
小さい頃から技術や図工といったモノ作りは得な方だったので、身近な場所で製造業を探すことにしました。
工場勤務の友人のサポートもあり見つけたのが金属加工業です。
そこでNCと呼ばれるプログラムを用いた機械や溶接などといった私の興味をそそる仕事があり、無事転職を果たすことが出来ました。
地方公務員からITカスタマーへ転職
33歳女性(東京)
地方公務員に転職する前に就業していた会社に再就職という形で戻りました。
元上司に転職を考えていると相談をした際に、リターン制度が出来て現在の待遇をほぼ崩さない条件で迎えてくれるということで人事との面談をセッティングしてくれました。
その際に特に条件に問題もなく、
・地方公務員で得た経験を生かしながら勤務できること
・結婚後のライフプランに対しての産休育休などの会社制度揃っていた事
・実際に産休育休を取得し復帰している先輩を以前働いていた際にに見ており、自分の中でロールモデルも確立していた事、これらの点から安心して再就職できました。
地方公務員から介護施設事務職へ転職
35歳男性(静岡県)
公務員時代に培った事務的スキルや知識を活かせる職場や職種を探し、社会福祉法人が運営している老人介護施設の事務職員に転職しました。
転職した社会福祉法人の採用面接時に業務内容や職場の様子を確認し、業務内容が総務・経理・労務など幅広く対応することが求められていたことも、バックオフィスの仕事を学ぶことから始められるとポジティブに捉えられたので良かったと思います。
自分がやれること、やってみたいと思ったことと先方の求人募集のタイミングが合って転職が実現したというのが大きいように感じます。
地方公務員から転職先おすすめ 40代~50代
40代~50代で地方公務員から転職したい方は注意が必要で、40代後半くらいからは中途採用における求人数がグッと減ってしまうため転職活動が難航してしまう可能性があります。
そのため45歳以上の方であればライフシフトラボの活用をおすすめします。
ライフシフトラボの「転職コース」は、
☑️ずっと地方公務員を続けてきたので、一般企業へのPRが分からない
☑️40~50代からの転職は自信が無い
といった方々にご興味を持っていただける内容となっておりますので、ぜひ利用をご検討ください。
▶︎40代~50代で公務員から転職したい方はコチラをクリック
市役所職員から転職はもったいない?後悔する?
上記体験談を見ても分かる通り、市役所職員から転職して分かったことは、
年齢は26歳〜34歳くらいまでの層が多い
とにかく「転職して良かった」と転職を後悔していることはほぼいない
ということです。
※他にも地方公務員からの転職先としては「自動車販売職(営業職)」や「建設会社(事務・企画系職種)」などに転職した30代男性もいました。
地方公務員の時のようなしがらみなくのびのびと働けている人が非常に多い印象がありますので、民間企業への転職に強い転職エージェントを活用して積極的に仕事を探していきましょう。
公務員から民間企業に強い転職エージェントおすすめ5選【2024】
地方公務員から転職は20代~30代が適齢期
今回実際に取材して分かった通り、公務員から民間企業への転職は20代〜30代半ばくらいまでが一番適齢期であり、転職する人が多い年齢層であるということです。
20代であれば経験やスキルがそこまでなかったとしても、若く将来的なポテンシャルを期待して"第二新卒枠"として採用してくれる企業が多いため、未経験の領域でも挑戦しやすいです。
30代でも以前から興味のあった仕事や好きな仕事に転職できるチャンスと捉えて転職活動を行えば、転職を成功させることも可能と言えますね。
20代や30代で転職を考えているのであれば今すぐ行動すべきです。
市役所職員からの転職必勝のコツ4選
地方公務員(市役所職員)からの転職必勝のコツ4選は以下の通りです。
コミュニケーション能力や適応能力を強調する(面接の場)
多種多様な人と接し、説明や調整、取りまとめなどを行う公務員でのコミュニケーション経験は転職の際にしっかりと語れるスキルになります。
自身が経験した仕事の棚卸を行い、経験業務にコミュニケーション能力を絡めて自身のアピールをすることがポイントです。
また、複数の部署を経験したことがある人にとっては、これも強みになります。
一見、業務経験の積み重ねができてないように見られますが、公務員での部署異動は業務内容が全く変わる場合がほとんどです。
その都度、周囲にコミュニケーションをとって、職務を行ってきた経験は、転職後も適応していくことができることのアピールにつなげることができます。
資格取得を行って、スキルを証明する(履歴書/職務経歴書)
地方公務員として働いた経験・スキルを活かせる仕事は、転職先のおすすめでも紹介したようにいくつもあります。
したがって、これを示すための資格取得が客観的な証明にもなり、転職成功のカギにもなります。
資格があまり必要でない公務員でいながら、現状に満足しない向上心をアピールすることもできます。
技術系の方はもちろん、事務系でも、先に触れた簿記や、宅建だけでなく、外国語やパソコンスキルなど、目指したい職種に応じた資格を事前に取得しておくことをおすすめします。
公務員から転職するための資格おすすめ一覧
☑️宅建
☑️日商簿記検定2級、1級
☑️建築士や施工管理技士、測量士
☑️ファイナンシャルプランナー2級、1級
…etc
人材不足で経験やスキルを活かせる企業を選ぶ(業界/企業研究)
そもそも公務員から民間企業へどのような業種や職種を狙うべきかというと、やはり人手不足問題が深刻化している業界や職種は比較的採用ハードルが低くなっているので採用されやすい傾向があります。
例えば具体的な業界を挙げると、建築、IT、医療・福祉、サービスなどの業界は慢性的に人手不足であり転職難易度は低いため未経験でも充分内定をもらえる可能性が高いでしょう。
あなた自身の経験やスキルがあればそのまま活かせる業界や職種を狙うのもありですが、活かせる経験やスキルがない場合は人手不足業界を狙うのが転職活動のセオリーです。
受ける企業を探す場合の探し方のコツですが、行政などを対象とした公共関連の事業をしている企業の求人に注目してみるのも一つの手段としてアリです。
例えば独立行政法人や国公立大学法人、NPO法人といった団体、あるいは行政から民営化した企業などであれば、公共性が高く利潤追求の姿勢がそれほど強くないため、公務員経験者がなじみやすいでしょう。
採用する側も公務員出身者ということで他の民間企業よりも公務員での経験やスキルを買ってくれて優遇してくれる傾向がありますので、どのような企業を受けるか迷ったら一旦探してみるのもアリですね。
業界最大級の求人数を誇る「doda」では数多くの公共関連の企業が求人を掲載していますので、まずは探してみることをお勧めします。
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まずは一歩を踏み出す
地方公務員として働いていると、どうしても結果に対して動き方を決めたり、理由や証拠をもって行動したりといった行動パターンに陥りがちです。
「本当にいい求人はすぐになくなってしまうかもしれない。」
そんな思いで動き出してしまったほうが、転職活動では最終的にいい結果に結びつきます。
しかしながら、現在の仕事をすぐに辞める必要はありません。
公務員では比較的年休がとりやすいはずです。
地方公務員として働くメリットを最大限利用して転職活動を行うことをおすすめします。
「何から始めたら良いかわからない」という方も多いと思いますので、まずは公務員に強い転職エージェントを活用して自分にどんな求人があるのか知るところから始めてみましょう。
公務員から民間企業に強い転職エージェントおすすめ4選【2023】
地方公務員からの転職する際の3つの注意点
地方公務員からの転職する際は以下3つの注意点について必ず押さえておくようにしましょう。
- 給料や福利厚生が薄くなる可能性がある
- 自分自身のスキルや能力を正確に把握する
- 転職先の業界や職場環境をよく調べること
地方公務員は民間企業よりも給料や福利厚生が手厚く保証されていることが最大のメリットであるため、民間企業に転職することで給料や福利厚生両方が手薄になってしまうリスクは0ではありません。
また転職活動の際には、公務員時代に培った自分自身のスキルや能力を正確に把握しておかなければ、民間企業で採用してもらうことはできずに転職したくてもできない時間だけが過ぎてしまいます。
転職先の業界や職場環境をよく調べるためには、民間企業の情報が豊富なdodaのような転職エージェントを活用して、担当キャリアアドバイザーに転職市場の情報をしっかりと収集するようにしましょう。
地方公務員からの転職先をもっと知るには?
これまでおすすめ転職先などを紹介してきましたが、やはり地方公務員からの転職は、これまでの経歴をビジネス経験がないと評価されるなど、民間から民間の転職よりも書類審査や面接が厳しくなる傾向にあります。
単に今、「公務員を辞めたい」という思いだけでなく、深い自己分析や本当に転職したいのかという思いを整理して、しっかりとした覚悟が必要になってきます。
多くの方が在職しながらの転職活動になり、時間が限られているでしょうから、自己分析や、転職先のリサーチ、転職後のミスマッチを防ぐうえでも公務員から民間企業に強い転職エージェントを活用するのがおすすめです。
私自身も数多くの実績がある転職エージェントでプロの目線でアドバイスを受け、ぼやっとした転職願望から、明確な気持ちへと移ることができました。
また、何よりも紹介いただいた企業から内定をいただき公務員から転職することができました。
転職エージェントでは面接対策や、転職後の給与面の交渉など、企業側との仲介役になってくださるため、個人で動くだけではできないことができます。
多数ある転職エージェントの中でも公務員からの転職の場合、数多くの求人を保有する「doda」または「ハタラクティブ」に登録することをおすすめします。
dodaとハタラクティブでは、エリアを絞れば大手企業から地元企業の求人までニーズに応じて未経験OKの転職先を紹介してもらうことができますので、まずは相談からでも十分有益な情報を得ることができると思います。
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現在の働き方に悩まれている方に明るい未来が訪れることを、お祈りいたします。
地方公務員からの転職先に関するQ&A一覧
市役所職員から転職で給料・年収アップできる?
公務員の年収は安定しており、他業種に比べて年収が高いことが多いため、転職して年収アップすることは難しい場合がありますが、市役所職員の場合は昇給や賞与などが厳しく規定されているため、能力に見合った給与アップが得られないこともあります。
そのため今回紹介した転職先として考えられる民間企業や外資系企業、ベンチャー企業などの企業は公務員よりも高い年収を提供することがあるため、転職することで年収アップを目指すことが現実的に可能です。
従って地方公務員から転職する場合は、十分に慎重に検討することが必要です。
dodaのような民間企業への実績が豊富な転職エージェントに相談して自分自身のキャリアアップのために、リスクをよく理解した上で判断する必要があります。
女性でも地方公務員から転職できる?20代後半は?ママも?
女性でも地方公務員から民間企業への転職は可能ですが、女性が転職する場合には男性と比べて難しい面もあります。
例えば女性が活躍することが少ない業界や職種では女性が採用されることが難しい場合がありますし、女性の社会進出が進んでいる現代でも、女性が働くことが困難な環境や女性が抱える仕事と家庭の両立の課題も依然として存在します。
20代後半〜30代前半あたりの女性は結婚や出産、育児などライフイベントが重なることが多く、採用してもすぐに産休や育休に入ってしまう可能性があるため採用企業側も敬遠してしまう傾向があります。
しかし、女性が転職することで、自分自身のキャリアアップやライフスタイルの改善が可能になることもありますので、女性が働きやすい職場や女性が活躍している職場に転職することで、自分自身のスキルアップや新しい人脈の構築ができることもあるでしょう。
実際に結婚して出産して育児中のママでも、公務員という安定を捨てて民間企業へ転職して活躍する人もいらっしゃいます。
公務員から民間企業への転職理由例文は?
公務員から民間企業への転職理由例文をいくつか紹介します。
公務員として働く中で、多くの市民と接して喜んでいただけること、お客様に笑顔になっていただけることがとても嬉しく感じていましたので、今後はより「お客様と関わってサービスを提供していくこと」がメインとなる仕事に就きたいと思い転職を決めました。
公務員として働く中で、市民の方からはもっと柔軟に対応してくれるサービスが欲しいという要望も聞いてきました。そのニーズに応えるためには、公務員の範囲では限界があると思います。御社の○○というサービスはそのニーズを満たすことができると感じ、ぜひ携わりたいと思い転職を決めました。
上記例文のような転職理由であれば、公務員から民間の一般企業でも活躍してくれると高い評価をされて内定をもらえる可能性が高まるでしょう。
地方公務員から地方公務員へ転職は可能?
地方公務員から地方公務員への転職は可能で、地方公務員は国家公務員と異なり地方自治体に所属する公務員であり地方自治体によって採用・雇用されますので、同じ自治体内の別の部署や職種に転職することもできます。
ただし転職先が同じ自治体内であっても、その職種や部署によっては別の採用試験を受ける必要がある場合がありますし、転職するにあたって人事異動や配置転換という形で行われることもあります。
地方公務員から地方公務員への転職の場合、異動や転職によって給料が増える場合もありますが減少する場合もありますので、転職する前に自分の能力や経験を正しく評価し、転職先の条件や待遇、業務内容をよく調べることが重要です。
地方公務員から国家公務員へは転職可能?
地方公務員から国家公務員への転職は可能ですが、国家公務員は地方自治体に所属する地方公務員と異なり、国家公務員採用試験を受験して合格する必要があります。
国家公務員採用試験には一般職と専門職の2つがあり、一般職は大卒程度の学力を求められるもので、専門職は各種資格や専門知識が必要な職種が含まれます。地方公務員から転職する場合、これらの要件を満たしていることが必要です。
ただし、国家公務員は地方公務員よりも難易度が高いため、転職に際しては地方自治体での勤務経験が国家公務員での勤務に直結するわけではなく、異なる業務・制度・文化などが存在するため適応力やスキルアップが求められます。
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