間違いやすくどっちかわからなくなる「既卒」と「第二新卒」の違いについて今回は徹底比較してまいります。
既卒と第二新卒では、企業が求める人材の質や、用意されている求人の内容が違うので、違いを明確に理解しておきましょう。
ちなみに私は既卒として就職活動をした経験もありますし、第二新卒として転職活動を行った経験もあるので、違いについてはよく理解しております。
■既卒と第二新卒の違いは「正社員経験」の有無
結論から言うと、既卒と第二新卒の違いとはズバリ「正社員経験の有無」の違いになります。
既卒 | 正社員としての就業経験が一度もない求職者 |
第二新卒 | 大学卒業後新卒として入社後3年以内に離職した求職者 |
つまり、正社員として一回も働いたことがない人のことを「既卒」と呼び、一度は働いたことがあるけど3年以内に辞めてしまった人のことを「第二新卒」と呼びます。
ちなみに、「既卒」という言葉が存在しているのは日本だけで、新卒一括採用が多くの企業に浸透している採用方式は世界視点で見ると実は希なんですね。
ま第二新卒が大学を卒業した人限定であることに対し、既卒は大学・高校・専門学校など学校の形態は問わないという違いもあります。
■既卒と第二新卒の就職活動・転職活動の進め方の違い
ではここからは、既卒と第二新卒の就職活動・転職活動の進め方の違いについて見ていきたいと思います。
●既卒の就職活動の進め方
既卒就職活動の進め方としてまず抑えておいて頂きたいのは、基本的に既卒3年以内であれば、新卒と同じ就職活動のルートに乗れるということです。
新卒枠と比べると、やはり企業が用意している既卒枠は少ないのが事実ですが、面接で聞かれることやエントリーシート(ES)の書き方など新卒とは違う部分を抑えさえすれば、十分新卒と同じ土俵でも戦えます。
そのあたりについては既卒生に特化した就職支援を行っているリクルートキャリアが運営している
書類選考なしですぐに面接まで進むことができるので、新卒時の就職活動では内定をもらえなかった企業に入ることも実は可能だったりします。
既卒の就職活動の進め方のより詳細を知りたい場合は下記をご参照下さい。
>>既卒の就活で大手企業から内定をゲットした”全過程”を徹底解説
●第二新卒の転職活動の進め方
第二新卒の転職活動の進め方としてまず抑えておいて頂きたいのは、以前経験した就職活動とはやり方がまるで違うということです。
当然初めての転職活動になる人がほとんどだと思いますので、要領を掴むまで時間もかかりますし、選考に思った以上に受からないこともしばしば。
第二新卒の転職支援に特化した転職エージェントのサポートを受けるなどして、色々と転職活動を行うにあたっての準備が必要だと覚えておいて頂けたらと思います。
■既卒も第二新卒も負い目を感じる必要は全くない
これは私自身が既卒生として就活を行った時に感じたことですが、自分が思っているよりも「既卒」という肩書きを負い目に感じる必要はないということです。
もちろん、企業が面接で「なぜ既卒になったのか?」と質問をすることはあるでしょうが、しっかりと事前準備して答えることができれば、減点されることもありません。
第二新卒も同じですね。
>>第二新卒の転職は厳しい?→「新卒の3倍くらい余裕でした」
あなたが思っているよりも、既卒や第二新卒の人材を求めている企業は日本にはたくさんあるので、自身を持って就職・転職活動を進めていきましょう。