現在中小企業に勤務していて転職を考えている人の中には、
「せっかくなら大手企業に転職したい」
「未経験の業界や職種に転職したい」
とお考えの方も多いのではないでしょうか。
中小企業にも良い部分はたくさんありますが、大手企業は福利厚生が充実していたり、経営が安定していたり、社会的信用が高かったりと、より多くのメリットがあります。
※メリットばかりではなく、デメリットも存在します。
そこで今回は、元キャリアアドバイザーとしての経験と転職市場のデータを元に、未経験で大手企業への転職を成功させるための4つのポイントをご紹介します。
未経験で大手企業へ転職することは決して簡単なことではありませんが、工夫次第では転職を成功させられる可能性がグンと高まります。
反対に現在大手企業に勤められていて、中小企業への転職を考えている場合は「大企業から中小企業への転職は後悔する?【※失敗体験談あり】」をご参考下さい。
【2018年11月20日公開】
目次
第二新卒で中小から大手へ転職は可能か
未経験といってもその"業界"が未経験なのか、業界経験はあっても"職種"が未経験なのか、"業界・職種共に未経験なのか"によって転職できる可能性が大きく異なります。
業界が未経験であっても職種経験があれば、中小企業から大手企業を目指す場合も比較的容易に転職できるでしょう。
採用を行っている大手企業によっては同業界よりも、あえて異なる業界出身の人材を採用したいと考える企業もあります。
また、未経験職種への転職の場合も、業界経験があれば業界知識やコネクション、これまでの経験が十分に活かせる可能性がありますので、大手企業へ転職できる可能性が十分にあります。
業界・職種共に未経験の場合は、第二新卒であればポテンシャルに期待して採用されることもありますが、社会人経験3年目以降の転職では非常に厳しい道になるでしょう。
大手企業への転職難易度&倍率は?難しい?書類通過率も!
第二新卒で中小から大手への転職を成功させるポイント
では、前述した内容を踏まえて「業界・職種共に未経験分野の大手企業」と仮定して、転職を成功させるポイントについて解説して参りましょう。
①第二新卒のうちに転職活動を行う
まず最初のポイントは第二新卒のうちに転職活動を行うということです。
下記グラフは大手転職サイトが全国20歳~27歳の直近に転職した転職成功者100名を対象に、未経験の職種・業種に転職した人がどのくらいいるのか調査した結果です。
61%の人が「職種・業種ともに変えた」という結果になっており、「職種のみ変えた」「業種のみ変えた」という人を含めると、81%の人が未経験の分野に転職していることが分かります。
未経験分野への転職を成功させている要因として「採用市場の変化」「第二新卒の選考基準」という2点が挙げられます。
採用市場の変化では新卒者の離職率も高い状態が続き「3割が3年以内に辞める」と言われているため、大手企業や人気企業でも若年層の人材不足を補うために新卒に近い第二新卒の採用が活発になっている背景があります。
また、第二新卒は社会人経験が浅い分、スキルや実績というよりも新卒と同じように「ポテンシャル」や「やる気」も判断材料なるため、大手企業や未経験の職種・業種に転職できる可能性が高くなるという訳ですね。
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②企業ニーズとマッチするポイントをアピール
未経験分野への転職の場合、熱意ややる気も選考に大きく関わります。
伝え方のポイントとしては、一方的に自分の強みや気持ちを伝えるのではなく「企業のニーズと自分がマッチするポイント」を強調してアピールすることが重要です。
ニーズとマッチするポイントを的確に伝えることができれば、会社に相応しい人材として評価してもらうことができますので、未経験でも大手企業への転職を成功させやすくなるでしょう。
たとえば、未経験分野への転職であってもこれまでの仕事の中で、応募企業が求める経験に近しい経験や生かせる経験がないか、応募前に振り返って考えることが重要です。
また、更に熱意を伝えるために、応募したい未経験の職種や業種に関連する知識や必要なスキルについて、
「本などを読み、学んでいる」
「資格取得に向け勉強中」
といった具体的な行動をアピールすべきです。
未経験であっても自主的に学ぶ姿勢を印象付けることができるため、他の候補者との差を付けることができるでしょう。
【例文あり】大手企業への転職が成功する志望動機例まとめ
③職種経験を積んでから大手の転職に挑戦する
第二新卒でない人材が未経験業界・職種への転職を成功させることは非常に困難なことです。
あなたが既に第二新卒に当てはまらない年齢の場合は、いきなり大手企業へ転職するよりも、まずは現在の会社や、そこまで大手ではなくても入社できる会社で職種経験を積んでから、大手企業の転職にチャレンジすることが現実的です。
たとえば中小企業で営業の経験ができるだけ長ければ長いほど(※3年以上)、営業職の人材を募集している大手企業に対してかなりのアピール材料になります。
経験を積んだとしても大手企業は経験者からも根強い人気がありますので、経験者に引けを取らない高い実績と共に熱意を伝えることも重要です。
④転職エージェントを利用する
未経験で大手企業への転職をしたいなら、転職サイトより転職エージェントを利用するべきです。
転職業界の裏事情として、大手企業は知名度が高いため、不特定多数の応募者が応募することのできる「求人サイト」よりも、担当コンサルタントが企業の適性に合う人材のみに求人を公開できる「転職エージェント」に採用依頼を行うケースが多いです。
いわゆる“非公開求人”という仕組みですね。
関連:非公開求人とは?転職者のメリット・デメリットと非公開の理由
下記グラフは2018年11月現在の取り扱い求人数を示したものですが、実際に20倍以上の差があります。
また、転職エージェントを活用することで未経験の大手企業への転職成功確率が上がる理由はまだまだあります。
第二新卒で大手企業へ転職したいなら転職エージェントを活用すべき
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