常に転職・就職人気業界ランキングのトップに位置する広告業界ですが「未経験で転職することは難しそう…」というイメージを持たれている方も多いのではないでしょうか。
しかし、ポイントを押さえて準備しておけば、未経験でも広告業界へ転職することは可能です。
そこで今回は、広告業界未経験者が転職を成功させるためのノウハウやライバルに差をつけて転職成功確率を上げる方法について、元広告業界担当のキャリアコンサルタントが徹底解説していきます。
給与が高く、華やかでやりがいがありそうという良いイメージがある広告業界は新卒だけではなく転職市場においても非常に人気があります。
人気があるだけに転職難易度も高く、入念な準備や対策が成功を分ける要になりますので、ぜひこの記事を参考に対策を行って転職活動を成功させましょう。
広告業界に未経験で転職することは可能?
前述した通り、未経験で広告業界へ転職することは「可能」ではあるものの、人気の高い業界のため採用難易度は高く、未経験で転職することは容易ではありません。
難易度が高い広告業界の中でも、特に成長著しい
・Web広告
・SP(販売促進)分野
上記分野では求人数が伸び続けており、広告業界未経験者を積極的に採用していますので、未経験で広告業界を目指す方に特におすすめの分野です。
広告業界へ未経験転職者がすべきこと
では未経験で広告業界への転職を成功させるためにはどんな準備が必要なのか、ここでは絶対に抑えておくべき対策を3つに絞って解説して参ります。
企画提案力を磨く
広告業界の選考の際に見られる重要なポイントとしては、
・柔軟な発想力
・提案力
・トレンドへの興味・関心
…etc
などが主に挙げられます。
応募する際には業界を問わず、前職で培った企画提案の経験は広く歓迎されます。
「企画提案力」と聞くと営業職が思い浮かぶかと思いますが、営業職以外の職種でも企画提案力を磨くことは可能です。
例えば、社内プロジェクトを企画・推進した経験もアピール材料になりますので、ぜひ積極的にプロジェクトに参加して「企画提案力」を磨いておきましょう。
企業研究を行う
企業研究の基礎である、応募先企業の、
・事業内容
・市場におけるポジション
・競合他社と比較した強み
・競合企業は
上記必ず抑えておきましょう。
更に他の候補者と差をつけるためには、社長の発言履歴もチェックしておくと尚良いです。
コーポレートサイトに掲載されている社長のメッセージだけでなく、FacebookやTwitterなどのSNS、取材記事、著書、雑誌など、できる限り多く目を通すことで、より理解を深めることができます(※実際にどんな広告を出しているかも)。
社長の発言に関する情報はインターネットや書籍で収集することが可能ですが、より踏み込んだ企業研究の方法としては、転職エージェントを活用することも効果的です。
転職エージェントは企業と太いパイプで繋がっていますので、インターネットや書籍では公開されていないような裏情報を入手することもでき、結果として選考通過率を高めることができます。
「広告業界の転職エージェントおすすめ6選!広告人材の転職必勝法」では特に広告業界に未経験で転職する際に強い転職エージェントをご紹介していますので、ぜひ有効活用して情報収集して頂ければと思います。
資格を取得する
広告業界は資格が必須の業界ではありませんが、転職難易度が高い中で少しでも採用確率を上げる方法として、資格を取得するという選択肢もあります。
ここではおすすめの資格を2種類厳選してご紹介します。
広告業界の転職に有利な資格①:ウェブ解析士
一つ目のおすすめ資格は「ウェブ解析士」です。
ウェブ解析士とは、WEBマーケティングに必要な多岐に渡るスキルを網羅的にマスターするための実践資格であり、電通や博報堂などの大手総合広告代理店に勤務している人も会社から取得するよう推奨されている資格です。
近年では"データサイエンティスト"と呼ばれる解析のスペシャリストを呼称されるケースも増えてきており、WEBのデータを解析するスキルは転職市場において大きな武器となり得ます。
広告業界の転職に有利な資格②:TOEIC
二つ目におすすめの資格が「TOEIC」です。
昨今の国内の広告業界の2大テーマが、「デジタル化」と「グローバル化」であることは公然の事実です。
特に若い人ほどTOEICの点数が重要視される傾向にあるので、第二新卒や20代で広告業界を目指されている方はハイスコアを狙って勉強されてみてくださいね。
広告業界の転職成功者と失敗者の違い
未経験で広告業界への転職を成功させる人・失敗する人を大きく分けると、以下に分類されます。
| 成功する人 | 失敗する人 |
転職の目的 | 転職の目的が明確になっている人 | 曖昧な動機しか持っていない人 |
転職活動時期 | 在職中に活動している人が9割以上を占める | 離職後に転職活動を始めてしまう |
応募企業数 | 複数社に応募している人が転職を成功させている | 最初から理想の1社のみに応募する人は失敗する確率が高い |
順番に詳しく掘り下げて解説して参ります。
転職の目的
広告業界に転職する目的が明確な人・曖昧な人は、未経験で転職に成功するか、失敗するかの大きな分岐点となります。
華やかなイメージだから、給与が高いから…というような曖昧で明確でない志望動機では、まず書類選考の段階でほぼ間違いなく落とされてしまう可能性が高いでしょう。
転職の目的を明確にする方法としては、以下3STEPを踏んでから自分自身を自己分析すると、明確にしやすくなります。
・転職することで実現したいことは何か
・今後のキャリアパスをどう考えているか
・広告業界でなければならない理由は何か
上記点に着目して自分の過去を振り返りながら「転職後に実現したいこと」を明確にすることが重要です。
では実際に、未経験で広告業界への転職見事成功を果たした先輩の体験談をご紹介いたします。
●未経験広告業界成功者の体験談
アパレル販売員→広告会社営業職
私はもともと広告業界かアパレル業界に行きたくて就職活動をしていたため、転職をきっかけに広告代理店に就職をしました。
広告業界は全くの未経験だったので今の自分が活かせることが何かを考えることが大変でしたが、勤めていたアパレルの営業はかなり体力勝負の部分があり、タフさがかなり必要になる仕事だったため、体力と精神的な強さをアピールしました。
広告業界は見た目は華やかな社会のように見えますが、かなり肉体的にも精神的にもきつい仕事ですので、それを理解した上で志望されることが大切だと思います。
また、どの部署に入るかによりますが雑誌など色々なもの広告を色々見ておくことも重要だと感じています。
転職活動時期
転職活動時期としては、在職中に積極的に転職活動を始めている人と、現職が辛いから、という理由で離職して転職活動を始めている人では、大きな差が出てきてしまいます。
在職中に転職活動を行うと、たとえ選考に落ちたとしても仕事を失うことはないため、精神的に余裕をもって転職活動を続けることができますよね。
また、働いている間に資格を取り、転職に役立てることも可能となります。
関連:転職活動を在職中に成功させるコツは?退職後の方が良い?バレる?
しかし、離職して転職活動を始めてしまうと、もちろん他人が聞いて納得できる理由があれば別ですが、基本的にはマイナスのイメージを持たれてしまいます。
また、仕事を辞めてしまうと収入が無くなりますので、貯金の残高という制限時間ができてしまい焦って転職に失敗するケースも多くなりるでしょう。
応募企業数
応募企業数の違いとしては、複数社に応募している人が転職を成功させる確率が高く、最初から理想の1社のみに応募する人は失敗する確率が高い傾向があります。
私がキャリアアドバイザーとして未経験者の広告業界への転職を支援してきたデータでは、平均して4~6社受けて1社に受かる結果が出ています。
書類選考を突破する確率ですら20%未満ですので、レベルの高い企業に真っ先に応募してしまうと、書類選考で落とされてそこで終わりになってしまう人も少なくありません。
面接でうまく自己PRするにはある程度の慣れも必要ですので、最低でも2~3社は平行して選考を複数社に応募して転職活動の経験値を溜め、転職活動の腕を磨くことが重要です。
もし「複数応募したい広告の会社が見つからない」という場合は、転職エージェントを活用すれば担当のキャリアコンサルタントが会社を複数持ってきてくれますので、ぜひ活用されてみて下さいね。
広告業界の転職エージェントおすすめ6選!広告人材の転職必勝法
広告業界へ未経験で転職する方法まとめ
日本の広告費総額は2012年から前年比増を続け、大手総合広告代理店は中途採用を毎年コンスタントに実施し、最近では第二新卒層にも枠を広げて始めています。
しかし広告業界は人気が高いため、特に電通や博報堂のような大手代理店は転職難易度が極めて高く、入念な下準備と対策を行うことが転職活動を成功させるために必要不可欠です。
一人で情報収集や対策を行うことは限界がありますので、繰り返しにはなりますがライバル達に差をつけて転職活動を成功させるために転職エージェントの活用は必須と言えます。
転職エージェントでは、広告業界を知り尽くしたプロのキャリアコンサルタントが、
・キャリアカウンセリング
・非公開求人の紹介
・企業ごとの書類添削
・面接対策
…etc
上記のようにさまざまなサポートを受けることができ、転職成功確率を各段に上げることができます。
広告業界の転職に強いおすすめ転職エージェントを活用して、あなたが未経験で広告業界への転職を成功させられることを心より応援しています!