女性に圧倒的な人気を誇る「事務職」。
・ワークライフバランスを重視したい
・デスクワークがしたい
・ノルマが無い仕事をしたい
・結婚出産などライフワークの変化にも対応できる仕事がしたい
…etc
このようなニーズから「経験はないけど事務職に就職・転職したい」と考える人は非常に多くいます。
事務職への転職を目指す方は、事務の仕事内容を理解し、事務職に役立つスキルや資格を身につけておくことで人気職種である事務職への就職転職も有利になります。
そこで今回は、事務職とはどんな仕事なのか、事務職に向いている人はどんな人なのか詳しく解説しますので、事務職への就職・転職を検討されている方はぜひ参考にしてください。
転職市場で常に応募が殺到するほどの人気職種である事務職ですが「未経験で転職したいけど志望動機に何を書けばいいのか分からない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、事務職未経験者の方に向けた志望動機作成のコツと5つの例文と共にご紹介します。
筆者がキャリアアドバイザー時代に事務職未経験者200名の転職を支援した経験から、転職を成功させた転職者の実際の例文をポイントと共に解説しますので、事務職に未経験で転職をお考えの方はぜひ参考にして頂ければ幸いです。
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【2022年5月6日最終更新】
目次
- 事務職に向いているのは作業を正確かつスピーディに行える人
- 事務職に向いている人①:細かい作業を根気よくやれる人
- 事務職に向いている人②:人をサポートすることが好きな人
- 事務職に向いている人③:機転が利く人
- 事務職に向いている人④:コミュニケーションを取ることが好きな人
- 事務職に向いている人⑤:明るく人当たりがいい人
- 事務職に向いている人⑥:パソコンが得意な人
- 事務職未経験者の志望動機作成のコツ
- 事務職未経験者の志望動機例文まとめ
- 事務職志望動機例文①:営業経験をアピールする
- 事務職志望動機例文②:同業他社経験をアピールする
- 事務職志望動機例文③:活かせる経験をアピールする
- 事務職志望動機例文④:事務職に興味を持った理由をアピール
- 事務職志望動機例文⑤:パソコンスキルをアピールする
- 事務職は「会社を支える」なくてはならない存在
事務職に向いているのは作業を正確かつスピーディに行える人
事務職とは、書類の作成や処理、ファイリングや整理、データ入力や電話応対・来客応対などの業務全般を行う職種です。
事務職と一口に言っても、一般事務、営業事務、経理事務、総務、人事・労務、法務、貿易事務などさまざまな職種がありますが、いずれも企業活動に必要不可欠な存在です。
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事務職の仕事は多岐に渡り、急な仕事の依頼にも柔軟に対応できる能力が求められますので"複数の仕事を同時に正確かつスピーディに行える人"が最も向いていると言えるでしょう。
事務職に向いている人①:細かい作業を根気よくやれる人
事務職はデータ入力、書類作成、経理など、情報を細かく打ち込んだり処理したりすることが多い仕事です。
いずれも企業内で重要となる情報ですので、小さなミスでも企業にとっては大きなトラブルとなることもあるでしょう。
小さなミスでも見落とさずに細かい作業をコツコツ丁寧に取り組むことができる人が事務職に向いています。
事務職に向いている人②:人をサポートすることが好きな人
事務職の仕事は基本的に「他の社員のサポート」をすることです。
自分が最前面に出て会社の業績に直接的に影響をもたらす仕事ではないため、人によっては引け目を感じてしまうこともあるでしょう。
「縁の下の力持ち」として陰で他人のサポートをすることが好きな人であれば、劣等感を抱くことなくやりがいを感じながら仕事をこなすことができます。
事務職に向いている人③:機転が利く人
事務職と聞くとルーティンワークが多そうなイメージを抱く人が多いですが、常にルーティン化している仕事だけが全てとは限りません。
突発的な事態にも動じずに機転を利かせて柔軟に対応しなければ仕事が滞ってしまうため、臨機応変に対応できる能力が求められます。
事務職に向いている人④:コミュニケーションを取ることが好きな人
事務職の仕事は社内外のさまざまな人とのコミュニケーションが発生するので、事務職だからといってずっとパソコンと向き合っていればいいというわけではありません。
正確な仕事をするために、依頼者に業務内容の確認を行ったり、気づいたことを指摘するといったこともあるため、コミュニケーション能力も重要になります。
日ごろから積極的に周りの人とコミュニケーションを取ることで、仕事をスムーズに進められるようになるでしょう。
事務職に向いている人⑤:明るく人当たりがいい人
事務職は自分一人で完結できる仕事は少なく、関連する部署の間や社内外を繋いで円滑に物事が進むように取り計らうことが求められます。
周囲を見渡しながら気を利かせて業務に取り組むことができる人や、仕事を依頼しやすいような明るく人当たりのいい対応を心掛けられる人が向いています。
事務職に向いている人⑥:パソコンが得意な人
事務職と一口に言っても、一般事務、営業事務、秘書、総務、経理などさまざまな事務の仕事がありますが、どの職種でもパソコンを使った業務がメインとなります。
タイピングの早さはもちろん、書類や資料の作成で用いることになるオフィスソフト(Word、Excel、PowerPoint等)を使いこなせることも重要です。
入社前にタイピングの練習をしたり、「MOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト)」などの資格を取得することでパソコンスキルを身につけることができます。
事務職未経験者の志望動機作成のコツ
未経験で事務職への転職志望動機を作成するコツとしては、以下3つを意識して作成しましょう。
ライバルは経験者
2022年現在の転職市場は売り手市場で、仕事を求める人よりも求人数が上回っている状況が続いていますが、事務職だけは現在も求人数よりも仕事を求める人の人数が多く、求人が出る度に応募が殺到しています。
応募者の多くが経験者でありますので、経験者よりも「採用したい」と思わせられなければあなたが採用されることはありません。
常にあなたの横には経験者がいると思って書類選考や面接に挑みましょう。
事務職に活かせる具体的な経験をアピール
事務職未経験であっても、以前の職務経験を事務職に活かせる部分があるはずです。
志望動機を書く際には、応募企業にフィットする能力プラス、あなたにその能力が備わっていることを客観的に示す具体的なエピソードが必要になります。
説得力を増すためにも欠かせないポイントとなりますので、しっかり準備しましょう(※後ほど例文をご紹介します)。
パソコンスキルをアピール
未経験者をOKとする求人の場合、最初から高度なスキルは求められません。
しかし、最低限のオフィスソフト(Excel、Word、PowerPonit等)の基本スキルが身についていることは前提として考えられることが多いです。
パソコンが使えることは事務職にとって高い評価ポイントにつながりますので、パソコンでどんなことができるのか、具体的にアピールしましょう。
応募企業のどこに魅力を感じたのか?
事務職の志望動機では、他の職種に比べても「応募企業のどこに魅力を感じたのか?」という部分が重要になります。
なぜなら、事務職員は最終ユーザーや顧客と接することは少なく、社内で業務をすることが大半になりますので、企業理念にフィットした人材でなければ業務を円滑に進めることができないからです。
企業理念や企業情報等の入念なリサーチを行った上で、「私は貴社の考えにフィットしています」ということをアピールしましょう。
事務職未経験者の志望動機例文まとめ
ではここからは、事務職未経験者の志望動機例文を5つに分けて、作成したポイントと共にご紹介して参りましょう。
事務職志望動機例文①:営業経験をアピールする
事務職志望動機例文
貴社の顧客を第一に考えた企業理念に魅力を感じ、志望いたしました。
私は前職の営業経験でプロジェクト運営に必要なコミュニケーション力と業務を滞りなく進める能力を身につけてきました。
また、基本的なオフィスソフトは日頃から利用していますので、PC操作にも自信があります。
特に、顧客向けにPowerPointを利用して作成したプレゼン資料は、顧客から「見やすく、内容が理解しやすい」と高い評価をいただいておりました。
このスキルを活かして、貴社の事務職として業務遂行とプロジェクト成功に向けた運用を改善しながら業務サポートにあたりたいです。
営業職として経験してきた仕事の中で事務職に活かせるスキルを具体的に書いています。
このように具体性を持って事務職に活かせる経験をアピールすることで、企業側にあなたを採用するメリットを伝えることができます。
事務職志望動機例文②:同業他社経験をアピールする
事務職志望動機例文
貴社の一人一人のお客様と丁寧に向き合う考えに共感し、事務職を志望いたしました。
私は新卒入社をしてから3年間不動産の個人営業職を勤め、その中でお客様お一人お一人と丁寧に向き合い、コミュニケーションをとることで初めて信頼してもらえるということを学びました。
不動産販売は複雑な知識が必要となることも多いため、お客様に信頼していただくためにも常に情報収集を行い、最新の情報をアップデートしてきました。
この経験を活かして、今後は事務職として、来店される方や社員の方々お一人お一人と丁寧に向き合いながら貴社の不動産事業をサポートしたいと考えております。
この志望動機では、同業経験があること、学習意欲が高く業界知識を豊富に持っていることをアピールしています。
未経験でも同業経験があることは高い評価ポイントになりますし、事務職にとって営業経験があるということも営業マンの気持ちを理解できるという面で大きなポイントになります。
同業へ応募する場合は積極的にアピールしていきましょう。
事務職志望動機例文③:活かせる経験をアピールする
事務職志望動機例文
私は家具メーカーの販売職として幅広いお客さまに応対するスキルを磨くと共に、数値管理や伝票処理、在庫データベース入力などの事務処理能力を身に付けてきました。
事務処理においては、限られた時間に効率よく進められるよう、重要度の高いものから優先順位を付け、頻度の高いものは独自にテンプレートを作成するなどの工夫を行いました。
こうした対人スキルや事務スキルを生かし、貴社の事業拡大を支えていきたいと思っております。
前職での経験を通じて身に付けた対人スキル・事務スキルをバランスよくアピールしています。
業務効率を高めるために実践してきた具体的な事例を書くことで、対応力や業務スピードへの意識の高さのアピールにもつながります。
事務職志望動機例文④:事務職に興味を持った理由をアピール
事務職志望動機例文
貴社の成長性の高さや社風の良さに加え、無形商材を扱っていることにも魅力を感じ、貴社の営業事務職を志望いたしました。
私は現在の会社で3年ほど営業として勤務していますが、効率的な営業活動を行うためには、顧客訪問の前の入念な準備や雑務・事務作業の効率化などが欠かせないと感じています。
私自身、無形商材の営業を経験しているため、企画提案から受注、納品までの営業プロセスを理解できていますので、貴社の営業スタッフに対しても適切なサポートを行うことで、貴社の成長に貢献していきたいです。
営業事務は営業スタッフのサポート業務が中心になりますので、この例文のように、サポートの仕事に興味を持った理由を記載することで説得感が高まります。
また、業種・職種共に未経験ではあるものの、扱う商材が「無形」である点に着目して、共通点から活かせる能力をアピールしています。
事務職志望動機例文⑤:パソコンスキルをアピールする
事務職志望動機例文
飲食店での接客業に3年間従事し、後半の2年間は人材教育やシフト管理等の裏方業務も任されていました。
お客様に対する気配りや丁寧な応対を心掛けてきたことはもちろん、チームメンバーの動きにも目を行き届かせ、率先してフォローに回ることで店舗運営を支えるやりがいを実感してきました。
事務職は未経験ですが、接客業の仕事と並行してパソコンスキルを学ぶためスクールに通い、半年間で3つのMOS資格を取得しました。
入社後もスキルアップに励み、会社の成長になくてはならない人材になれるよう努力してまいります。
オフィスワークが未経験であっても、今までの就業経験を掘り起こし、対応力や気配り、ホスピタリティなどの資質をアピールしましょう。
パソコンを利用した業務経験がなくても、資格取得のために努力した経緯を書くことで、基本スキルを有していることやスキルアップへの意欲を裏付けることができます。
事務職は「会社を支える」なくてはならない存在
事務職の仕事は裏方の仕事が多いという性質上、成果や実績が見えにくくモチベーションが上がらないこともあるでしょう。
しかし、どんな企業にとっても陰ながら支える立ち位置である事務職は必要不可欠な仕事であり、いないと会社全体の業務が円滑に回らない重要な役割を担っています。
事務職を経験することで、仕事の基本であるPCスキル・事務処理能力・ビジネススキルが身につきますので、経験を積むことでさらなるキャリアアップを目指すことも十分に可能です。
これから事務職に就職・転職したいと思っている方は、仕事内容や求められる能力、メリット・デメリットをしっかり把握した上で、ぜひ挑戦してみましょう!
今回ご紹介した事務職未経験者の志望動機例文を参考に、ぜひご自身の経験を事務職に活かせる志望動機を作成して頂ければと思いますが、なかなか思うように志望動機が作れないという人もいると思います。
もし志望動機作成が一人では難しいと感じているのであれば、転職エージェントを活用することで、転職のプロであるキャリアコンサルタントがあなたの志望動機作成を無料でお手伝いしてくれます。
もちろん一から志望動機を作成する作り方も教えてもらえますし、ある程度志望動機を書けたけどイマイチこれで良いのか自信がない場合でも添削してブラッシュアップを行ってくれます。
事務職は近年非常に人気の職種で、ライバルとの競争に勝つためにも事務職への転職・就職を成功させるためには「事務職に強い転職エージェントおすすめ10選【事務職転職必勝法】」の活用は"必須"といえます。
事務職に強い転職エージェントおすすめ10選【事務職転職必勝法】
事務職に強い転職エージェントを活用して、職務経歴書の添削や面接対策など、万全の準備をした状態で企業の選考に臨みましょう!
